2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧
学校へ行くと、ロッカーに、紙袋が入っていた。あれ、何だろう、袋を取り出してのぞいてみたら、メモが入っていた。今年もサルナシの実ができたからどうぞ、S先生のやわらかい文字だ。袋の中の紙箱にサルナシの実が見える。学校では科が違うために最近出会…
サッカーのJリーグで、『ジャパニーズ オンリー』と書いた横断幕をサポーターが掲げて、問題になったことが以前あった。 コウさんとマア君、シンさんが会話している。 「あのチームは、次の試合、無観客試合という処分を受けた。観客ゼロにして試合をする。…
どえりゃあ大きな芋だ。シモン芋を収穫した。今日は気温が高い。スコップで掘っていくと息切れがし、汗が額から流れ落ちた。土のなかから白い芋の肌が見えると慎重に掘っていったが、スコップが芋の一部に当たってしまうと、いくつか途中でちょんぎれた。ス…
「そこのSさん、熊にやられましたよ」 朝、ゴミステーションへゴミを出しに行ったら、 I おばさんがNおばさんと話していて、ぼくの顔を見ると、待ってましたとばかり、ニュースを伝えてくれた。 「えーっ、ほんとー?」 Sさんの家は、ステーションから100…
大木は真下から見上げるのもいい。大木を前にするとつくづく尊敬の念を覚える。 秋は紅い実がよく目にはいる。こんな小さな植物にも紅い実がなっていた。 碧空に白雲。秋の雲はさすらいびと。 ケイ君は甲虫を見つけるとカメラを向けていた。ハンミョウを探し…
窓の外が明るくなっている、5時半ごろだ。日の出は6時過ぎだから起きることにした。一夜、寒くはなかった。 外に出ると、東の空が紅く染まっている。御来光を拝み、カメラに収めようとする人たちのシルエットが稜線に並んでいる。ぼくは反対側の西の斜面に行…
蝶ヶ岳ヒュッテは、稜線の真上にある。蝶ヶ岳という最高地点は、ヒュッテのすぐ南の、いくぶんヒュッテより高い位置にあるが、ヒュッテの北側に隣接して盛り上がっている別のところに三角点があり、それらを含むなだらかな砂礫の台地が蝶ヶ岳だった。ハイマ…
10月18日 秋晴れの最高の天気の中、蝶ヶ岳に登ってきた。大阪・神戸からやってきた拓也たち3人と地元のケイ君、合わせて5人、土曜日の9時半、車で出発して三俣の登り口から山道に入った。「熊出没注意」の立て看板がある。ぼくはザックに熊よけのカウベルを…
季節は急速に冬に向かっている。朝の冷気が背中にしみる。台風通過した後、北から寒気が入ってきた。白馬連峰が白い。二度目の雪化粧だ。 納屋のネズミ対策は一応完了した。土間に砂利を敷いて柱材で突き固めた。 咲き終わったコスモスを刈り取る。刈り払い…
子どもたちが今住んでいるところ、そこが大人になっても故郷と言いたくなる場所になるかどうか、そして終生そこが故郷であり続けるだろうか。 ぼくの育った故郷は、膨張してきた大都会のなかに埋没して、かつての故郷の風土は完全に喪失した。 子ども時代、…
ヘッセは「考察」という文章の中に自分の幼年時代のことを書いている。子ども時代を忘れてしまった大人たちは、もう一度この文章を読んで、自分のなかにかすかに生きている子どもの魂を取り戻す必要がある。 保育園、幼稚園、学校などをつくるとき、さらに重…
NHKテレビで、保育園建設をめぐる反対の行動が報道された。 「子どもの声がうるさい。だから反対する」。 東京都世田谷区、待機児童数が全国1位だ。 待機児童の解消のために、保育園の建設が急ピッチなのだが、全国各地で保育園への苦情が相次いでいる。9…
憎しみ・恨みから、赦し(ゆるし)・和解へ、その心境の転換を描いた、「山椒魚」(井伏鱒二)の最後、狭い岩屋のなかに閉じ込められて暮らしてきた二匹の心の中に変化が生まれる。山椒魚の心には友情が芽生え、蛙の自由を奪うのはやめようと思う。蛙も、自…
高校国語の教科書に、小説「山椒魚」(井伏鱒二)が載っている。川の中の狭い岩屋に閉じ込められた山椒魚の話だ。大正時代に元の作品「幽閉」が書かれ、改作されて1929年(昭和4)に「山椒魚」として発表された。 この短編小説には大きな謎がある。昭和初期…
きれいな「クサムシ」をつかまえた。「ヘコキムシ」とも呼ぶ。「クサムシ」は「カメムシ」。「クサムシ」はずばりくさい匂いを出すから付けられた名で、「カメムシ」の名はなんともはや、お粗末なことで、今日までその虫の形が亀に似ているということを意識…
ホウレンソウの種を播いた。堆肥と苦土石灰を入れて畝立てし、さらに木灰を入れ、表土に畝間の土をかぶせた。堆肥と苦土石灰を入れたばかりではすぐ種を播かないほうがいいが、しばらく寝かせる余裕がない。すぐに播きたい。そこで別の土を表土に1、2セン…