2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 アイルランドのアラン島と震災復興を考える糸井重里

岩ばかりの島、アイルランドのアラン島に上陸した糸井重里は、見渡す限り岩石の連なる光景を見て、震災被災地のがれきのようだと言った。しかしぼくはがれきとは見えなかった。この島に人間が入ってから、人びとは丹念に一個一個の岩石を積み上げてきた。親…

 いじめ自殺について思うこと(5)

居住地区の回覧板が回ってきた。そのなかに地元の小学校の通信が入っていた。校区の民生委員全員と学校の教師みんなとの懇談会で出た意見・感想がつづられている。民生委員たちは授業参観も行なって、その後懇談を行なっていた。 小学校の通信のなかに次のよ…

 いじめ自殺について思うこと(4)

行きすぎた「いたずら」は、親や地域の大人から大目玉を食らうが、「いたずら」好きのワンパクたちは、それでもこりずに「いたずら」をする。 学校の「いたずら」の古典は、起立して発表している子のいすを、後ろの子が下げる。座ったとたんに、椅子がないか…

 いじめ自殺について思うこと(3)

江戸時代末、勝海舟の父親、旗本の三男坊として江戸で生まれた勝小吉は、「夢酔独言」という生い立ちをつづっている。幼少年時代の勝のあばれん坊ぶりはまたすさまじい。 「おれほどの馬鹿な者は世の中にもあんまり有るまいとおもう。ゆえに孫やひこのために…

 いじめ自殺、その根源を考える (2)

「いじめ」という現象は、人類の長い歴史を通じてずっと存在し続けてきたことだろう。力を持つ側が、一人や少数者に対して精神的肉体的に打撃を与える。それは、相手に対する不満、腹立ち、軽蔑、嫌悪、からかい、遊興、支配などの感情が行為となって現れて…

 いじめ自殺、その根源を考える(1)

学校でのいじめの問題は、2,30年前からきわだってきた。この現象は現代社会の何と密接に関係しているのか。 事件が起きるたびに、学校や教育機関の責任、家庭の問題が問われる。しかし、子どもの育つ生活実態から、根源的な原因を探って、それを変革して…

 黒豆の芽が出た

真昼に種をまいていたとき、遠くの野小屋から「がんばってるね」と声を送ってきた畑の北隣に住むおじさんが、いつのまにやらのこのこ傍にやってきて、 「ネギの苗がたくさん余ってるだ。植えるかね」 と言ってくれたから、いただくことにした。しばらくした…

 「おすそわけの会」をつくる計画

我が家の庭に、たくさんホウキソウが茂っている。去年のこぼれ種から芽を出した。それをご近所に家を建てて転居してきたばかりの若夫婦の家に50本ばかり持っていったら、道路際に長い列にして植えてくれた。ぼくも一緒に手伝って植えた。 「秋になると、それ…

 まど・みちお百歳「トンチンカン夫婦」

詩人のまど・みちおさんが「百歳日記」(NHK出版)を出している。国際アンデルセン賞作家賞を受けている詩人。まどさんは、百歳になったらなったで日記をつけた。 次の詩「トンチンカン夫婦」は91歳のときのもの。 トンチンカン夫婦 満91歳のボケじじいの…

 畑のうねは、東西の方向か南北の方向か

畑の東隣にクルミの巨木が四本ある。十数メートルの高さになる樹はたわわに実をつけ、ポトリポトリと自然のまびきを行なっていて、樹の領域にあたる地面は青い実がころころ転がっている。樹の下に立つ。見上げると、茂る緑のドームのなかにいるようだ。 去年…

 ほんとうのことを明らかにするほうを優先する

養老孟司氏は解剖学者であるが、虫の研究家でもある。ロンドン自然史博物館で、日本の虫を調べていたときのことを書いている。 博物館に古い日本の虫の標本があった。氏はそれとよく似た虫の標本をパリの博物館で以前に見ていた。そこで、この二匹は同じ種類…

 パソコンが壊れた?

人の住んでいない家があちこちにある。片一方に家の無い人が居る。 4日前の朝、パソコンを立ち上げると、いつも最初に出てくる画面が出てこず、黒地に白く英語と数字の羅列が不気味に現れ、どうにもこうにも動かない。 市民運動をしている仲間に電話をかけ…