2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

 温泉につかりながら

安曇野の西部、山沿いにいくつか温泉施設がある。 三郷の「ファインビュー室山」は、小山の上にあり、野天風呂から安曇野が見わたせる。湯の中で肌に触るとつるつるする。 改築された穂高の「しゃくなげ荘」は中房温泉に行く途中に源泉があり、そこから引き…

 屋敷林フォーラム

昨日、安曇野市役所の大会議室で、屋敷林フォーラムがあり、参加してきた。 基調講演は、信州大学の佐々木邦博教授が、緑地の役割と日本の緑地環境について話され、つづくパネルディスカッションでは、東京都武蔵野市、富山県砺波市、そして安曇野市のそれぞ…

 進化しているか

人類は進化してきて今があるのだけれど、ほんとうにどうなんだろう。 「ある種のサルが人類に進化した。人類の決めては、直立二足歩行。これまでの説では、大人がまず直立二足方向を始めたことになっている。けれど、私はまず二足歩行に踏み切ったのは、大人…

 行方不明の放送

昨年夏の「福島の子どもたちのキャンプ」で。 ★ ★ ★ 畑の向こうから大音声が響いた。電柱ほどのコンクリート柱、その先端に取り付けられたスピーカーが数キロメートル先まで声を届ける。緊急放送だ。 「安曇野市と安曇野警察から、行方不明者のお知らせです…

 不寛容社会

福島から高崎に自主避難した家族がいた。家の前に車を止めていた。通りがかった子どもが、福島ナンバーを見て、 「原発が来てる」 と言った。それからこんなことがあった。車のフロントガラスに、紙がはさまれている。取って見ると、 「福島に帰れ」 と書い…

 自死というもの  <2>

今朝の朝日歌壇に次の歌が馬場あき子選の第一首に選ばれていた。 ホームより転落したる盲人の 犬を離せる刹那を思ふ 佐藤純 評に、「ニュースで周知の事件、転落する意識のなかで犬だけは助けようとリードを離した。そこに切実な思いがある。繊細な一瞬だが…

 自死というもの

妹尾河童の小説「少年H]は作者の生い立ちを軸にして戦争の時代と戦後の時代を描いている。 食べるのにもこと欠く暮らしのなかでも、Hの父母は行き倒れの人にその日のご飯を削って恵みを施そうとする。それにHは反抗して釜の蓋を父に投げつけ、頭に怪我を…

 教育勅語に近づくもの

ニュースが、天皇皇后のベトナム訪問を伝えている。両陛下は青年海外協力隊員と懇談し、ベトナム残留日本兵の家族らとも懇談された。帰路にはタイを訪れ、故プミポン前国王との最後の別れをなさる。 天皇皇后の「慰霊の旅」は1995年の原爆被爆地の広島と長崎…