2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 文化と歴史の香る都市計画 <3>

安曇野のオアシス 砂漠を旅してきた旅人はオアシスで体を休める。オアシスには水があり緑が茂り、人びとが住む。安曇野は日本のオアシスと言えるだろうか。視点を狭めて、安曇野の中にオアシスはあるだろうか。あるとしたら、それはどこだろう。体と心に、安…

 文化と歴史の香る都市計画 <2>

一市民の提案として、安曇野市の出前講座で発表したのは「歩く文化」を生み出そうというものだった。「歩くこと」を文化としてとらえ、考える。人類は「歩く」ことから長い歴史が始まったのだが、現代社会は車社会になってしまったために、歩くことが極端に…

 文化と歴史の香る都市計画 <1>

ローテンブルグ、城壁の外 ご近所の中村さんが声をかけてきて立ち上げた居住区のサロンの第三回目を昨日公民館で開催した。中村さんが改名したいということで、「扇町サロン」の名は「白樺の会」になった。昨日は12人集まり、安曇野市から都市計画課の課長と…

 加美中学1985年卒業生同窓会 <4>

同窓会の翌朝、道頓堀の川端に造られた木の桟橋の遊歩道をひとり散策した。川の水は緑に濁り、これでは魚は棲めそうにない。以前、堀をきれいにしようというキャンペーンで、EM菌を水に投入したり、空気を水中に送る装置で浄化を行なう活動があったようだ…

 加美中学1985年卒業生同窓会 <3>

「先生、『おうとつ』の中谷です。」 背中越しに顔がのぞき、声をかけてきた男。 「おう、中谷君‥‥。」 声が詰まって出てこなかった。卒業してから一度も会っていない。15歳の中学生は今や48歳のりっぱな社会人、まさか、まさか、「おうとつ」編集長の中…

 加美中学1985年卒業生同窓会 <2>

明秀はぼくの担任する1年7組のワンパクだった。そのクラスにはワンパク男子が五人ほどいた。授業開始のチャイムがなると、次の授業はヨッサンだぞ、それ行けとばかり、五人にオテンバ一人も加わり、ヨッサンを迎えに、半分はからかうために教室から出てき…

 加美中学1985年卒業生同窓会 <1>

道頓堀ホテルの宴会場で大阪市立加美中学1985年卒業生徒たちの同窓会があった。ぼくは加美中学には1979年から1989年まで勤務した。剛史君から「ぜひ出席を」との要請電話が来たときは、膝の痛みもあって出席することは無理だなあと返答していたが、ぼくのク…