2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

 除夜の鐘

(今も建設が続くサグラダファミリアの大教会) 今日の「天声人語」に、除夜の鐘を「うるさい」と感じて苦情を言う人が出ていることが書かれていた。 「うるさい」「何時までつくんだ」、苦情は3年続き、除夜の鐘をやめた寺がある。それから10数年後、先代…

 反戦をつらぬく人

25日のクリスマスの日に、こんな投書が新聞に載っていた。(朝日新聞・声欄) 投稿者は、飲食業を営む79歳のコリアンだった。私と年齢がほぼ重なる。 「私が2歳の時、兄姉の3人を連れて、母が横須賀にいる父のもとに来日した。韓国のテグには祖父母までの…

  我が生まれし年

東の空は茜に染まり日が昇るまでまだ一時間ほどはある。人影なき朝の野道を行く。雪の常念山脈が少しずつ赤味を帯びてくる。透明な冷気がここちよい。不思議な感覚がある。今日の研ぎ澄まされた感覚は今までにないものだった。 なぜこんな特別な感覚が生じて…

 心に響いたサーロー節子さんの講演

ノーベル平和賞の授賞式でサーロー節子さんが講演した全文がこの火曜日の新聞に出ていた。この記事を読んでいて、心にぐっと迫るものがあった。 壊れた建物の下で身動きがとれなくなっていた。同級生たちが「お母さん、助けて。神様、助けてください」と、か…

 二つの忘年会

50年ぶりに、人前でアコーデオンを弾いた。下手な素人演奏だが、二つの忘年会で、場を少しでも楽しくできればと思った。 日曜日は、日本語教室の忘年会。20人ほどが集まった。ベトナム人、中国人、中国から帰還した日本人の母とその娘、そして娘の夫のMさん…

 酷寒のスズメ

昨日の夕方、木枯らしが吹き荒れていたとき、野をぐるりと一周して風に向かって帰ってきた。家の入口に来た時、ころりと地面にころがっているものがある。スズメだ。仰のけになっている脚の一つがかすかに動いた。胸のにこ毛もふくらんだり、へこんだりして…

  犬と暮らすと免疫力がつくとか

今朝はマイナス5度だった。羽毛服を着て行った。鳥たちはどんなに寒くても天気が荒れていても、明るくなれば活動している。生きることは行動すること。行動を止めるときは命の終わる時。 膝を傷める前までは、烏川渓谷まで長距離を歩いていたけれど、傷めて…

 1940年の「東京オリンピック」、2020年の「東京オリンピック」

昨年のリオデジャネイロでの五輪以後、今年になってからも麻薬組織と警官隊との銃撃戦が4000件起こり、700人が死亡しているという。スラムの中学校でバスケットボールをしていた女子中学生が流れ弾で死んでいる。 住民のこんな意見が新聞に載っていた。 「五…

 学校という器なのか世界なのか

「学校砂漠」という言葉がある。 学校が地獄に思える子がいる。 公立中学校の職を辞してから教育研究をしている尾木直樹は、 「学校を離れて最も驚いたのは、いかに学校の内実が社会に知られていないかということでした。子どもと教師のリアルな息づかいが、…