2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 河合隼雄さんを悼む

教師の専門性とは 先日、河合隼雄さんが亡くなられた。 まだまだこれから活躍して欲しい人であっただけに惜しまれてならない。 河合隼雄さんは、ユングの心理学研究と心理療法にたずさわってこられ、 長年の豊かな研究実践の結果から、 子どもの施設について…

 仏教者の生き方・私の生き方

稲垣さんの通信から 「餓鬼通信」という名の個人誌を、友人の稲垣有一さんが、 毎月送ってきてくれる。 稲垣さんは、小学校の青年教師の時代から、研究と実践に専心し、 校長職を退いてからも、幼児教育の現場と大学で、教員として活動しておられる。 管理職…

研修生からの手紙

企業の中で K・K君から手紙が来た。 日本語研修の閉講式で、彼は代表であいさつした。 校舎の窓から日本の田植えを見て、 農夫が一人、 田植え機を使ってあっという間に終わらせてしまったのに驚き、 自分のふるさとはまだ手植えのままだと、そのなかで語…

 静止して五感を働かす    

野の真ん中で立ち止まる 動いている自分から止まっている自分に、 そこに身をおくと、 別の人間のように変化する。 朝のウォーキング、 野の真ん中で立ち止まり、 歩き人間から、静止人間に自分を切り変え、 今まで動いていた足の代わりに、 集中して五感を…

 全国統一学力テスト

「モモ」 「モモは犬や猫にも、コオロギやヒキガエルにも、 いやそればかりか雨や木々のざわめく風にまで、 耳をかたむけました。 すると、どんなものでも、それぞれのことばで モモに話しかけてくるのです。」 「モモがここにいるようになってからというも…

 カミキリムシ

怪力カミキリムシ 頭のほうを斜め上に立てたようにして、ブーンとひどくゆっくり飛んでいる。 あの飛び方はカミキリムシだ。 今年はクロスグリの実がたくさん生った。 クロスグリはブラックベリーともいう。 今はまだ赤い。もうしばらくすれば黒くなり、そう…

ありゃりゃ、載っちゃったよ。 冬の写真「安曇野 冬」をブログに載せられなかったから、どうしようかなと考えて、 試験的に動かしていたら、そのまま載ってしまった。 載せる予定ではなかった写真です。 雪の上のランです。

 更科源蔵『北の原野の物語』

源蔵の兄の死 ぼくの好きな詩人の一人に、北海道で生まれ育ち、北海道の魂を詠った更科源蔵がいます。 源蔵が六歳のとき、兄が亡くなりました。 干草を積んだような源蔵の家は、 あたりに隣というものの見当たらない、 熊牛原野の一軒家でした。 吹雪の中の…

 夏休み

教師たちの夏休み 3人は、いま非常勤講師の身分、 彼らは教諭以上に働き、子どもたちと全身でぶつかり、 学校ではなくてはならない教師になっているが、 非常勤の制度では、採用期限は1年で切れ、 いったん失業状態になるから、 次年度採用されることにな…

 コシアブラの木

コシアブラを植えた コシアブラの苗がホームセンターの園芸コーナーにあった。以前、奈良の御所・名柄にいたとき、兵庫・加美町で紙漉きをしている友人が、 「金剛・葛城山に、コシアブラがないか」と言っていたことがある。 食用にできるという言葉を、かす…

 大阪の人情

おばちゃん 淀川べりから、あたりを探してみたが、 どこにも喫茶店が見当たらず、 見つけた一軒はお休み、 桜ノ宮の駅前に、やっと小さな喫茶店を見つけた。 なんとまあ、コーヒーが200円、と書いてある。 入ったら、おばちゃんが一人カウンターの中にい…

 淀川中学校同窓会

還暦の同窓会 阪口さん? しげしげ顔を眺めて、えーっと、えーっと、 記憶の底を探りながら、ぼくは少し申し訳ない思いで困惑している。 やがて目の前で笑っている阪口さんの顔は、次第にあのころの顔に変わってきた。 記憶の奥に眠っていた彼女の、45年前…

 草刈り

土の命草刈をした。 1メートルほど段差のある畦(あぜ)の斜面、 我が家の畑ではない。 我が家の裏の、たまねぎ畑の主は、簡単に除草剤を使う傾向があり、 庭に隣接するここは私が草刈するから、 薬は使わんといてください、 と頼んだいきさつもあって、と…

 古い戸棚

安曇野まで運んでくれた戸棚 ランと行く朝の散歩の途中、 ブルーベリーの収穫をしている女の人がいた。 訊いてみると、1キロほどならお分けしてもよい、ということだったから、 ブルーベリーが欲しいと言っていた奈良の北さんに買って送ってやった。 ジャム…

 かけがえのない人

「かけがえのない人」という自覚 「かけがえのない人」という言葉を何度もつかって、 先日彼らの出発への、はなむけの挨拶を僕はしたのです。 「その人の代わりになる人はいない、だから、かけがえのない人」、 という持って回った言い方よりも、 「大切な人…

  ツタンカーメン王のエンドウ

エンドウが実った 「ツタンカーメン王のエンドウを植えるか。」 と、五つほど莢(さや)をくれた。 去年の夏、白馬村の徹君は、 自分の家の周りに夫婦二人が食べられるぐらいの野菜を作っていた。 大阪から白馬に移り住んで、十年近くになるか。 「ツタンカ…