2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 庭園の美

大町市に「ラ・カスタ」という名称の庭園がある。こういうのがあるのを知ったのは、5月6日の白馬からの帰りだった。洋子がちょっとのぞいて帰ろうと立ち寄ったのだが、その日は「ナチュラル ヒーリング ガーデン」と称する庭園には予約してなかったから入…

 野菜の苗、あげます

「野菜の苗いりませんか」 朝のウォーキングで矢口さんの家まで来たとき、軽トラックの向こうから声がかかった。 「いやあ、それはうれしいです」 ぼくが来るのを待っていたかのようだ。 キュウリ、トウモロコシ、夕顔、カボチャ、ゴーヤ、いろんな野菜苗が…

 農薬の空中散布

農薬の空中散布が近々行なわれる。松枯れ対策だ。有人と無人のヘリコプターを飛ばして、薬剤をアカマツ林に散布するという。 「松の樹皮を食べてマツノザイセンチュウを媒介するカミキリムシを駆除するには、カミキリが羽化し、樹皮を食べ始める6月中旬を目…

 ルアン君、トマト苗を植えるかい?

ベトナム人の農業実習生ルアン君は、ときどき電子メールを送ってくる。初めてEメールが来たのは2月だった。最初のメールは何も文章が書いてなかった。ルアンという名前が書いてあるだけだった。日本語教室に来ているルアンですか、と返事を送ってメールの送…

 「安曇野ひかりプロジェクト」の「福島の親子保養ステイ」――資金が足りない

昨夜は、地球宿で望君夫妻に同乗させてもらって、谷間の林の中に建つ一軒家、子ども冒険クラブ基地・大浜家に行った。「安曇野ひかりプロジェクト」主催の、福島の親子を招く夏休み保養キャンプ企画準備会だ。雨が降っていて、大浜さんの家の辺りは、真っ暗闇…

 日本国憲法

今日の朝日歌壇に、こんな短歌が選ばれていた。高野公彦選の第一首の歌である。 九、十一、十三、十四、二十一と二十五条は暗誦できます (西条市)村上敏之 最初読んで、これが短歌? ちょっと考えた。憲法の条文なのかと気づいたが、はてと頭をひねった。…

 オオジュリンの異変の原因は原発?

渡り鳥のオオジュリンに異変が起きているという。 オオジュリンはホオジロの仲間で、15、16センチの体長、チッと小声で鳴いて、澄んだ声でチーウィンとのばして鳴く。翼は赤褐色、黒い縦縞の斑紋がある。 北海道や東北地方のヨシ原などで繁殖し、秋冬は本州…

 「森下二郎の日記」、真珠湾攻撃の後

森下二郎の日記のつづきを抜粋して書いておこう。 真珠湾攻撃が行なわれ「太平洋戦争」に突入した日本、その直後の森下二郎の思いがつづられている。 ☆ ☆ ☆昭和16年12月8日 午前10時半新宿発 諏訪に来る。 午前11時 対米英宣戦の詔書くだる。 戦争はすでに前…

 集団的自衛権行使容認の危険

集団的自衛権の行使容認に対して、各新聞社はどのような見解に立っているか、朝日新聞が報じていた。(5月23日) 各紙の社説担当者に行使容認の賛否を問うた結果は、 朝日 反対 毎日 反対 読売 回答なし 日経 回答なし 産経 賛成 東京 反対 信毎 反対 その他…

フクちゃん

ママに手を引かれて フクちゃんは車から降りてきた。 ぼくはフクちゃんのママに替わって フクちゃんの小さな手をとり、 家に連れて入った。 フクちゃんは泣かない。 フクちゃんのママは 紙おむつと お腹がすいたときにフクちゃんが食べるパンと フクちゃんの…

 あのときの発言は何だったか

テレビ番組に、ジャズピアニストの上原ひろみが出ていた。ピアノの鍵盤の上を10本の指が、それぞれ異なるキーを同時にたたいて瞬時に変化し、独自行動をとりながら、複雑で絢爛たるメロディーを響かせていく。上原ひろみ、35歳、世界的に活躍しているミュー…

 市議会の報告会で思ったこと

昨夜の安曇野市議会の報告会のあとは、後味が悪かった。市民の参加者も空しい思いが強かったのではないか。一方の議員たちはどう思っただろう。こういう会をやれば、議員への批判が出てくることは予想していただろう。批判意見は予想していたが、ある程度の…

 市議会の報告会があった

夜7時から、地元の市役所支所で、市議会の「議会報告会」が開催された。議会は五つの支所を順番に回って開催している。 企画を知ったときは、議員と市民との意見交換会だと受け止めたから、これには参加しようと思った。今の市議会の状況を見れば、意見を出…

 歴史を知ることとは

太田慶一は、昭和13年2月に召集され陸軍に入隊した。25歳だった。東大を出て、出版関係の仕事に一時たずさわってからの召集だった。その年の7月7日、盧溝橋事件をきっかけに日中戦争が勃発、従軍した太田は、10月2日、漢口攻撃の部隊にいた。今は武漢市漢口…

 カッコウ、ヒバリ、カラス、トビ

昨日、カッコウの第一声を聞き、今日も遠くで鳴いている。これから7月ごろまでカッコウは鳴き続ける。安曇野では複数のカッコウの鳴くのを聞くことは少ない。個体数が多くないのは、托卵する鳥が少ないということもあるだろう。カッコウは自分で巣を作って、…

