2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

  競争の裏側の論理

自然界から学ぶ サルの生態を徹底してしらべつづけてきた学者、伊沢紘生は、 「競争の裏側の論理」という言い方をしている。 伊沢は、今西錦司、伊谷純一郎に学んだ。 「すべてのものには、 それぞれ固有の価値があり、 そこに甲乙はない。 それを徹底的に教…

  対話する力、討議する力

大村はまの戦後教育の出発点 NHKの放送に、「ことばおじさん」が登場する番組がある。 「ことばおじさん、日本語がたいへんです」という台詞で始まるNHKの番組。 言葉の使い方がおかしくなってきているケースを考える番組なのだが、 「たいへん」なのは、…

 自分を復活させるところ

自分を救う世界 今、一緒に活動しているSさんが、こんなことを言った。 公立学校の教員をしていたとき、職場のなかでたいへんな苦労をしました。 ストレスがたまり、心も体も、疲弊しました。 そういうとき、私は、中国のウイグルへ旅をしました。 数人の仲…

 春節

立ったままの列車の旅 中国では,今日から春節の休みが始まる。 今も旧正月を祝う中国、春節前になると、 長距離バスも列車も、帰省する人たちで大混雑だ。 千里の道も遠からず、何十時間もかけて故郷へ帰っていく。 日本に来ている留学生や、技能研修生たち…

 中身と質

器や形はあっても 昨日書いた、木曽路を案内した中央線の列車の、あの車掌さんは、 それが決められた仕事だからやったのではなく、 自発的なものだった。 車掌という仕事に就き、 案内という任務を持つ、 だが、その中身は、その人自身が作り出すことになる…

 御嶽山

中央線、木曽路 先日、中央線に乗って木曽谷を下っていった。 ぼくはひとつの期待をもって、右側に流れる木曽川の対岸の支流を待ち受けていた。 木曽福島駅を出て、しばらく走ったとき、 予想は当たった。 目当ての支流の谷が、木曽川沿いの山を割って現われ…

 自分という人間

自分の中に 自分の中に、善と悪がある。 自分の中に、やさしさと冷淡さがある。 自分の中に、革新と保守がある。 自分の中に、勇気と臆病がある。 自分の中に、寛容と狭量がある。 自分の中に、理想主義と現実主義がある。 自分の中に、傲慢と卑下がある。 …