少女像は 告発・抗議・糾弾の思いを込めて 建立されたものであろう そうであったとしても そこにそうして静かに座っていると その姿・表情から ぼくの心に伝わってくるものは なんという無心さ そう もともとそういう純なる少女なのだ 未来を奪われるまえの …

今朝の新聞を見ると、今年亡くなった有名人の記録が載っていた。掲載されていたのは７１人、「惜別」のタイトルがついている。ああ、この人も亡くなったのか、と過去の元気だったときの声や姿がよみがえり、しみじみ追慕の気持ちがにじみでる。 人生の年の暮…

今朝は雪が積もっていた。 ルアンたち四人がやってきたのは、パーティが始まって15分ほどしてからだった。日本語教室の忘年会を今年もやってほしいと、中国人のお母さんから希望が出たことがきっかけで、忘年会を催すこととなり、先日の日曜日が忘年会だった…

「チロルの墓碑銘」という短い詩が、「ドイツ詩抄」（冨山房インターナショナル）に、詠み人知らずとして載っている。作者が分からない。チロルの山のどこかの墓石にその詩が書かれているらしい。 チロルの墓碑銘 現身（うつしみ）は、 ただに苦し身、 死に…

フィッシャー・ディースカウの歌うシューベルト「冬の旅」全曲の、二回目を聴いた。一回目に聴いたときよりも心にしみた。ぼくの持っている「冬の旅」は中国で買ったＣＤで、シュラ・ゲールマンの歌だが、フィッシャー・ディースカウのを図書館で見つけたか…

むかし？ 新任教師として赴任した大阪市の淀川中学校は新設校だった。校歌はまだなかった。校長は校歌をつくろうと考えた。どこでどういう風に決まっていったのか分からない。ある日、「日本の詩歌全集」に収められている名の知れた詩人がやってきて、校長室…

地元の小・中学校の校歌を歌うイベントが企画され、市内にあるいくつかの合唱団やコーラスの会に要請が来た。安曇野市ができて10周年記念に、来年二月に開催される「市民で歌うふるさとの校歌」で合唱を披露してほしい。市内には16の小・中学校がある。ぼく…

新聞の１ページ広告が目にとまった。紙面いっぱいに細川護煕さんの大きな写真姿。細川さんはしゃがんで苗樹を植えている。ジャンパー姿にモジャモジャの髪の毛、木綿の作業手袋をはめた右手に移植ゴテを持つ。表情はやさしく、おだやかだ。写真の後方に作業…

諏訪市の中洲に、雑誌『世界』を読む会があるという。中洲というと、邦夫さんのところだが、そういう活動が続いていたとは知らなかった。2004年御柱祭のときに祭に参加させてもらい、八ヶ岳の森から伐りだした大木をたくさんの人で諏訪まで引いてきたことが…

烏川渓谷緑地事務所の展示室で見た鳥の巣 田淵行男は、ヒバリが鳴かなくなったと嘆いた。春の野には揚げヒバリのさえずりが付きものだったが、安曇野には麦畑があるにもかかわらず、ヒバリの声が聞こえない。ぼくは安曇野に来て10年になるが、たったの一羽が…