2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

予兆

周囲に広がる農地は、補助整備の終わったところだが、ところどころ何も植えていない、草ぼうぼうの畑もある。 今朝、何も植えず、水だけ張った一枚の田んぼを見た。水を張るということは草の繁茂を防ぐためでもある。草を抑えるにしても、水が浅いから、細い…

視力

朝、五時過ぎにラン散歩に出た。ぐるっと野を一回りしてきて、久保田の公園のベンチに腰を下ろした。やれやれ、よっこらしょ。 足を伸ばし、ひざをぐいぐい押して伸ばし、 次に思い切り両手で引き寄せて曲げる。 何度も繰り返す。これが痛み解消法。 正面に…

道で出会う人とのあいさつ、 「よく降りますね。」 「ほんとにもう、こまります」 「トマトも大きくならないですね。」 「ほんと、ほんと」 「キウリは小さく曲がって」 「このまま、こんなんで、秋になるんですかね。」 ムクゲが咲いている。白花も、紅花も…

草引きの草の処分

居住区のごみステーションに燃えるごみ1袋を自転車で持って行った。朝の7時前、すでにごみの入った袋が30ほど出ている。8時までに、これが100袋を超える量になる。 そのなかに、刈り取った草の詰められた袋が5袋あった。 「またかあ、この前も出て…

歌は言葉のアクセントに一致する

「夏は来ぬ」を歌ってみると、メロディが歌詞のアクセントにぴったり合っていることが分かる。日本人の作曲した歌は、歌詞が先にあってそれに曲をつけていることが多い。作曲家は、歌詞の単語のアクセントに合うように音階を頭に浮かべ曲を作る。 この場合の…

一つの記事

今朝、「特派員メモ」という一つの小さなコラムの記事が心にとまった。コラムの最後に吉岡桂子と名前が付されている。 それを一部要約して、ここに書く。 「大連市は、中国では珍しい、路面電車の街だ。日本統治時代の20世紀初めごろからゴトゴト走ってい…

失われた時を求めて  2

こんな描写もある。 「雨が降り始めた。メガネ屋の店頭にぶらさがっている湿度計人形を見て、心配していた雨だ。雨は翼をそろえて飛ぶ鳥さながら、ぎっしり並んで降ってくる。雨は離れ離れにならない。てんでに自分の場所を占めながら、後に続くものを引き寄…

「失われた時を求めて」

フランスの小説家プルーストの「失われた時を求めて」はまったく長大な小説で、描写は複雑、精密をきわめる。記憶と意識をたどり、プルーストの生涯と人々の生を、死の数日前まで書き続けた。 こんな文章がある。こういう文章に出会うと、ぼくはしばらく立ち…