2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 子どもの遊び研究⑥

六、飛火野のかんけり 休日、クラスの子どもたちと、奈良公園に遊びに行って、 一日遊んだ後の反響の大きさに驚いたことがある。 つっぱり、不登校、アレルギーなど現象面での子どもの変化が、学校において顕在化しはじめるのは1980年ごろ、 それから1…

 子どもの遊び研究⑤

五、遊びから生まれるもの 遊びと人間についての研究では、有名なのがフランスの思想家、ロジェ・カイヨワ。 カイヨワの定義では、「競争」「偶然」「模擬」「眩暈」という分類をしている。 「真似」は、このうちの「模擬」に入るが、子どもの真似は、それを信じ…

 子どもの遊び研究④

四、反撥・反抗の意識 6年1組のガキ大将、アーサーが運動場から木造校舎の二階に向かって叫んでいる。 「おまえも、おりてこーい」 仲間に入って一緒に遊べ、と言うのだ。 廊下の窓から、おれは運動場に向かって叫んでいた。 「おれは、行かんぞ。」 おま…

 『子どもの遊び』研究 ③

三、模倣から創造へ アメリカの子どもがイチロー選手のまねをする。 イチローをあこがれる子どもは、自分もそのフォームをやってみたい。 バットを持った腕を、投手の方に差し出し、バットを垂直に立てる。 やってみれば、自分もかっこいい選手になったみた…

 『子どもの遊び』研究②

二、模倣 「まねし漫才 米屋の小僧」 こう言って、まねをした子どもをからかい、はやしたてることがあった。 ぼくが子どもだった時代、大阪。 こういう成句が、どこから生まれたのか、 大人が作り出したのか、子どもが作り出したものなのか。 あの頃、子ども…