2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 野の元気もの

ケリ 体の割には長く、 細い脚ですっくと立ち、 近づく者を見張り、身構え、 テリトリーへの侵入を許さない意志を、 小さな体にみなぎらせ、 警戒の叫びを発し、 そこより近づくな、近づくな。 おまえは、身をかがめ、身を低め、 土の色に体の色を溶け込ませ…

 骨董屋

滅び行くもの 骨董屋の店前、 道路にはみだして、たくさんのガラクタが置いてある。 見る人によって、それはガラクタになり、宝物になる。 木の糸巻き、一個150円。 安いですなあ。 ぼくは、なんとなくこれが好きで、また4本買った。 かつて繊維工業が盛…

 今年のツバメ

巣立ちを待つ 来客があって、一晩旧交を温めた宵、 「ツバメがヒナを育てていますね。」 と客が言った。 えっ、そんなはずはないですよ。 「いえ、いますよ、ヒナが。」 玄関の引き戸の前、何度もそこを出入りしているぼくら夫婦は、 ツバメの姿を見ていない…

 「終わり良ければすべて良し」は難しい?

終末の段階で人は 道を歩いていて、どういうはずみか、 そのとき頭にあったこととはまったく別の、一つのことわざがぽっと頭に浮かんだ。 闖入してきたのは、「終わり良ければすべて良し」ということわざ。 過程がよくなくても、結末がよければいいんだ、と…

 図書館のリサイクル市

土曜日の午後 たいへん天気がいいです。 授業で、 「暑くもなく、寒くもなく、一年でいちばんいい気候です」というと、 みんな分かったようで、うなずきました。 可能動詞を教えました。 「『泳げます』は『泳ぐことができます』です。みなさん、泳げますか…

 今日の出会い

発見したこと 仕事場のある市の図書館で本を借り、 その前にある公園の木々の新緑があまりに美しいので公園内を散策することにした。 借りた本の一冊は、 『植物と話がしたい 自然と音の不思議な世界』(神津善行 講談社)。 公園の木々は空高く茂り、 五月…

 変化

文明の建てるバベルの塔 表情の物語るその思いが、こちらの胸にもそくそくと伝わってくる。 5月6日のNHKスペシャルは、「激流中国『老人ホーム家族の記録』」を報道した。 中国・青島の老人ホームを取材して、入居する人たちの家族の思いを伝えるドキュメ…

 子どもの遊び研究

七、乳幼児期から 遊びを通して自然や人に直接触れる 1歳の孫の誕生日に積み木を贈ったら、 積み木を積んでも子どもはすぐこわしているよ、というメールが息子から来た。 親が積み木を積んでやっても、 子どもはすぐにそれを崩す、 積み木の崩れるときの快…

 家族への手紙

日本語研修を終えて 明日、また新しい人たちが日本企業へ出発していく。 桜の咲き始めに日本に来て、満開から桜吹雪まで嘆賞してきた人たち。 日本語研修期間に桜花の季節が重なったことから、 みんなで何度も森山直太朗の歌「さくら」を歌ってきた。 閉講式…