2009-01-01から1年間の記事一覧
明治のころの万水川とワサビ畑(『相馬愛蔵・黒光著作集』) 朝焼けの有明山 大王ワサビ園を流れる万水川(よろずいがわ)の水はきらめいている。 安曇野のなかに忽然と現れ、流れて犀川に合流する万水川の、清流の美しさは比類ない。 小川だがとうとうと水…
カボチャがでっかくなってきた。 赤ジソ。梅の実を漬けると赤くなる。その横にサトイモが育っている。 ミニトマト毎日食卓に上る。かわいいね。 バジル。さわるだけで、すごい香りだ。 クロスグリ。ブラックベリーとも。今年もジャムがたくさんできそう。 ニ…
牧師と4人を囲む 誓う、愛を ウェディングケーキにナイフを入れる 親への感謝 仲間たちのジャグバンド 強風が稲田を吹いてきて、式場のテーブルの上のコップが飛んだ。 今日は、大ちゃんとジュンちゃんの結婚式。 もう一カップル、ぼくの知らないツヨシさん…
「自分は落ちこぼれだ。もう帰るところはない。 自分のルーツを失い、家も失い、道に迷った。 なんであんな国(日本)に生まれたんだろう。何度も自分をのろった。」 そんな思いをいだく一人の日本人男性が、アメリカのカリフォルニアに来て砂漠を旅しました…
8人が遭難死した大雪山系、ツアーのガイドの問題が報道されている。 宿泊した避難小屋を出発するとき、 「出発を取りやめたほうがいい」という何人かのツアー参加者の意見をガイドが受け入れずに出発したというものだった。 外は激しい暴風雨だ。 前日も風…
小説『ペスト』(カミュ) 畑でとってきたバジルをのせて焼いた手作りの四角いピザ。 この前、高校生以上の人なら理解できると思ったから、 ぜひカミュの『ペスト』を読んでみよう、と書きました。 それは、新型インフルエンザが世界中に広がって、 これは経…
工房の外壁を貼る 色鉛筆がぽとりと落ちた。 このごろ物を落とすことが多くなった。 老化現象だろう。 足場に上って、板に打つ釘の位置に緑の色鉛筆で印をつけていたら、 小さな緑の鉛筆は、指先から離れて、ひゅーっと緑の草の中へ。 落下地点はほぼあのあ…
<創造的実践> 安曇野の古い蔵と松の古木 最近、二つの教育実践についての投書に出会った。 一つはこんな投書。 山形県東根市の」小学校の敷地内に、樹齢1500年以上の大ケヤキがあり、 その木の下で野外授業が行なわれていた。 それを見た人の投書だった。 …
カイコを子どもたちで飼育できないかなあ、 地元の小学校で飼育することができれば、いいんだがねえ。 この地域も、昔は養蚕が盛んだった。 今でも養蚕農家だった家が残っている。 長い切妻屋根の総2階の上階が「お蚕さま」を飼う部屋で、1階が家族の部屋…
桑の実 安曇野市は今市庁舎建設について市民の意見を聴いている。 意見の締め切りは六月末だったので、ぼくも意見を送った。 安曇野市役所は、5ヵ町村が合併して市になってからも元の町村役場の建物を使ってきた。 だが、分散した庁舎では何かと不便であり…
栗の花の香りは強く、野性そのものだ。 父の日に、息子夫婦から映画『剱岳 点の記』のチケット2枚が送られてきた。 母に日には、妻にカーネーションの花鉢だった。 父の日は何をしよう、と考えていたらタイミングよくこの映画が封切られた。 オヤジにはこれ…
今年はたくさんザクロが花を付けた。 4月の中ごろ、工房の窓づくりのことで、サッシ工事を業に農業もしているイワオさんを訪ねたら、 「ちょうどそちらへ行こうと、電話してただよ。」 「いやー、そうでしたか、偶然の一致ですね。サッシのことで?‥‥。」 …
あれから後、ハクセキレイはどうなったでしょうか。 納屋の土間に身を寄せ合った4羽のヒナ鳥は、親鳥がもってくる虫を食べて、次第に成長しました。 尾羽はやがて2倍ほどの長さになり、しかしまだ親鳥に及ばない。 ヒナたちはそこらじゅうに白い糞を落とし…
麦秋 Kさんから手紙が来た。 Kさんは中国の農村で、夫婦二人土を耕して生姜をつくり、旦那がそれを売りに行く生活を送ってきた。 将来子どもが生まれ、育てていくことを考えれば、今のうちに蓄えをつくっておかねばと、 結婚して間もないにもかかわらず、 …
昨日、朝からハクセキレイのヒナたちがしきりに鳴いていた。 風の強い日だった。 物置は家の壁に付随して、半透明の塩ビの波板で囲われ屋根もそれでふかれている。 だから光が屋根からも壁からも入ってくるが、何割か割り引いた明るさだ。 ハクセキレイの巣…
