2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

 100歳、まど・みちお『魚を食べる』

<蚕部屋のある安曇野の旧家> まど・みちおさんが100歳になられたと知った。 まどさんの全詩集をこれまで2回読んだ。 読むたびに、どうしてこのような人間性が生まれてきたのだろうかと不思議になる。 まどさんの豊かな感受性と純な心、宇宙・自然・人…

 信頼関係をつくる人びと

『餓鬼通信』を執筆している稲垣有一さんが、第59号を送ってきてくれた。 毎号毎号深い思索を重ねて書かれた通信は、自分で印刷し、8ページから12ページほどがホッチキスで留められている。 今号に書かれた、「中国東北部への旅(3) 『加害』と『再生…

 対立を生む感情、それを溶かすもの

感情の動物、人間。 人間と人間の間にはいろんな感情が生起する。 こちらが親しい感情をもっていた人であったにもかかわらず、その人の言った言葉で反感が生まれ、 嫌いになることがある。 多くの人が感動する熱唱、それでも感動しない人もいる。 あることに…

 冬支度

またまた納屋のなかにネズミが侵入したらしい。 壁の波板の下をくぐるように、トンネルを掘って入りこみ、箱など地面に置いてあるものの下に巣のようなものをつくっている。 土間の床に土の山ができていて、なんだこれは、と箱などを取り除いてみると下から…

「森はマンダラ」 「おじじ」のお話 2

「おじじ」が、ことのほか愛している森がある。 「ほれこんだ」というブナの森で、秋田の森、「森のマンダラ」はここで感じた。 「おじじ」のそのところの文章を書いておきたい。 とても文章に書き表すことのできないことだろうが、 それでも読むものに、伝…

 「森の子どもの村」から 「おじじ」と「おばば」のお話

北海道紋別郡の森の中で、「森の子どもの村」をつくっている「おじじ」と「おばば」が、安曇野にやってくると、 週に一回出かけている太極拳の会の休憩時間に聞き、 昨日行ってきた。 穂高の「野乃庵」という天然酵母パンをつくっている古民家の店が会場だっ…

 消えない悔恨の情

虹 毎月第3月曜日に特集している新聞(朝日)の「語りつぐ戦争」。 その11月16日の声欄には、9編の投書が掲載されていた。 声欄は、500字以内というきまりになっている。 500字というわずかな字数に、戦場体験や戦時中の暮らしを書き表すことは…

 子どもの遊び

春夏の野にも、秋冬の野にも、 子どもの姿が絶えて無い。 たまさか遠くから、子どもたちの甲高い声が風に乗って聞こえてくると、 わが耳はそれを聞き逃さない。 それにしても、野の彼方から子どもたちの声の聞こえてくるのは本当にまれだ。 子どもたちは、ど…

 一輪車に乗った犬

行く道の向こうで二人のご婦人が、向かい合って話をしている。 村の中、人影はその二人だけだ。 夕暮れが迫っていた。 一人の婦人の足元に、犬がおり、 もう一人の婦人の前に、一輪車があった。 向かい合っていた二人の身体が動いた。 一人がかがんで、足元…

[健康]破壊的感情からの立ち直り

破壊的感情に襲われ、それを制御できなかったら、破壊的行為が他者に向かったり、 自分に向かったりする。 自分に向かうと、自傷行為や自殺をはかったり、精神を病んだりもする。 立ち直りの早い人と、遅い人がいて、 立ち直り、すなわち回復の早い人は、問…

 人間の破壊的感情

怒りや欲望やねたみなどの否定的感情を増大させる思考が、精神を侵略すると、 破壊的、暴力的な域に達してしまう。 そうなった事件が、現代社会で後を絶たない。 そうならないように事前に食い止めることができないか、、 9人の科学者と一人のチベット僧、…

 山の歌

朝の野の道、 霧の日は、霧の歌が口をついて出てくる。 「霧だー、ほーいほい、 朝霧だー、ほーいほい、 霧の中から 日が 出てくるよ。 だれか どこかで ほーいほい、 朝霧だ ほーいほい。」 昔、子どもの頃、ラジオでよく聞いた歌。 歩いていると、山の歌も…

[健康] インフルエンザワクチンの効果とストレス

世界の先端をゆく科学者たちが、 インドのダラムサラにあるダライ・ラマの私邸に集まり、 人間の破壊的感情をテーマに、5日間、あらゆる角度から白熱した議論を行った記録、 「なぜ人間は破壊的感情を持つのか」(アーティストハウス出版) のなかに、 身体…

[山]韓国岳の遭難

宮崎県と鹿児島県の県境にある韓国岳で、子どもが遭難して死んだ。 家族で登山していた小学校5年生の将希君は、父親と祖父を追い越して先を進み、その後行方が分からなくなったというニュースを聴いて、 無事を祈っていたが、最悪の結果になった。 僕の頭に…

 三度の食事

しばらく仕事で我が家を離れ、 今、自炊生活をしている。 メニューはきわめて単純なものばかり。 スーパーで購入した食材を使ってささやかに作っているが、それでもおいしい料理になる。 妻がときどき我が家の野菜や家で焼いた天然酵母パンを送ってくれた。 …