2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「戦争」を考える授業の創造を!

今朝の朝日新聞に、ロシア軍の捕虜になったウクライナ兵の体験記事が載っていた。ウクライナ兵は、オレクシー・アヌリアさん。捕虜となって9カ月をロシアの収容所で過ごし、捕虜交換によってウクライナに帰還した。彼はロシアでの体験を語っている。 「収容…

烈しく胸を打つ10首

かつて日本軍国主義が戦争をしていた時代、「反戦」を口にすれば弾圧され、命まで奪われかねなかったあの時代、そのときにも、短歌を詠み、反戦を短歌に訴えた人たちがいた。今、これらの歌を読めば、これは今の時代ではないかと思うほどだ。それだけ現代の…

従軍作家、火野葦平の生き方

渡辺考の著書、「戦場で書く」は、火野葦平と従軍作家たちの記録だ。この著作を元にしたドキュメンタリーが、2013年に「NHKスペッシャル」で放映されていた。 日本が中国やアジアの国々を侵略したとき、作家たちも従軍し、戦地や戦争の様子を記事にして日…

アッサラーム アレイクム

アッサラーム アレイクム アラビア語の挨拶。 手を取り、肩を抱き合って、 「アッサラーム アレイクム!」 あなたの上に平安を! ペルシァ語では、 「サラーム アレイコム!」 右頬、左頬を触れ合って、 「あなたの上に平安を!」 イスラム聖典は、アッラー…

ジョンダワーの「戦争と文化」

2002年、赴任していた中国、武漢大学の図書館で、ジョン・ダワーの「敗北を抱きしめて」(岩波書店)を見つけ、毎晩宿舎で上下巻の大冊を読んだ日々を忘れない。 そして2021年「戦争と文化」上下巻に出会った。 「戦争と文化」とは何ぞ、文化は戦争を拒否す…

生きるために

1960年代から70年代にかけて、学生運動が激しかったころ、学生たちに思想的影響を及ぼした故吉本隆明。彼には二人の娘がいて、その一人が随想を出版している。題して「隆明だもの」、そのなかにこんな一文がある。 「父が亡くなる4、5カ月前、初冬の寒さを…

今朝の天声人語

私は、中学生時代から七十余年間、朝日新聞「天声人語」の読者である。この欄だけは読みとばさない。限定された字数には、言葉の力が如実に表れる。 今朝の記事は水俣病患者団体との懇談で環境省幹部が、患者の発言中にマイク電源を切ったことについての論評…

「戦争が廊下の奥に立っていた」

「戦争が廊下の奥に立っていた」 いつのことだったか、この自由律俳句に出会ったとき、ぼくの頭に瞬間的に恐怖感を伴った一つの光景が浮かんだことを思い出す。廊下の向こう、暗がりのなかにぼんやりと立っている者がいる。亡霊のような不気味なもの、それは…

犯人はだれだ

庭の畑を見て、驚いた。なんだ、これは! レタスの苗を植えた畝に、大きな穴が開けられ、数本の苗が四、五メートル向こうに土とともに飛んで行ってる。穴の周囲も、周りの畝も、動物の足跡だらけだ。 足跡の大きさからみるとキツネか。しかし肉食のキツネが…