2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 ジャンボタニシ

ジャンボタニシ 田んぼの稲の、水から何センチか上のところ、 なにやらピンク色の塊が見えた。 最初は何かの花かと思い、ありゃ何だと観察するほどに、 親指ほどの大きさのピンクの塊は、 楕円の球を半分に割ったような形をしていて、 田んぼのあぜに作られ…

 万葉の歌人

大伴旅人の歌 大伴旅人という、思いがけない名前に遭遇して、いささか驚いた。 中国の大学で、YUKIちゃんは日本語を教えている。 4年前は学生だった彼女が、今は日本語の先生であるにしても、 日本人でもなじみの少ない大伴旅人を、中国人である彼女が好き…

 研修生出発

手塩にかける その日、ぼくは、 「みなさんのお父さんお母さんは、 みなさんを手塩にかけて育ててきました。 たったの一ヵ月でしたが、私たちもまた、 あなたがたを手塩にかけて教え育ててきました。」 と挨拶の冒頭で言った。 「手塩にかける」という言葉は…

  巣立ち

鳥の巣立ち 我が家に電話したら、 玄関の軒先に巣をかけていたツバメのヒナたちが巣立ったという。 残念ながらその瞬間に立ち会えなかった。 妻の報告では、 朝は、子ツバメがいた。 午後、巣を見上げてみたら、もういない。 よく見ると2羽の発育遅れの子が…

 懐(ふところ)の深さ

懐の深い人 「懐(ふところ)が深い」という表現がある。 きわめて感覚的な言葉だから、 主観の産物になってしまうにしても、 「あの人は懐が深い」と思える人物が何人か思い浮かぶ。 「生涯百姓」を自認しておられた大阪・河南町の久門太郎兵衛さんはその一…

 200人の子どもたちを背負って遍路

一人の医師 細谷亮太さんは、聖路加国際病院の小児科の医師です。 今は副院長でもあります。 7月に、細谷医師の、「子どもの命みつめて」 という放送があります。 NHK・教育TVの「知るを楽しむ 人生の歩き方」に、 登場されます。 テキストを先に読み…

 古いトマト

トマト変身 トマトは古かった。 ポリのパック入りで、外見では少し古いように見えた。 一週間ほど前にその店で買ったものは、へたの部分が青く、新鮮だったから、 今度のものも、まあ大丈夫だろうと判断して買って帰った。 ところが、開けてみたらひどかった…

 夏は来ぬ

オウチの木 脳の出口で、その花の名は、ストップしてしまった。 途中でひっかかって出てこない。 なんとかして思い出そうと、 脳のなかへ意識を集中する。 薄紫の花は、樹高10メートルほどの枝にびっしり付いている。 「センダの木で…。」 と、小川の畔の…

  席替え

今日の楽しみ 日曜日の朝、NHK歌壇に入選していた次の歌が、 印象に残った。 前髪をちょっと濡らし 「行って来ます」 風薫る五月 席替えの朝 母親の作だろう。 我が子が登校していく。 思春期に入りつつある我が子は、 前髪をちょっと濡らして、元気よく…