 白馬高校の未来を考える

ぼくは白馬高校とは何の関係もない。けれども、白馬高校が廃校になるかもしれないという情報を聞くと、自分の身内がなくなるような感情が湧き上がってくる。白馬には強い思い入れがあるからだ。18歳で初めて夏の白馬岳に登ってから、春夏秋冬何度も白馬岳と…

 4月29日の中日新聞

あや子さんが茶封筒に入れた新聞を届けてくれた。中を見ると、この辺りでは購読者の少ない中日新聞だった。ぼくに見せたいと、あや子さんは自転車に乗って野の道をやってきた。いったいどんな記事を? と開いてみた。1面トップの記事が眼に飛び込んできた。…

 地方政治の果てしない道

今日は裁判の傍聴に、松本地裁へ行ってきた。9年も続く産廃施設裁判の公判だ。 大規模な果樹栽培地域である三郷の小倉地区に、地元住民の意志を無視して産業廃棄物処理場を建設した業者との裁判闘争は解決の見通しが立たない。今日は、原告と支援者の30人近…

 気づかない水不足

昨日は一日中風が吹き荒れた。今日は昨日の風がうそのように、穏やかに晴れた。夜中に少し雨が降ったようだ。 サツマイモの苗を植えに、今朝クルミの木の畑へ行った。 草を欠き、畝をたててサツマイモのつるを差し込んでいった。気温がぐんぐん上がっている…

 視力とめがね

ぼくの人生、前半世紀は眼がいいのが自慢だった。奈良盆地の西の端、越えれば大阪側という信貴山麓の我が家から、奈良盆地の東の端の天理の自動車道を走る車を見つけることもでき、ブッシュマンなみの視力だと自賛していた。 その視力にかげりが出てきた50…

 苗売り、苗買い

5月は苗売りが盛んだ。 野菜苗、花の苗、樹木の苗、所狭しと売り場に並んでいる。 農協(JA)の店、ホームセンターの苗売り場、物産センターの苗コーナー、黒いポット、赤いポット、黄色いポット、種類の分だけポットの色があり、それで仕分けされ、値段…

 揚げ雲雀

<写真:野のふき> すぐ近くから小さな黒点が、ほぼ真上の方向で空に上がっていく。細かくはばたきながら、黒点は空の上へ上へとのぼっていって、とうとう芥子粒ほどになり、空の一点でホバリングしながら聞こえるか聞こえないかほどの声でさえずり、いきな…

 福島被災者支援の二つの運動

福島県の浪江町仮設住宅で暮らしている原発被災者を安曇野に迎える取り組みを、市民団体「安曇野SUN路(サンロード)」がすすめている。安曇野には、原発事故被災者支援の市民運動が二つある。今年夏も福島の親子を招いてキャンプを行なう「安曇野ひかり…

山の上からの景色はなぜ美しい?

<写真:蛇行する野の道は美しい、白馬村で> 一昨日登った八方尾根のウサギ平に展望台があった。 ゴンドラ終点はウサギ平、そのゴンドラ終点の建物には、レストランやスキー用具点も入っていて、スキーヤーが休息する空間もあった。かなりいい年のおじさん…

突抜き忍冬

<ウォーキングで見たチューリップ畑> 「今年は花が多いと、何人もの人が言うよ」 太極拳の会に毎週行く家内がそんなことを聞いてきた。そう言えば確かに花の数が多い。スイセンやチュウリップなど草本系だけでなく、木々の花数も多い。ライラックが華麗な…

 ぶらぶら白馬

朝から白馬へ行く。昨日、塩の道ウォークに行かなかったから、今日は二人で白馬を歩こうと、新しい運動靴を履いて、防寒着をザックに入れて。 ちひろ美術館前を通り抜け、大町に入り、木崎湖前から白馬へ一直線。道路が昔と違ってりっぱになっていた。長野オ…

 塩の道ウォーク

今日は雨の一日になった。晴れれば、家内と塩の道祭のウォークに出かける予定だったが、朝から雨模様、雨のなかを歩くのもなあ、と見送ることにした。 今年の塩の道祭は、3日から小谷村ウォーク、4日、白馬村ウォーク、5日、大町ウォークと、三日間行なわ…

 訃報

代掻きが始まった。早朝の山が水田にくっきりと映る。前方から黄色い車がやってくる。近づいてきた車はスピードをゆるめた。中で手を振っている。見覚えのある軽自動車は止まって、中から声が聞こえた。 「反対方向じゃないんかい」 ご近所の元郎さんだ。ウ…

 2円切手を求めて6キロメートル

教え子のMさんへの返事を書いて、封筒に80円の、いわさきちひろの絵切手を貼った。Mさんは春には安曇野の我が家に遊びにくると手紙に書いていた。そのMさんの封書をもう一度見ると、80円切手の下に2円切手が追加して貼られていた。そうか、これが消…

遠足

<写真:拾ヶ堰> 五月一日の朝、子どもたちの服装がいつもと違って体操着だ。背中にリュックサックをかついでいる。 「きょうは、おべんとうだよー」 るりちゃんが言う。 「今日は、何?」 「えんそく」 さほちゃんが応えた。 「えー、いいなあ。うれしいな…