2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

貞享義民とおしゅん、朗読劇

11月23日に、安曇野市三郷にある貞享義民記念館で、「おしゅん 加助騒動と少女」朗読劇の最終公演があり、洋子と二人で鑑賞してきた。 貞享義民記念館は、江戸時代、飢饉に苦しみ、重い年貢にあえぐ百姓たちが、支配者の松本藩に立ち向かった農民一揆の義民…

庶民の暮らし

今住んでいる安曇野の扇町地区公民館で、高齢者の集いが毎年行われる。コロナでここ数年中止になっていたが、今年は実施された。会の企画をしている高橋さんから、 「吉田さん、中国での体験を話ししてくれますか」 という要望があったので、お話させてもら…

犬養道子「人間の大地」の叫び

犬養道子の「人間の大地」(中公文庫 1992 )は、何度読んでも心が泣く。 その112ページ 「ほぼ七万人収容のカオイダン難民キャンプの病者テント内に、一人の子がいた。親は死んだか殺されたか、はぐれたか、一語も口にせず空を見つめたままの子。衰弱した体…

「イシ」の物語

1900年、カリフォルニアにやってきた人類学者のクローバーは、無数のネイティブアメリカンの先住民が殺され、部族が滅されている現実に出会った。危機を感じたクローバーは、大量殺戮が完了してしまう前に、原住民の情報を少しでも多く蒐集しなければならな…

滅ぼされた民族

世界各国で主に使われている言語を見ると、 ◆ブラジル、アフリカの旧ポルトガル領は、ポルトガル語。 ◆メキシコ、中南米(ブラジルをのぞく)は、スペイン語。 ◆オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、インド(ヒンドゥー語に次ぐ)は、英語…

小さな命

ここ数日の霜でトマト、ナス、黒豆は、緑の色を失ってしまい、枯れ色になった。 大根、小松菜、野沢菜、ほうれんそうは平気。しゃきっとした緑色を保っている。今晩は大根料理だ。 小さな生き物は、不思議な生命力だ。一ミリほどの、メマトイのようなトビム…

五味川純平「人間の条件」

五味川純平の小説「人間の条件」は、かつて映画化され、またテレビドラマとなって放映されて、視聴者に強烈な感動をもたらした。映画では仲代達也が、テレビドラマでは加藤剛が、兵士の梶を主演した。 梶は、シベリアの捕虜収容所に入れられた。彼は、戦争と…

尾崎豊の歌

テレビに、尾崎の歌が流れた。尾崎が亡くなって時を経ても、曲が流れると胸に熱いものが湧く。30数年も前、加美中学校の男子生徒が、「セン、これ聴いてみ」と言って、ボロの「大阪で生まれた女」と、尾崎豊のCDを貸してくれた。その日、家で聴いた歌は、悲…