2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「静かなドン」の会話

1916年、ショーロフの小説「静かなドン」のなかの、塹壕の中での兵士たちの会話。 ドンはドン川、ロシアの大地を流れてアゾフ海に注ぐ。 「おめえ、説明してくれよ。戦争が一部のものをもうけさせ、他のものを破滅させるってことを。そのためにオレたちは死…

息子の紹介 心に残る出来事

息子から 「僕がよく見ているインターネットのサイトに、Quoraというサイトがあります。みんなの質問に、色んな人が答えるというサイトなんだけど、いい回答が沢山あるサイトです。そこで、『教養はなぜ大事なのか』という質問があって、その答えが心に残っ…

カタロニアの民謡「鳥の歌」、カザルスの演奏

攻撃を受けるウクライナの報道を見ている。心が悲嘆に沈む。 パブロ・カザルスの「鳥の歌」を聴きたくなった。CDをかけた。 カザルスはかつてのチェロの名演奏家だった。 カザルスはスペイン、バルセロナ近くのカタロニア出身だった。1939年、内戦によって独…

すねの傷

すねに傷を持っていない人はいないだろう。だれもが傷を持っている。その傷が記憶となって、その後の経験知、方向舵となる。国もまた同じ、傷の記憶によって、再び同じ間違いをしないように考える。けれど、人間は傷の記憶を忘れ、その時々の状況に合わせて…

麗しき野

ウクライナ惨状の映像に、焼け焦げた街路樹が出ていた。 毎年緑の葉を茂らせていた樹々、 戦争がなければ、侵略が無ければ、 ウクライナの野は、稔り豊かな木々や農作物でおおわれていたことだろう。 人々は野に出て、青空の下で、汗をながしていたことだろ…

彼は今、彼女は今どうしている

「夕映えのなかに」上下巻(本の泉社) 出版してから、たくさんの人に買ってもらい、励まされ、祝いもしてもらっている。ありがたいことです。 昨日は、当地の市の学校に紹介してもらおうと教育長にも贈り、いま自分の、大阪の出身校にも一セット贈るために…

世界中に故郷がある

どの民族も、どの国も、外来文化を吸収しながら独自の文化を築いてきた 。 そして今や他の国々との密接な関係を切り離して、自国を存在させることはできない。生きることはできない。 世界の中に自国があり、自国の中に世界がある。 たくさんの詩、童謡をつ…

また一難

ある日、突然歩けなくなった。 朝起きて、歩こうとしたら歩けない。激しい痛みが左半身に起きた。一歩足を踏み出すと、激痛が走り、立ったままうめき声を発す。 椅子に座ると、やっと痛みが治まり、安堵。 家内の運転で近くの整形外科医へ行く。医師の診断、…