建築中の工房のなかへ、ハトがわらくずのようなものを運んでいる。 あれっ、ハトまで巣づくりかあ、 工事中の建物の梁の上に、ハトのつがいが止まっている。 ハトさんよ、ここは工事中だで、巣をつくらんでくださいよ。 かみさんが棒をもっていって、外へ出…
右面は下見ばり完了。 左の上はコンパネが露出したまま、 その下は透湿防水シートをはったところ。 今、外壁づくりをやっている。 これがなかなか時間のかかる作業だ。 窓や入り口の位置以外はすべて杉板、それもホームセンターではいちばん値段が安い杉の野…
桑の木 新型インフルエンザの報道がこのところぴたっと収まった感じ。 小康状態が続いているらしい。 兵庫県知事が「安心宣言」を出している。 一時は報道が過熱化し、人びとの不安が高まったとき、 感染して帰国した高校生徒や、大量感染者発生の高校に、「…
今年のイチゴの苗が、50株ぐらいになり、毎朝赤く熟れたのを摘むと、 小型のボールにいっぱいになる。 一昨年、数株の苗を買ってきて、植えた。 数株ではイチゴの実は少ししかとれず、ほんの数回食べただけで、食べたという満足感はなかった。 昨年伸びた…
アルジェリアのオランの町、 194*年の四月十六日の朝、 医師ベルナール・リゥーは、診療室から出かけようとして、 階段口のまんなかで一匹の死んだネズミにつまづいた。 こんなところにどうしてネズミの死骸があるんだ、おかしなこともあるものだと思っ…
このごろ、食べ物のなかでも水分の少ないものを食べると、 一口の塊が少し大きめだと、呑み込むときにのどにつまるようになることがある。 パン、ふかしいもなどは、のどを通過しにくくなっている。 だれでも高齢化すれば、体の機能がそうなるらしいから、 …
安曇野の古い民家 1992年に廃刊になったはずの『朝日ジャーナル』の臨時号が突然出版されたのを知って、 これは読んでみたいと思った。 本屋に行ってたずねると、店員の女の子は、はじめて名前を聞いたようなけげんな表情。 そこでどういう雑誌かを説明した…
転居とともに大和の国からもってきて植えたモッコウバラが、たくさん黄色い花をつけて今盛りだ。 金剛山麓に住んでいたとき、背戸の畑に隣接していたUさんの奥さんがくださったもので、 今の季節、Uさんの庭のモッコウバラも見事なアーチを描いていている…
家の外側にある納屋の、 屋根下のすき間から出入りしていたハクセキレイの姿が見えなくなった。 巣づくりしていたのに、ぱたっと姿を見せなくなった。 卵を抱いているのかなと初めは思ったが、それにしては姿を見ない日がこう何日も続くとあやしくなってきた…
美術学校から戦場に送られた戦没学徒の絵をあつめている美術館、『無言館』 大岡昇平の作品に、『俘虜記』という、体験に基づく記録小説があります。 大岡は第二次世界大戦のとき、召集されてフィリピン・ルソン島の南に位置するミンドロ島に送られました。 …
絶望的な状況にあって、 生きようとする力がどのように人に作用し、直面する死から人を生還せしめるか、 たくさんの記録が残されています。 それらを読むことは、今絶望的な状況に置かれている人や、 これからの自分の未来にまったく希望のもてない人にとっ…
棟上げがすんでから、また一人で工事をすすめている。 今日、難関の屋根張りを、なんとかやり終えることができた。 屋根材のガルバリウム鋼板の波板は、通販でとりよせたのだが、かなり格安だった。 カラートタンは、それより少し安いけれど、さびたりして長…
我が家の物置のなかに巣を作っているのはハクセキレイらしい。 セグロセキレイと、ハクセキレイの区別がこれまで厳密にできなかった。 ひじょうによく似ている。 顔の白と黒の色の部分が違うのだが、 それが微妙だ。 今回調べてみて、巣づくりはたぶんハクセ…
荻原碌山作「労働者」 小林多喜二の『蟹工船』が読まれているという。 今の時代、若い人たちがこの本を買って読むなんて考えられなかった。 プロレタリア文学は遠く過去のものになってしまっていたから。 小林多喜二が拷問によって虐殺されたのは、昭和八年…
安曇野、 麦畑の大麦の穂が一斉につんつん出ている。 麦茶用の六条麦がいちばん早く、穂がきれいに出そろっている。 小麦はまだ穂が出ていない。 稲田には水が入った。 カエルが鳴き始めている。 早い農家は、もうこの連休に田植えを済ませている。 五穀とい…