2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧
日本野鳥の会からフリーマガジン「Torino」が送られてきた。初めに写真ページがある。「枕辺に聴く雪の音、鳥啼いて暁を招き」雪の修学院離宮の白黒写真、つづいて念仏を唱え、かっと見開く眼光、数珠を持つ手を突き出す修行者のアップ写真。 ページを繰ると…
安曇野市の議会を傍聴して「こりゃ、なんじゃ」と感じていたことは、どうも日本全国の自治体にかなり共通していることであるらしい。地方議会は「学芸会」と「八百長」だと言われるそうだ。片山善博(慶応大学教授)が書いている。(岩波書店「世界4月号」・…
[写真:オーストリア国鉄・自転車をどうぞ] 足を踏んだ者はそのことを忘れるが、踏まれた者の記憶は消えない。江戸時代から先祖代々、差別され続けてきた被差別部落の人たちが解放運動を起こし、その大衆集会でよくこの言葉を聞いた。 差別されたり疎外さ…
朝6時前にランを連れて家を出た。運動靴でとことこ行くと、野の道を左から秀さんがゴールデンレトリバーのカイちゃんとともに現れた。ランはカイに走り寄り、鼻をくっつけてかぎあう。ランのボーイフレンドだ。秀さんと会うのは久しぶりだった。 「矢口のじ…
日の出は6時ごろになった。冬の底だったころから1時間は早い。夜明けと目覚めは連動している。晴れの朝は日の出前の空が明るいから、自然に目覚めも早くなる。起きようか、もう少し寝ていようか。5時40分、起きて朝のウォーキングに行こう、という気が起こっ…
今朝の新聞のコラムで編集委員の曽我豪氏がこんなことを書いている(要旨)。 <選挙権年齢を「20歳以上」から「18歳以上」にする公職選挙法改正がこの国会で成立しそうで、早ければ来年夏の参院選から実施される。次の学習指導要領の改訂で、「公共」といっ…
自民党参院議員の三原じゅん子氏が国会の参院予算委員会で、「日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇(はっこういちう)」と発言したという。 「八紘一宇とは、世界が一家族のようにむつみ合うことで、グローバル経済の中で日本がどう振る舞うべき…
どうしてこういうことができるんだろう。よくもまあ、こんなに無惨に伐れたもんだ。ケヤキだよ。空高く茂っていたケヤキ、それをばっさり、幹の胴切りだ。見るからに痛々しい! そこはいくつかの商店が入っているビルの駐車場だ。伐られたケヤキの並木は幹線…
安曇野市を南北に貫く広域農道、今では農道というよりも一般幹線道路としてトラック、マイカーなどがひっきりなしに行き交う。幹線道路としては豊科、穂高の街区を貫く国道147号線が古くからあるが、それよりも田園地帯を走る広域農道の方が、近接する建築物…
先の10日午後、安曇野市議会の25人の全議員が四角に向かい合って座り、議論を交わす、全員協議会を傍聴した。傍聴席にはぼくを含め市民6人がいた。 全員協議会が終了したのは夕方5時半、非常に疲れた。隣の席で傍聴していた片桐さんも疲れ果て、会場外に出た…
3.11、今日は震災4年目だ。 東日本大震災に起因する死者・行方不明者は19475人、自殺を含めた震災後の関連死は3194人。だが、こうした数字では一人ひとりの生と死は見えない。一人ひとりの人生が隠れてしまう。 亀山純生(倫理学・宗教学)が書いていた。(…
朝日俳壇・歌壇のページ、今朝なんとなく目を落としていると、ぎっしり並んだ俳句のひとつに眼が止まった。金子兜太の選んだ一句だ。 山河恋うて国を恐るる余寒かな 作者はオランダのモーレンカンプふゆこ。これまで何回か名前を目にした人だった。その同じ…
トーマス・マンの長編小説「魔の山」は、スイスのダボス高原の奥、標高1600メートルほどの高地につくられた結核患者のサナトリウム「ベルクホーフ」が舞台になっている。アルプスの自然を背景にした国際サナトリウムで、ドイツはもとより、フランス、イタリ…
[写真:インスブルックの街。看板らしいものは見当たらない。] 「ぼくたちの国は、残念だけど何か大切なところで、道を間違えたようですね」 この言葉は、さだまさしが1987年につくった「風に立つライオン」のなかに出てくる。 この歌を最初聴いたとき、ぼく…
「日本人は民主主義を捨てたがっているのか?」という本がある(岩波ブックレット)。著者は、ニューヨーク在住の想田和弘氏。ドキュメンタリ―の映像をたくさん制作し発信している。彼は、アメリカから日本を観ていて、もしかしたら日本人は民主主義を捨てよ…
大阪の大空小学校を参観した小高さんは、同じように参観に来ていた愛知県長久手市の市長、教育長にその学校で出会った。小高さんは、市長、教育長となにがしかの会話を交わし、ふと思った。いつか長久手市へ市長に会いに行きたいと。 この小高さんの言葉が示…