2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 映画『ベルサイユの子』

研成ホールに置いてあった映画のチラシ。 ザックを背負った一人の男が、男の子の手を引いて歩いている。「寒くても、 お腹がへっても、 手を握っていてくれたら、 ぼくは泣かない。」二人の背後にベルサイユ宮殿が見える。 そのうえに、この言葉が載っている…

 清沢 洌(きよさわきよし)の思想と現代

井口喜源治記念館 北穂高村出身で、あの『暗黒日記(戦中日記)』を書いた、ジャーナリストにして外交評論家であった清沢 洌(きよさわきよし)の展覧会が、穂高の碌山公園研成ホールで開かれている。 8月23日に、そのホールで、「清沢 洌の 思想と現代 --―…

 長塚節『土』と 臼井吉見『自分をつくる』

信州安曇野の堀金出身だった、作家で評論家の臼井吉見が、中学生、高校生に、『自分をつくる』という話をしています。 その話は、以前一冊の本になったのですが絶版になり、 本屋で買うことはできなくなっていました。 半年ほど前、この『自分をつくる』が、…

[自然] この名前、ひどいじゃございませんか

ヘクソカズラ ハキダメギク ヤブガラシ 「ハキダメ草が、庭中に繁茂してのう。」 児童館で一緒に子どもたちのお世話をしているSさんがおっしゃる。 庭に、今年はえらい勢いで広がっている草で、 調べてみたら、 「ハキダメギク」という。 ハキダメとは、ひ…

 トウモロコシ・スイカ・カボチャ

お盆で息子たちが帰ってきていた朝、家の南の畑で種取り用のタマネギを栽培しいるKさんの奥さんが、 「どうぞ、食べてください。」 腰が少し曲っている体で、10数本のトウモロコシを袋に入れてもってきてくださった。 洋子はそれを蒸し、みんなでありがた…

 じいちゃん、子どもになる

「かくれんぼ、しよ。」 「かくれんぼか、うん、しよ。」 じいちゃん先生はすぐ乗る。 「先生、オニだよ。」 「先生、オニか。うん。」 ぼくは、目をつむる。 「もう、いいかい。」 「まあだだよ。」 「もう、いいかい。」 「まあだだよ。」 そのうちに、こ…

 ヒロシマ、ナガサキ <自分のやれること>

穂高・碌山美術館 児童館の朝、8時15分、 館にはテレビもラジオもない、市役所からは放送の声もない。 時計を見て、黙祷だけはした、いつもの年のように。 S先生も、早く来ていた小学四年生のハルカちゃんも一緒に、黙祷をした。 8時半、数人の子どもた…

 相馬愛蔵・黒光と万水川(よろずいがわ)

明治のころの万水川とワサビ畑(『相馬愛蔵・黒光著作集』) 朝焼けの有明山 大王ワサビ園を流れる万水川(よろずいがわ)の水はきらめいている。 安曇野のなかに忽然と現れ、流れて犀川に合流する万水川の、清流の美しさは比類ない。 小川だがとうとうと水…