2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 理想なしの教育は成り立たない

「写真集 いのち、この美しきもの」(監修・斎藤喜博 写真・川島浩 筑摩書房)から 学校は2学期を迎える。 体育祭、文化祭、遠足などがあり、学級活動も授業も最も充実するとき。 「写真集 いのち、この美しきもの」(監修・斎藤喜博 写真・川島浩 筑摩書房…

  伊藤さんの志を打ち砕いた銃弾

アフガニスタンで、ペシャワール会の伊藤和也さんが、反政府武装勢力によって殺害されたという報道に接す。 アフガンに緑を! アフガンの子どもたちが飢えない国を! 志をもって、アフガン農村にとけこみ、農民たちと歩んできた伊藤さんが、なぜ? 「私がな…

柔道は剛道になった

ぼくの家族が住んでいた町の警察が、町で柔道を教えている柔道師範に、少年育成のために柔道サークルをつくってほしいと依頼したことで生まれたサークルに、中学生のぼくも親しい友だちと一緒に入って習うことになった。 当時の警察は自治体警察であって、市…

 トイレのないボリビア農村でトイレ建設

地球宿で報告会 久しぶりで会った彼女、日に焼けた素顔は健康そのものだった。 トイレのない農村で、トイレを350基も建設してきたのだ。 かつての強靭な野性味のうえに思慮深さが加わり、ゆったり落ち着きのある女性になった。 今春出産し、今は二人の子…

 2学期に向けて、新任の先生へ

学級集団は動く <トラブルよ、やってこい> 夏休みも残り少なくなり、いよいよ2学期がやってくる。 先生たちは、この夏休みにエネルギーを蓄積しただろうか。 戦後の日本には、民間の教育研究会がほうはいと立ち上がり、夏の合宿には全国からはせ参じる教…

 秋の風

今朝、西の空に高々と色鮮やかな虹が出ていた。 夜明け前に降りだした小雨がやみ、朝日が上がってくるころ。 常念岳はまだ雲の中にある。 安曇野は虹がよく出る。 見渡す空の広さ、虹も大きい。 ランと散歩に出たらすぐに、カイちゃんを連れたおじちゃんに会…

  バリカン購入して散髪

髪の毛は薄くなってきたし、 中途半端に長い毛のあるのももひとつだし、 こんな頭をわざわざ時間をかけて理髪店へ行き、刈ってもらうのもなあ、 刈るだけの値打ちもない、この頭、 いつも行く床屋は地域でいちばん安い大衆理容と決めている、 この前刈っても…

 北京オリンピック

彼らの心中を察する 走らずに棄権した。 日本の女子マラソン代表、野口。 中国の男子陸上110m障害代表、劉翔。 二人ともアテネに続く金メダルの期待は、大きくのしかかっていた。 4年間積み重ねてきた厳しい練習の、最後の仕上げに襲ってきた足の故障。…

 終戦から63年、お盆

居住区の自治会に「ボランティア会」というのがあり、お誘いを受けて行った。 夕方から公民館のある公園の草刈りをして、そのあとに「暑気払い」という懇親会があった。 15、6人の高齢者が、草刈り機や鎌で草を刈り、 終わって公民館のプレハブ別館に移っ…

 子どもたちは怪談が好き(3)

第2話 大峰山の怪 大台ケ原という山があります。 原生林におおわれた紀伊山地の山で、ドライブウェイができるまでは、秘境と呼ばれていました。 ぼくが登ったのは、ドライブウェイができる前の、11月でした。 大台ケ原までの登山道はこの世のものとは思え…

 手作り、木のおもちゃ

無垢(むく)の木で作ったおもちゃ、 木の肌触り、なんともやさしい触感、 2歳の孫は電車が好きで好きで、 だから木の電車のおもちゃを作って送ってやろう、 そう思ったら、体が動いていた。 ぼくは木が好きで、 納屋などを建てたときにできる木っ端も捨て…

  子どもたちは怪談が好き(2)

第1話 なぞの火、不思議な光 山に入るとねえ、あんなところに人はいないし、道もないし、どうしてと思うようなところに、 火がチラチラ燃えているのが見えることがあるんだ。 昔から、狐火と呼ばれている火があって、狐が火を吐いていると言うんだね。 実際…

 子どもたちは怪談が好き(1)

授業のあいまに、たまに怪談をすると子どもらは喜ぶんだなあ。 でも、そう何回もするわけにはいかない、ネタに限度があるから。 山の話も、子どもらにとっては未知の不思議譚だから、興味津々、真剣な顔をこちらに向けて聴いている。 山の頂上で雷に遭った話…

 「子供の領地」飯島耕一

<子供の領地> 走り出したら 飯島耕一 走りだしたら止まれなくなった子供がいた。その子供を引留めたのが何であったかは知らない。 彼はそのあとで、止まりたい時に、自在に止まれる彼の二本の足を、あらためて検証した。 よかった、大丈夫で。あの時は走ら…

  ナガサキ、被爆した樹

長崎原爆に遭ったカラスザンショウという木のことを知った。 爆心地から500メートル離れた城山小学校に生えていたカラスザンショウは被爆した。 カラスザンショウは強かった。 爆風とともに襲った数千度の熱線に耐えた。 木は、生き延び、今も生きつづけてい…

 コローの絵

東京へ行ったついでに、上野の国立西洋美術館へ行ってきた。 目的は19世紀フランスの画家、コローの絵画を観ること、 コローをこれだけ集めた展覧会は初めてということだった。 2時間かけて、じっくりコローの絵を堪能した。 自然を愛したコローの森の絵…

 ランのストレス

犬の先祖は群れの動物であったから、仲間が欲しいという本能がひそんでいる。 ランは、はるか遠くでも犬の姿を見つけると、関心を示す。 ときどき散歩で出会うゴールデンレトリバー種のゴンちゃんやカイちゃんは自分よりも大きいから、 一目置きながらも仲良…