2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 キジの観察

眼の前のくさむらから、あわてふためいたキジがとびだし、逃げるように速足で走り去っていく。顔が紅く、腹は黒っぽく、翼と背中に虹色がかった白緑色、雄のキジだ。今年はキジの声をよく聞き、姿もときどき目にする。 雄キジはとことこ走って麦畑に入り、姿…

 春の野

彰久さんの農園に、5月、スペインから実習生が数名来るということだ。ソバの栽培をスペインで、と彰久さんは以前、スペインに行ったことがあるそうだ。その関係からスペインと彰久さんはつながりがある。レンゲプロジェクトも立ち上げて、田んぼにレンゲの…

 きもい、きしょい、うざい

日本に来て日本語を勉強している外国人の若者が、「『きもい』という言葉を覚えました」と話しているのをTVで見た。「きもい」は、「きもちわるい」という若者言葉で、3音に短縮している。 外国人に対する日本語指導では、形容詞と形容動詞の区別を、「い…

 この夏の被災地支援、安曇野保養プログラム

3.11東日本大震災後の、「安曇野地球宿」(安曇野市三郷)を拠点にした活動は、めざましいものがあった。「地球宿」の主である望三郎君は、支援組織「ひかりプロジェクト」を立ち上げ、それに地域の人びとがたくさん参加した。「ひかりプロジェクト」は被災…

 犬の言葉、犬の表現

[「二階へ行って、ネンネしておいで。」 ところがランはぼくの目を見て、「行かない」ときっぱり意思表示をした。「二階の寝床へは行かない。まだここにいて、トウチャン、カアチャンと一緒にいたい。」という意思は、ランの態度を見ると明白に分かる。頭を…

 桜並木を守る

近くに、安曇野の名所になっている大木の桜並木があった。ソメイヨシノの並木が二十数本、南北に流れる農業用水路沿いに枝を伸ばし、北アルプスの雪嶺を背景にした桜は、人を陶然とさせる美しさだった。 並木は南へ、種類を八重桜に変えてさらに続いていくが…

 子どもにとっての理想の学校とは

世界でいちばん自由な学校「サマーヒル・スクール」に、小学校四年生のわが子、拓を送った坂元良江の手記を読んだのは1984年だった。 東京の公立学校での拓は、先生にとってあつかいにくい子どもだった。学校生活の記録(通信簿)には、『授業中奇声や雑音を…

 野の道

この道は、心の和む道です。 人と生き物だけが歩む、歩むものの足に柔らかな、 和草(にこぐさ)の萌えいづる小道です。 野の人の手が入り、整えられた野の道、草のじゅうたん、 この道は、野の人のこころです。 長い長い人の歴史が感じられる道です。 ウグ…

 生徒たちがつくる授業 討議のある授業 (二)

ハーバード大学のサンデル教授の「白熱教室」がおもしろく、放送があれば必ず観ている。最近は、アメリカ、中国、日本の、それぞれ10人ほどの学生を電波で結んだ同時中継で、サンデルが授業を行なう。討論の苦手な日本の学生たちも、自分の考えを臆すること…

 生徒たちがつくる授業 討議のある授業 (一)

授業とはこんなにもおもしろいものか、と思える授業はそう多くないが、そういう授業を行なうことができれば、それは生徒と教師の心に残り、その後に何らかの影響を与えることだろう。 一方的に教えまくり、生徒はしんと聞いている、それで自己満足という授業…

 入学式

地元の堀金小学校と堀金中学校の入学式に初めて客として出席した。 教職にあった時代は式を主催する側にいたが、今は第三者の位置での参加だった。安曇野市に合併するまでは、両校は一村の一小学校であり、一中学校であった。他の地区に負けまいと、村人の教…

 からを破る体験の大切さ

『教えるな』(戸田忠雄 NHK出版新書)という大胆なタイトルをつけている。ショッキングなタイトルだが、真意はそんな安直なことではない。この本は2011年に出た。著者は学校教員、学習塾、教育NPO法人などさまざまな現場を経験して、教育政策・学校論…

 「ああ待ちわびぬ 小草もゆる 春よ」

この冬もっとも寒かった日は、マイナス13度ぐらいだった。雪はよく降った。 先週から合唱練習が穂高会館で始まり、暖房に石油ストーブを焚いても、部屋の温度はあがらない。 四月下旬から五月下旬にかけて、碌山忌や早春賦音楽祭で歌う歌は、早春賦の作詞者…