2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

 落語

ラジオをかけたら、古今亭志ん生の落語をやっていましてね。 運転しながらワハワハ、クスクス笑いながら帰ってきましたよ。 こりゃ、名人も名人ですな。 話芸の極致ですな。 話を聴いておもしろい、というだけでなく、 言葉が発せられる一瞬前から、聴き手の…

信州地大根と牧の喜作

ゴールデンのカイちゃんを連れてヒデさんが、朝もやの中をやってきた。 ランより大きいカいちゃんとランは仲良しで、道で出会うと二匹は大いにじゃれあう。 信州地大根のことを、ヒデさんに訊いてみた。 「信州地大根は、大きくならないだ。これほどだね。」…

 小柿の味・野沢菜漬け

小柿 近所の畑の片すみに柿の木があり、実がたわわになっている。 いつまでたっても収獲する様子がないので、冬の鳥たちの食料にするつもりかな、と思っていたら、 昨日柿の木にはしごが立てかけられ、木の下にかごが置かれていた。 やっと収獲を始めたよう…

    目からうろこを落とす

サウロは、イエスは異教、反逆者であるからと、 イエスの弟子たちを脅迫し殺害していた. 多くのイエスの信者をとらえようとしていたサウロは、 ダマスコの近くで天から光を浴びて地に倒れた。 地に伏すサウロの耳に、「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害する…

 教師は旅をせよ

家と学校とを往復する毎日では、創造的な教育はできない。 学校を出るとそのまま家に直行という人が多くなったのは1990年ごろからだろうか。 家庭を大切にする、というのはいいことだが、職場を離れた教師同士の付き合いもまた必要で、それがコミュニケーシ…

 マーばあちゃん、回復

ひとり暮らしのお向かいのマーばあちゃんが、やっと元気になった。 食べられるようになったし、まだ足もとはおぼつかないが歩けるようになった。 結局入院を拒んで、自宅で自力で治した。 自力と言っても、力を振り絞ってモミジマークをつけた車を運転し、か…

 吉本隆明「少年期」

子どもの世界で、ネットを使った「いじめ」が、いま増加しているといいます。 近現代のこの100年、文明の発展と社会の変化は、子どもの世界を大きく損なってしまいました。 吉本隆明の少年時代は、戦前の昭和初期です。 そのころはそのころで、今ほど複雑な…

お食い初め

強い元気な歯になりますように。 谷川の河原からもらってきた白い小石に、 お箸の先をちょんと付けて、 それから、お赤飯のごはんをひと粒、お箸につまみ、 アヤちゃんの小さな口に、そっとくっつける。 強い歯が生えますように。 元気に育ちますように。 ア…

 ランの一日

真夜中、ごうごう、バタバタン、外は猛烈な風が吹いており、その音で目が覚めた。 また何かが吹き飛んでいるだろうな。 風は南からだ。このごろ強い南風の吹く日が多い。 昨日の午前中も南風で、午後になって北風になった。 一度、犬小屋の屋根が吹き飛んだ…

 仏教界の戦争責任

長野県上田にある戦没画学生の「無言館」 岐阜、明泉寺の僧、竹中彰元が、日中戦争に反対して、 「戦争は罪悪である。」 「この戦争は侵略である。」 「仏教は殺生を禁じている。」 と説いたのは、1937(昭和12)年7月だった。 反戦闘争を行なっていた左翼組…

 鳥たちの会議

小春日和の日、屋根でしきりにおしゃべりしている雀の声が聞こえてくる。 これが実に豊かな会話で、画一的なさえずりではない。 おしゃべりを楽しんでいるとしか思えない複雑さがある。 彼らは家族や一族で群れを作っているらしい。 豊作の稲田でたっぷり食…

 異文化交流会 <私の町の人権学習>

カナダ人のSさんと中国人のSさんの話を聴いて <私の発言> T.Sさん、あなたは自分を「外人」と何回も言われましたね。 日本では、「外人」という言い方と、「外国人」という言い方とは、一緒のようにごちゃごちゃに使われています。 あなたは、8年前…

 木曽の材木商

地元の家屋解体業者から柱の廃材は手に入らなかった。 ちょうど解体する家があり、柱をはずすことができるか、やってみましょうと、 業者の奥さんから返事をもらっていたが、 重機で壊す工事ゆえに、柱を分離して取り除くにはやはり手間が掛かり、 やれなか…

晩秋から初冬へ

朝日に輝く鹿島槍岳から白馬岳。 烏川大橋を渡って北側から山に入る一の沢の道を登っていくと、烏川渓谷の森がある。 散策路が通じていて、こんなところがあったのかと来てみて、感心した。 落葉松の黄葉は風が吹けば音もなく吹雪のように舞い落ちてくる。 …

 調和の美の欠落

木立を配した伝統の美。 地元自治会の臨時の評議員会があった。 大型の薬局店舗が進出してくる計画があり、計画案を地元自治会として承認するかどうかという議案だった。 出店する会社側から二人の代表者が来て、計画案を説明した。 計画では、敷地面積28…

 虚構によってつくられる戦争

新聞をざっと読んでいくと、記事の方からこちらの眼に飛び込んでくることがある。 飛び込んでくる記事は決まって、こちらのアンテナにひっかかる内容である。 11月6日の場合、声欄を読み飛ばそうとしたら、一つの投書が飛び込んできた。 「元兵士である。…

 大地の恵み

サトイモを収獲した。食べられなくて台所に転がっていたイモを、この春に庭の片隅に植えた。そこは生ゴミや枯れ草を埋めたりしていたところで、サトイモにとっては最適の、有機物の豊富な土になっていた。夏の日照りのときも水やりをして育てたから、大きな…

 「安曇野スタイル2008」

市内の工房やギャラリー、美術館から農家まで142軒がネットワークを組んで、 一斉に公開展示を行なった。 文化の日までの連休、 洋子と二人で何軒か回った。白壁の土蔵がギャラリーになっている。 もとは米倉だったそうで。 蔵(くら)の外の庭に置かれた…

 「我々は、命令が下ればそれに従うだけです。」

「我々は、命令が下ればそれに従うだけです。」 2003年12月、自衛隊のイラク派兵が決まったとき、そう語る隊員の映像が報道された。 つい最近、航空自衛隊の幕僚長が、「我が国が侵略国家だったというのはぬれぎぬ」などと主張する論文を書き、更迭された。 …