2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 市議会傍聴記(2)

いったいあの緊急動議とは、何だったんだろう。あの後、再開された本会議で何があったのだろう。 翌日、地方紙の「市民タイムズ」を見た。「安保法案慎重審議求める意見書1件可決」という見出し。あれっ、あの意見書は否決されたではないか、どうして? 記…

 市議会傍聴記(1)

昨日、安曇野市議会を傍聴してきた。6月定例市議会の最終日だった。 他に要件があったのだが、それをおいて傍聴に出かけたのは、今国会で審議中の「安保法制案」に対する意見書が議案に出されていたからだ。 午後、90億円かけて建てられた新しい市庁舎の3階…

 体に生き続ける戦争、その戦争に聞け!

70年前、死体を踏んだときの、ぐにゃりとした足の感触、その記憶が原因で自分の足に痛みを感じるようになったのは、年を経てからだったという。 沖縄戦を体験した人の記憶は70年たっても消えない。年を経てからその過去の記憶が足の痛みになってよみがえった…

 永遠の未完成

人生を振り返ってみて、 そして今、またこれから、何をなさんとしているか、そのことを考えてみて、 ほーっと長い溜息をつきながら思う、 すべては永遠の未完成であると。 人間すべてそうであろうし、人間集団がなそうとしたすべてもそうだと思う。 このこと…

 モヤシ

畑から人声がする。 案山子(かかし)が三体、思い思いの服装をして立っている。 右手にジョウロを持った案山子もいる。 日傘が三本、案山子から離れて、 これまた思い思いの場所に立っている。 一枚の畑の一角に支柱が並び、トマトが十本ほど、 緑の色を濃…

 忘れもの 

脚本化の倉本聡は今年80歳になったそうだ。 こんな講演記事が載っていた。 娘夫婦が富士山に登ってきたという。5合目まで車で行って、そこから登った。それを聞いて思った。我々は、文明が進歩して5合目が当たり前だと思うようになってしまっている。それを…

 芽を出すものたち

種をまいてから、毎日のように水やりしては、芽はまだかとのぞいていたが、それらしきものは見えなかった。アスパラガスは、そんなに発芽が難しいのかな、ひょっとしたら種がよくなかったのか、などと原因をいろいろ考えていた。種をまいてから三週間以上が…

 サッカー国際親善試合は対イラク

日本とイラクのサッカー試合をちらちらとテレビで観た。国際親善試合だった。あのイラクが試合に出ている。そういうことができるんだろうかと、不思議に思う。 なぜなら今も、イラク国内は戦場だ。ISと戦闘が続いていて、イラク国内でISの支配が広がって…

 モズの巣立ち

ミニ牛蒡の種をまいた。ミニと言っても根っこは50センチにもなると種袋に書いてあった。できるだけ高畝にしたが、それでも根が50センチも伸びると堅い土の層に突き当たるだろう。そうなるとゴボウの先端は曲がる、いやそれでも根は堅い土に入り込んでいくか…

 成熟から遠ざかる日本

「長い物には巻かれよ」という言葉を、敗戦から数年して、小学校の授業で聞いたときは、「ヘビに巻かれる?何のこと?」だった。慣用句で、目上の人や勢力のある人には争うより従っている方が得である、という意味で、それまでの多くの日本人は、権力者に逆…

 時代の現実を反映する短歌と俳句

新聞の短歌や俳句の欄を見ると、やっぱり時代が反映している。いい俳句や短歌を創ろうというのではなく、時代に生きるその人の、内からにじみ出る心の叫び。 いつだって正念場だけど沖縄はいま戻らねばと友は辺野古へ 原田りえ子 ふるさと沖縄が、作者を駆り…