2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

 「緑の党」をこの地にも

「緑の党」が日本にもできる。60人余の地方議員らによる政治団体「みどりの未来」(共同代表・須黒奈緒杉並区議ら)が国政への進出をめざして来年旗揚げするという。先日、11月20日、東京で呼びかけ集会が開かれた。「ドイツ緑の党」の連邦議会議員が集会で…

 お隣さん

漬物大根干し 五年前はまだお隣の家の中でカラオケで歌っている声が聞えてきた。 それから二年後に、姿が見えず、洗濯物も干していない日の続いたことがあった。 閉まっている玄関から名前を呼べど、返事がない。裏手に回って呼んでも応えがない。 おかしい…

 大阪弁・故郷なまり

このごろ人との会話で大阪弁が自然に出る。 「ジュンヤ、どうや、古典やろか。いまやっとかんと、後でやっかいやぞ。」 「最近は毎日学校に来ているよ。レポート、全部やり終えて、アルバイトでかせがんと。古典はさっぱり分からないですよ。」 「しゃあない…

 柿の実

息子の嫁のお父さん、力一さんがたくさんの富有柿を送ってきてくださった。 大粒ぞろいのみごとな、和歌山五条の柿だ。 楽しみが増えた。 6年前、その隣の御所市に住んでいたとき、金剛山麓も柿の産地だった。 熟れすぎて出荷のできなくなった富有柿の大き…

 リンゴの一個

シーちゃんが亡くなった、と北さんが電話をかけてきたときに言った。シーちゃんは北さんやぼくの山岳部後輩になり、シーちゃんの姉と北さんは結婚したことから彼は義兄にもなる。シーちゃんは長いガンの闘病を経て力尽きた。 12月に山岳部のOB会がある。そ…

 中沢義直さんに出会う

同じ居住区に、著名な写真家・中沢義直さんが住んでおられることを、先の日曜日まで知らなかった。 その日、午前11時から地区の「高齢者お楽しみ会」が催され、会食を共にしながら出しものを楽しみ、ぼくも加わっているコーラスの会も発表したのだが、会のと…

 薪割り

新しい斧(おの)を買ってきて、薪割りを始めた。 格安でいい斧が手に入らないかと、ネットで調べてみたけれど見つからず、結局ホームセンターで買うことにした。 少年の頃、家の薪割りをよくやった。それはかまどで燃やす薪をつくるためで、父親が買ってき…

冬来る

一夜明けたらヤーコンの葉が枯れていた。霜の降りた氷点下の朝だった。 暖かい日があったり、寒い日があったり、天候の急激な変化を繰り返す初冬のある日、動植物にも大きな変化が起こる。 霜夜につづいて大嵐が来た。夜通し、すさまじい雨風が窓をゆらした…

 ブータン国王と王妃を出迎えた栄誉礼に感じるもの

ブータン国王と王妃を出迎える儀式の栄誉礼になんとなく違和感のようなものを感じた。 日本の着物に似たブータンの民族衣装を着用されているお二人の姿と、栄誉礼を行なう儀仗隊の指揮官の姿と、それはこれまで行なわれてきたお決まりの国家儀礼であるのだが…

 国民総幸福の国 ブータン

この人が体育の教師? と不思議に思うような人だった。 10年前、日中技能者交流センターの、日本語教師講習会を受けたとき、彼とぼくは宿舎の部屋が一緒になった。 彼、杉原さんは定年まで高校の体育科教師、ぼくは国語の教師、偶然いっしょの部屋になり、一…

 銀河鉄道の夜

目に留まったのは、TVの一画面だった。 アメリカのモダンアートの絵画作品のそれは、街の風景であったが、雑踏の上に高架線があり、そこに駅があるのか電車が止まっている。下を歩いている人々は帰宅途中なんだろう。日は暮れている。電車の窓にはオレンジ…

  第八次エネルギー革命 <中沢新一の提唱する『日本の大転換』>

長野県では、今年、薪ストーブを設置する人が増えているらしい。 間伐材を砕いてペレットにし、それを燃料にするストーブも使われているが、まだ普及が広がっている様子がない。 薪ストーブの暖房による輻射熱は、人の体をほんわりと芯から温めてくれる。こ…

今年も干し柿が食べられる

11月の初め、そのころは例年になく暖かかったから、まだいけるかもしれないと、冬菜とほうれん草の種をまいた。いま冬菜は双葉が芽生えて、条播きした双葉の列がかわいくきれいだ。ほうれん草は、芽の出るのに時間がかかる、まだほんのわずかな芽しか見えな…

 市議会の姿 

安曇野市穂高、牧地区にある水難にあった子どもたち慰霊の碑。 安曇野市議会で、こんな条例が決められた。 「市役所の位置を建設予定地に変更する。」 かくて、まだ建ててもいない新しい本庁舎建物の「存在」位置を、はやばやと「建設予定地」なるところに変…

 「住民投票の会」の署名運動が終わった

「重要なことは市民が直接政治に参加して決めようではないか」の言葉で始まった「新市庁舎建設計画を住民投票で決めよう」という署名運動が、昨日で期限がきて終了した。 組織も、資金も持たない市民たちが始めたこの市民運動は、安曇野市政がおかしいと直感…

 旧制松本高校の古い木造校舎

旧制松本高校の古い木造校舎は、がっちりとした木組みの確かさが人の心を落ち着かせる。 天井近くまで縦長に開けられた木のガラス窓から外を眺めると、雨に濡れた校庭のケヤキやカエデは、校舎二階の屋根を越えて黄と紅に染まっていた。 旧制高校の時代、こ…

「味わわせる」という言葉

英ちゃんから封書が来た。何だろう。 3月11日、大阪・藤井寺の故郷の店で会って、英ちゃんと年彦の三人で食事しながら語り合っていたとき、東北地方に巨大地震と津波が押し寄せ、たいへんな惨劇が起こっていたことは歓談中の三人は想像もしていなかったと、…

[詩の玉手箱] 『知らない自分』(北村太郎)

この詩を読んで、そのとおりだと、ぼくは思った。 数日前に自分の食べたものをおぼえていないし、 どこかへ出かけたことはおぼえているが、 先週あの日、何をしたかぼんやりしていることが多い。 これでは何かの嫌疑を受けて、アリバイをきかれても、実にあ…