2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

 春よ 来い

雪の日に、窓から眺めるラン。 羽島から名古屋に出て、構内の売店で「ういろう」を一箱買った。 創業は江戸安政の時代の店の伝統製法と書いてあったから食べたくなった。 特急しなの号の自由席はがらがらで、 いつものように左側の窓際に席を取った。 通路の…

 理想と志

NHKの大河ドラマ「龍馬伝」では、武士に「上士」と「下士」があり、「上士」による「下士」への差別がかなりひどかったように描かれている。 そこから対立も繰り広げられた。 「上士」から徹底した差別を受けていた下士たちは、その鬱屈した力を「尊皇攘…

 宇宙と地球と生命の間

今年も送ってきてくれたよ、と家内が、職場まで転送してくれた。 マサコさんの手紙を添えたイカナゴのくぎ煮だ。 イナカゴのくぎ煮と一緒に、家内の手作り天然酵母パンと我が家の庭の野菜、野で摘んだフキノトウやらを入れた宅配便だ。 食欲そそる春の便り。…

 児童虐待と差別・排外

親が子どもを餓死させた。 暴力を振るって殺してしまった。 親が我が子を痛めつける、これはもう末期現象だ。 生物としても失格者になってきたということか。 元警察官の佐藤氏が、「学校の事なかれ主義を問う」という文章(朝日)の中で、 次のような事例を…

自殺は激化の一途

<養蚕が盛んだったとき、お蚕さんの暖房に使った火鉢> 中国人青年J君の日本語練習ノートにチェックを入れながら、そこに書きこまれた日記を読んでぼくは返事を書く。 それは交換ノートのようになった。 彼は21歳、中国では機械加工の工員であった。日本…

国際交流が子どもたちにもたらすもの

ずいぶん過去のことになるが、この実践を記しておかねばならない。 それは鮮烈な感動だった。 1971年、創立間もない大阪市立矢田南中学校生徒会は、在日朝鮮学校の中学高校生徒たち100名ばかりを学校に招き、交流会を開いた。 彼らは日本で生まれ日本で…

 人を排斥する社会で人は育たない

高校授業料無償化の対象から朝鮮学校をはずすかどうかの論議が動いている。 こういう事態になるときまって排外主義が動き出すが、今回もやはりそうだ。 朝鮮学校へのバッシングがインターネットでうごめく。 鳩山首相が、朝鮮学校の生徒と面会する意欲を示し…

春 よみがえる原風景の村

春になった。 空気が変わった。 まだ冷たさは残っていても、ほの甘さを含んだ澄んだ空気になった。 この空気、 中甸(チョンディエン)の村がなつかしい。 異郷の地でありながら、血の中に残る故郷、 心の故郷、 原風景が生き残っていた。 中国雲南省の奥地…