2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 中央アルプス、韓国人登山者の遭難

韓国人登山者20人が遭難したというニュースだ。檜尾岳の周辺で遭難したという。 北アルプスと南アルプスに比べて、中央アルプスの木曽山脈は規模が小さい。だから難度も北と南ほどではないから、安易に考えてしまう。駒ヶ岳ロープウェイができてから、ロープ…

 日本の行方

選挙で誰に投票するか決めるとき、「この人、この党に投票するのは、こういう未来を望むから」という明確なビジョンと思索が存在していたか、存在していたとしたらそれはどんな思考であったのか。 振り返ってみると、多くの人の投票行為に現れたのは「思い」…

 「原子雲の下より」

日本の8月が近づいた。原水爆禁止世界大会の国民会議は福島で始まっている。核兵器と原子力発電は、戦争目的と平和利用の違いはあるものの、核分裂が暴走すると、破滅的な結果を人類と自然界にもたらす。自然界に存在していないものを人工的につくりだして自…

 放射性物質の野鳥への影響

日本野鳥の会からモニターに送られてきた英国製の素焼きの巣、我が家の軒にある以前のツバメの巣の横に取り付けたが、結局ツバメはそれに営巣しなかった。どうして巣を作らなかったのだろう。人工的な巣だからツバメは警戒したのか、ツバメの個体数が減って…

 夏休み、子どもたちはどこへ?

信州の学校の夏休みは短い。一ヶ月にも満たない。安曇野市の小中学校では、7月27日から8月21日までが夏休みになる。 待ちかねた夏休み、子どもたちの歓声が聞こえてくるかと耳をすませているが、声は聞こえそうにない。 無時間の野に放たれた夏の子どもたち…

 昼寝

このごろ毎日昼寝をすることにしている。その日のスケジュールに合わせ、昼食前か昼食後に昼寝をする。昼食前にする日は、昼食後すぐに家を出るスケジュールの日である。五分でも、十分でも、昼寝をするとその後の仕事が楽になる。 今日は、スクーリングの指…

 アシナガバチの巣

家の軒先のあちこちに、アシナガバチが巣を作っている。壁に立てかけてある材木の端材を動かしたら、その1本に巣があり、数匹のハチがいる。あやうくその巣を材木ごとつかむところだった。 小学校や保育所に通う孫たちが、夏休みに帰ってくる。ハチに刺され…

二人は常念岳に登ってきた

昼過ぎに、山を降りたというフジヤンからの電話が入った。常念岳頂上に登ったあと、常念小屋で一泊したが、悪天候がここ数日続きそうだから、槍ヶ岳までの縦走は断念し、下山することにしたという。 昨日の今日、彼らは登山を続行しているとしたら、いまごろ…

更けゆく夜の会話

大阪発の長野行き特急「しなの9号」というのが一日一本ある。フジヤンとサカヤンがそれに乗ってやってきた。昔は大阪発長野行き夜行列車に乗って山に入ったものだが、夜行列車はなくなり、昼の長野行きも一本だけ。大阪8時57分発のこの特急に乗ると、松…

市民運動の価値

烏川渓谷の入り口である須佐渡の辺り、アカマツの高い幹が並び立つ林のなかに変なものを見つけた。アカマツ林は、木の高さが10メール以上はあるだろうか。幹の先端部分だけ枝と葉が残っていて、下枝が全部なくなっている。さらに下草や潅木も生えていない…

好きな道 愛する道

「この道、好きだなあ」と、小学生の時思っていた道がある。学校からの帰り道、旧街道を通って帰るか、カルタ池で旧街道からそれて野道を帰るか、そのときの気分で決めていた。旧街道を帰れば少し早く帰れる。でも、ぼくの好きなのは野道の裏道だった。道幅…

 体罰の歴史 <5>

近代日本は列強に伍するために富国強兵政策に邁進した。その柱が教育と軍隊であった。1945年の敗戦まで、学校教育は軍国主義教育に染められ、軍隊式教育が行なわれた。学校教育の中に軍隊の体罰が浸透していったのは必然のことであった。 日本の軍隊における…

 彼らは故郷へ帰っていった

昨夜、李君から電話あり。 「あした、7時半、経友会の寮から帰ります」 「えっ、明日帰る?」 「はい、帰るの、早くなった」 李君たちの帰国は次の日曜日だと聞いていた。だから、その前日の明土曜日に、帰国する李君と8月に帰国する王さんと董さんを我が家…

 ねむの木の花咲く

朝5時、西空に雲あり、虹がかかっている。降り残した雨粒が飛んでくる。 晴れ間は広がってきた。 夜明け前に一雨降り、さわやかな気が香る。思わず深呼吸した。 去年の三月からはいてきた運動靴に穴が開いた。外反母趾のところが当たって布が破れている。 …

 山口家までの歩く道

山口家の門 堀金地区の山手に岩原という集落がある。最近このあたりを朝のウォーキングでよく歩く。そして思いがけない、味わいのある道を発見した。それは集落のなかをくねくね曲がる細い旧道なんだが、残念ながらそれは長く続かない。 7年前、JR豊科駅から…

