2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 ハチ

ハチさんは友だち、とか言っていたら、ここ二日、草取りをしていて刺された。コアシナガバチで、ハチの体も巣も小さく、ぼくが顔を数十センチほど巣に近づけても、巣の上で巣作りと巣の防御をしているハチたちは攻撃してこない。コアシナガバチは、普通よく…

 改稿 エッセイ『ドイツの環境、森を愛する人びと』

五月の旅 五月に、森の民の森の国を旅をしてきた。 旧制松本高校出身のドイツ文学者・小塩節を育てたドイツ語教授の望月市恵は穂高に住んでいた。望月市恵は、北杜夫、辻邦生、小塩節ら学生たちを育て、トーマス・マンの著作を翻訳し、人生の最後に小塩節と…

  草の勢い

ジャガイモの二畝をやっと掘り切った。 ドイツの旅から帰ってきたら、黒豆畑の草は腰の丈ほどにもなっていた。あまりにひどい。 「怠けたらこのありさまです」 と、クルミのおばさんに言い訳したくなるほど。 それを取り切ってから数日後、大阪で滝尾君と森…

 友のありがたさ

都ホテルのロビーにある喫茶室に向かっていくと、中の席に座っているじいさんが、じいっとこちらを注視している。彼らの一人だな。ぼくはストックを上げて知らせた。それにしても見たことのない人だ。喫茶室に入る。そのじいさんと一緒に、森君と滝尾君がテ…

 チルコット委員会の報告

参議院選、結果はどう出るだろう。御厨貴氏は、「国民が与党に3分の2を与えることになれば、ある種の堰を切ったようになる」と述べていた。「堰を切ったようになる」、堤防の一部が切れれば、もう止めようとしても止まらなくなり、洪水は一挙に堤防を崩して…

 今年の虫、小鳥、その他生物

安曇野に越してきたとき、「蚊がいない」といううれしい発見があった。中古の家の庭は数本の木が植わっていたが、草がほとんど生えていなかった。周囲は水田とタマネギ畑、蚊の発生するところがない。だから蚊がいない。それから11年たって庭は、草も木も盛…