2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 極限の中で

『夜と霧』(2)――希望 明日をも知れぬアウシュヴィッツの囚人のなかに、夕映えの山を見て美しいと感動する人がいた。 生きるか死ぬかという世界にあっても、ある人にはそのような感受性の働きがあったと、フランクルは書いた。 さらに注目すべきは、「希望…

 極限の中で

『夜と霧』(1)――人間とは何か 史上最大の地獄を体験した報告と言われる、 ドイツ強制収容所の体験記録『夜と霧』(V.E.フランクル)。 アウシュヴィッツに収容された心理学者であったフランクルは、 「この世の地獄」とか、「すさまじい悲惨」とかとい…

 上高地・涸沢・穂高 

穂高、夜明け 朝日に染まる奥穂高モルゲンロート 稜線の鞍部に奥穂高の山小屋がある 紺碧の空、奥穂高頂上 前穂高岳 北尾根 北穂沢から北穂高岳 北穂高と槍ヶ岳の間にある南岳 上高地から梓川と前穂高岳 ナナカマドの実

 涸沢・穂高 (2)

再会、雪の穂高 午前5時半起床、期待に胸をわくわくさせてテラスに出てみた。 快晴も快晴。どんがらどんがら、こりゃすごい天気だ。 まだ明けやらぬ空に、夜がなごりをとどめていたが、雪をいただく岩峰はすでに目覚めて、 やがてわが身を染める日の光を待…

 涸沢・穂高 (1)

新雪の涸沢に登る 20日の天気は雨という予報が、前日になって晴れという予報に変わり、 涸沢入りを決行することにした。 朝起きると、明けゆく西空にそびえる常念岳、蝶岳が雪をいただいて輝いている。 世界が変わった。これは最高の山行になりそうだ。 家…

 命がけの教え

映画監督、降旗康男の体験 このような教師がいたということ、このような兵士がいたということ、 今朝、信州・松本出身の映画監督、降旗康男さんの語りを新聞で読んで、 ひとりの教師の命がけの教えに心を打たれた。 所属する集団・組織が、正義の旗を掲げ、…

 米作り

新米とゴーヤの佃煮を食べながら 孝夫君が作った、「無農薬栽培・天日干し」の新米を少しいただいた。 いやあ、うまかったこと、うまかったこと。 ゴーヤの佃煮で食べたら、「他には何も要りません」。 安曇野の米は、普通栽培でも、山からの水がいいのでお…

  キンモクセイの花

キンモクセイと秋の野 キンモクセイの思い出 去年の秋、ぼくは日本語教師の仕事で信州にいなかったから、そのことに気づかなかった。 散歩していると、あのなつかしい香りが漂ってくるではないか。おお、おお、キンモクセイじゃないか。 安曇野にも、キンモ…

 秋の登山

涸沢に入ろうか この夏は穂高・涸沢カールに入って、長かった追慕の穂高山群と再会しようかと考え、 今年の年賀状の挨拶にも、「今年は久しぶりに涸沢に入って、ヤッホーでも叫びますかな」と書いたりしていた。 カールというのは、大昔の氷河の跡と言われる…

 栗とクルミとリンゴにミニトマト

ランと散歩する道の途中に、栗があちこち落ちている。 イガと共に落下して、実がはじけて飛び出したもの、 イガの裂け目から実をのぞかせたもの、 すでに栗虫が小穴を開けているものもある。 大きな実と、小さな実と、 お墓の横の栗の木は、民家の生垣から枝…

  新任教師の自殺

友をつくれ 昨年6月、新任2ヵ月で自殺した女性教師の記事が新聞に出ていた。(朝日 10・9) その後見つかった遺書に、 「無責任な私を お許しください。全て私の無能さが原因です。 家族のみんな ごめんなさい。」 と書かれていたという。 東京新宿区立…

 八ヶ岳クラフトフェア

店・2頭の羊・店・ななかまど オリジナリティ 実を付けたカリン並木と、オレンジ色の小さな実をたわわに付けたナナカマド並木に沿って、 「花梨(かりん)の小径」と名づけられた歩道は湖岸を船乗り場まで続いている。 連休の初日、諏訪湖畔の公園で、「八…

 アルミサッシの出入り口を造る

古サッシの長い旅路 アルミサッシの出入り口用の、ガラスの引き戸の取り付けを始めた。 孝夫君の住む倉庫の1階は、西側が全面開いていて、床から天井まで鉄のシャッターをじゃらーんと開ける仕組みになっている。 夜にシャッターを下ろすと、トイレに行くと…

 市役所の対応

本質を考えて欲しい 市役所の農政課から電話があったのは月曜日。 「地域課の職員から話を聞きました、よろしく。」 極端に要約すればそれで終わり、という感じだった。 もう一度話を聞きたい、でもなく、 どうしましょうか、と問いかけるのでもなく、 行政…