2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 山之口獏「親子」「ミミコの独立」

息子たちは家族をなして、東京と兵庫にそれぞれ住んでいますが、 孫がつぎつぎ誕生し、 一緒に住んではいないけれど、 にぎやかな子どもの声が聞こえるようで、 ぼくら「じいじ」「ばあば」は、彼らが帰ってくるそのときが楽しみになりました。 前日のシュタ…

 教育の二つの大きな流れ

4月、入学してきた中学一年の担任クラスに ころんとかわいい、ひときわ目立った行動をするK子がいた。 彼女は、心に思ったことはすぐに口に出す子だった。 授業中でも、いきなり大声で発言する。 秩序を破られた教師はびっくりして、 「静かにしなさい」と…

 烏川緑地とアルプス公園

北アルプスから流れ出て安曇野をうるおす烏川。 その森のはずれに、二つの公園がある。 烏川緑地とアルプス公園。 烏川緑地は、長野県がつくって管理している公園であり、渓谷沿いのエリアと渓谷から離れた森林エリアの二箇所から成り立っている。 一方のア…

 食べたことがあるもの

フクジュソウ シカ(鹿)が増えて、森の木々をかじって枯らしてしまうのが増えているんだね。 奈良県と和歌山県にまたがって、大台ケ原山という深い山があるんだ。 日本一雨の多い山だから、木々がうっそうと生い茂り、谷は深く、 今から100年余り前、明治の…

内村鑑三・井口喜源治・清沢冽

東穂高に、真の教育を目指す「研成義塾」をつくり、井口喜源治が教えた期間は、 1898年(明治31)から1932年(昭和7年)までだった。 無教会派のキリスト者、内村鑑三は、井口喜源治を、「穂高のペスタロッチ」と呼んだ。 フランス革命後、スイス…

 ワークシェアリングを行なって失業をなくす

ホームレスになり、東京の年越し派遣村で一緒だった3人が、アパートを借り、 共同生活を始めているという記事が出ていた。 生活の資金は生活保護費。 受け取ることが出来るようになった保護費は、ひとり月約13万円。 3人は、家賃5万3千円、光熱費、食…

 今朝は雪

朝、目覚めれば、一面の雪。 昨夕5時ごろ、白い煙のような雪降りの塊が、山の麓を移動して広がっていた。 雨の場合、遠目にも雨が降っているのが見える「雨脚」という言葉があるが、雪の場合にそれにあたる言葉がない。 「雨脚」になぞらえて言うなら、「雪…

 さだまさし「二小節の詩」

ほころぶ梅の花芽 さだまさしが、30歳のときに出した365の言葉の断章があります。 「二小節の詩」と題されて、1957年に自由書館から出版されています。 自分の言葉を自分のメロディに乗せてギターを弾き歌う、長崎出身の歌手、さだまさし。 20代…

  出発の朝に 

<Nさんへのお返事> シャクナゲのつぼみNさん。 『早春賦』はよい合唱になりましたよ。 彼らにとって初めての文語の歌詞をよくおぼえました。 立春の前から練習を始め、歌詞を説明しているうちに、 この季節と、この時代の状況に、ぴったりだなと思いまし…

 辺見庸と「抗い」

行動する憤激の作家、辺見庸は、「抗うこと」という文章で、 41年前、抗議の焼身自殺をとげた由比忠之進さんのことを書いていた。 由比さんは戦時中、木材でヒコウキをつくることを考えたような、 どちらかというと戦争に協力的な人だった。 それが終戦直…

  帰ってきて読んだ年賀状

一ヶ月ぶりに、安曇野に帰ってきた。 風は冷たいが、やはり春の気配がする。 今年は山の雪も少ない。 駅に迎えに来ていたランの喜びようったらない。 車の窓からウォンウォン吠えて、体をくねらせ、しっぽを振り回し、差し出す手をなめまわす。 家に帰って、…

 選んで選んで生きてきた

今晩食べる野菜を選ぶ。 ほうれんそうに、しようか。 菜花に、しようか、 チンゲンサイにしようか、 大根にしようか。 選ぶ。 買い物に行こうか、 車で行こうか。 いやいや、自転車で行こう、 それより運動だ、歩いていこう。 安くて良い、掘り出し物を選ぶ…