 体罰の歴史 <4>

主として18世紀の思想を媒介にして、西欧の近代社会が生み出した学校は、明治の日本に導入され、やがて世界を覆っていった。桜井哲夫(社会学者)は1984年に、「『近代』の意味 ――制度としての学校・工場」(NHKブックス)を著している。 近代学校制度が日本…

 彼ら故郷へ帰る

実習生として3年間、日本の企業で労働に励んできた若者たちが故郷へ帰る日が近づいた。日曜日夜、堀金公民館での日本語教室は3人を送る宴だった。日ごろ御無沙汰していた人たちも久しぶりで集まり、総勢18人。日本人男性と結婚したフィリピンの女性に中国人…

 ミツバチと蜂蜜

武則さんの家は古い養蚕農家で、別棟になった生糸をとるための木造の工場が、使われることなく朽ちるままに放置されていたが、武則さんはそれを去年解体処分してしまった。家の裏には一叢の林があり、そこに道祖神といくつかの石碑が立っている。 今朝、林の…

 老いてなお草を引く

草を満載した一輪車を押してくる。小柄な人だ。 草の山から頭だけのぞいている。 小学生が一輪車を押してくるみたいな、ゆっくりゆっくり。 近づいてくる人の顔が見えてきた。とても年を取ったおばあちゃんだ。 土曜日の朝早く、涼しいうちの野良仕事。 あい…

 体罰の歴史 <3>

明治12年(1879)に出された日本の体罰禁止令、それはアメリカで最も早く、1867年に制定されたニュージャージー州の学校体罰禁止令を受け入れたものだった。どうして近代化が始まったばかりの日本に受け入れられたのか。学校体罰禁止の先進国フランスでさえ…

 猛暑を避けて昼は休んで、朝と夕方に仕事をしよう

大庄屋・山口家 地区の公園の草取りは、区のみんなで行なう。恒例の行事は先の日曜日だった。朝8時から開始という回覧が回っていたから、5分ほど前にぼくも鎌をもって出かけると、公園はすでに人でいっぱいだった。あれれ、時間を間違えたか、と一瞬思ったが…

虫たち

安曇野の堀金地区を山のほうに上がると、こんな風景の家もある。 ナスの葉っぱが食われて、生気がなくなっているのがある。葉の裏を見ると、ニジュウヤホシテントウの幼虫がついている。一枚の葉に1匹とか2匹とかだが、これがなかなか手ごわい。葉っぱが穴…

 体罰の歴史 <2>

徳川幕府が倒れ明治維新になり、近代日本が始まる。明治時代は、幕藩体制から中央集権国家へ移行であった。 「体罰の社会史」(新曜社)のなかで、江森一郎(金沢大学名誉教授)は、日本の教育における体罰の歴史を研究してひとつの仮説を立てた。 それは次…

 リンゴ畑で、産廃施設反対デモ

7月8日(月)、午後1時半、現地集合。 9年の長きに渡って闘ってきた産廃施設反対の運動である。 行政は業者の側に立っているかのごとく、住民の声に耳をかたむけて事態を解決しようとはしてこなかった。市議会も同じだった。恐るべき行政の怠慢、いや怠慢…

 「リンゴ畑でデモを行なう」、檄文が来た

江戸時代1686年(貞享3年)、中萱村(現安曇野市三郷・堀金地区)の元庄屋多田加助は、百姓一揆を起こした。 当時周辺の藩の年貢では、基準が1俵あたりの米の量、2斗5升だった。しかし、松本藩は3斗から3斗5升に引き上げる決定を行った。増税である。憤激し…

 体罰の歴史 <1>

「体罰の社会史」(江森一郎 新曜社)は、江戸時代から現代にいたるまで社会のなかで体罰はどのように行われてきたかを、多くの資料をもとに実によく考察している。(1989年初版、2013年追加新装版) 昔は野蛮な体罰が盛んに行なわれていただろうと思いがち…

 野菜の収穫

ニンジンが畑に残っていた。そのままにしておいたら、こんな花が咲いた。 ニンニクとタマネギを収穫した。肥料不足のせいで球が小さい。先だって隣の畑を耕している高山さんに聞いてみると、高山さんのタマネギも小さかったと言った。昨年から使わせてもらっ…

 登山の誘い

夕方、野太い声の電話がかかってきた。この人はだれだ? 声はぼくの苗字をたずね、返事をしているのに聞こえないのか、今度は名前を聞き、つづけて「ヨッシャンですか」ときた。聞き覚えのある声だ。「はいよー」と大きな声で返事すると、相手は「フジヤンで…

「日本の農のアジア的様式について  真壁 仁」

周辺の麦畑では麦刈りは、ほぼ完了したようだ。一反そこそこの麦畑でもキャタピラーで前進する動力刈取機が、人の歩行速度よりも速く一間幅ほどの間隔で麦を刈り取り、たちまち麦粒にしてしまう。今日も、赤色のずんぐりした動力刈取機が活躍していた。米を…

 キジのニュースが掲載された

「キジの記事が、市民タイムズに出てるらしいよ」。 朝、ゴミステーションに行くと、宮田さんがそう声をかけてくれた。大友さんがゴミ出しに来たとき、そう言ったとのことだ。 やっと記事が出たんだ。 取材に来た記者は、キジのヒナの記事を掲載する予定を組…