2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

G20サミット

G20サミットの開幕前日、毎日虫取りして育ててきたキャベツや、レタスなど、初夏の野菜を箱に入れ宅配便で息子家族に送ろうと郵便局へ持っていくと、 「明日から大阪はG20サミットで、明日中に届けることはできないかもしれません。二日ほど、遅れるこ…

アオサギ

(ストローベリー ムーンの日) 田に水が入り、田植えが終わった後しばらくは、カエルの声が盛んになる。昔は夜になるとやかましいくらいにカエルの声が夜のしじまを埋め尽くしていたが、現代農業になって、このなつかしいカエルの合唱は、田植えの後の一時…

アオバトの声

最初に播いた黒豆が芽を出した。今日も涼しいうちに新たな一畝に豆を播く。去年の秋に収穫した黒豆を種にして、今年の秋にたくさん収穫できますように、二粒か三粒ずつ、三十センチおきに播く。 黒豆は毎朝食べている。煎り豆にしてビンに入れ、黒酢をひたひ…

ヒュッテ・コロボックル 4

手塚さんは、頼まれて一人の青年を山小屋に引き受け、三か月間一緒に暮らしたことがあった。 その青年は高卒後就職したが、数か月で会社を辞め、仕事を続けることができなかった。彼は学校時代、不登校だった。 青年は、山小屋に住んでも特に何をするでもな…

ヒュッテ・コロボックル  3

手塚さんは亡くなり、今は息子さんが跡を継いでいるのだろう。息子さんの名は確か貴峰(たかね)だった。随想のなかに、一歳の貴峰ちゃんが夜中に急病になり、背中におんぶして雪の降る山道を下って病院に行った話が出ていた。あれから何年になるんだろう。…

ヒュッテ・コロボックル   2

(写真:バラクラ・イングリッシュガーデン) 山小屋コロッボクルの中はこじんまりして、ちょうどお昼時が終わってコーヒータイムになっていたから、三人のスタッフがまめまめしく立ち働いていた。コーヒーを淹れていた男性がこちらを見た。ひょっとしたら手…

ヒュッテ・コロポックル

蓼科からの帰り道は、霧ケ峰からビーナスラインを美ヶ原に向けて尾根道のドライブをし、松本に下ることにした。 霧ケ峰の車山の肩には手塚宗求さんのヒュッテ・コロポックルがある。手塚さんは健在なりや。もうかなりのお年だったから亡くなられたかもしれな…

イングリッシュガーデンへ行ってきた

梅雨の晴れ間に、蓼科へ行った。 ワイフがぜひともバラクラのイングリッシュガーデンに行きたいという。少し道を迷い、八ヶ岳連峰が前方に現れたところで、途中のゲストハウスの奥さんに道を聞いた。 目的地のガーデンに到着、標高が高いせいか、バラの開花…

ヨシキリが啼く

今朝も雨かと思っていたら、止んでいたから、朝5時からラン散歩。道はまだ濡れている。 西の山の雲が低い。ときどきポツリと頭に雨粒が落ちる。 一枚の畑が雑草におおわれ、その草が背丈ほどにもなっているところから、小鳥の大きな声が響いてきた。 ギョギ…

生きる力

今では日本の炭鉱はほとんどつぶれてしまったが、石炭がまだ盛んに採掘されていたころは、劣悪な労働現場で事故も多発した。 60年安保闘争が激烈に闘われたころの、三池炭鉱における三池闘争が戦後最大の労働争議となり、あげくが1963年、死者458人を出す…

愛車

僕の乗っている車は、三菱の軽の荷物車で、十年前に中古車で買ったものだ。印刷屋さんが十年ほど仕事で使っていたもので、結構使い込んであったからタイヤはかなり擦り減っていた。整備費やら何やら全部入れて20万円だった。運転席と助手席の後ろに、二人…

モズのヒナ、元気です

巣立ちをしたモズのヒナ、無事外敵におそわれずに生きている。 あれから何日たつだろう。十分飛ぶ力もないのに早い巣立ちをして、ヒナは冒険をしてきた。無事に生きることができているのは、親鳥が見放さなかったからだ。ヒナは二羽、それぞれ我が家の庭と周…

カッコーとホトトギス

柳田國男の「遠野物語」の序文に、 「この話はすべて遠野の人、佐々木鏡石君より聞きたり。」 と書かれている。岩手の遠野郷は花巻から北上川を渡り、東へ十三里行ったところにある。遠野の「トー」は、もとアイヌ語の「湖」、遠野郷は大昔、湖だったという…