2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

 野沢菜を漬ける  

近くにある希少な雑木林。希少というのは、まったくおかしなことだが、安曇野の田園地帯に、自然な雑木林がもう見当たらないのだ。だからこの小さな林のクヌギの木へ、夏の早朝にカブトムシやクワガタを捕りに来る子がいるのだが、すでに誰かが捕った跡があ…

 ドイツのおもしろい話

ドイツのフライブルクに住んでいる今泉みね子という人が、おもしろい話を書いていた。彼女は、翻訳をしたり雑誌の記事を書いたりしながら、ドイツの環境関係の資料収集も行なっている。おもしろい話というのは、彼女の執筆した「緑のフライブルクで愛を見た…

 冬が来た

朝霧のなかをランと散歩する日が増えた。 最近、朝霧が多い。 朝の気温も零度下になった。 白樺もヤマボウシも、カツラもハナミズキも葉を落とし、冬眠に入った。 9月終わりに種をまいたリーフレタスが、いっこうに芽を出さず、 一か月ほどしてから、かすか…

 高齢者をねらう悪徳業者

夕方五時ごろ、ミヨコさんの家の横に一台の軽自動車が止まっていた。ウォーキングから帰ってきたぼくは、ミヨコさんの家に誰か来ているな、と注意してその家の玄関に目をやった。男がガラス戸の前に立っている。ピンポンと鳴らしてもミヨコさんが出てこない…

  鶴見俊輔の詩「寓話」

鶴見俊輔が、著書「思想の落とし穴」の最後に、不思議な詩を載せている。彼の詩だと思う。詩の題は「寓話」、すなわちたとえ話。この詩は、1986年に発表されている。 著書のあとがきに、鶴見はこんなことを書いている。 「自分の思想は自分にとっての落とし…

 公園の紅葉

久しぶりにランを連れて、夫婦で公園に行ってきた。 サルも出没する渓谷は、野性のにおいが充満しているからだろう、ランは興奮状態だった。カラマツの黄葉は、すでにいちばん美しい時は過ぎていた。