2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 干天のなか

「暑いですねえ、たまりませんねえ。」 会えばこのあいさつ。 でもこの熱射のなか、トマトもキウリも次つぎと稔り、毎日もぐのが楽しみで、隣近所におすそ分けしている。トマトはいろんな種類の苗を12本、歯医者の布山さんからいただき、去年もそうだった…

  政府の独裁化、政治の頽廃に対する国民の意識

惨憺たるごまかしと法案のごり押し決定の果てに国会が閉幕した。。カジノ法も可決した。 ほくそ笑む安倍首相は「蝉しぐれを聞きながら」別荘で余裕の夏を過ごし、次の布石にいそしむらしい。テレビに映る首相は「蝉しぐれを聞きながら」と笑顔で言っていた。…

 イワダレソウと夕映え

昼下がりの野道を、杖をついて歩いてきた人、誰かと見れば長瀬さんだ。 「こんな日中に、いったいどこ行くんです。気温35度越えてますよ。」 「車、出してくれと家内に言ったんだけどね。車は出さんいうから、歩いて来ただ。」 長瀬さんの家からここまで一…

 高村薫「土の記」より 2

もう一箇所、次の文章を取り上げておこう。高村薫「土の記」下巻より。 この小説に登場する農の記は驚くほど詳細だ。実際に作者の体験したことがベースにあるのだろうか。 東日本大震災のとき、大地は。 <新月の前の糸のように細い月は夜明け前に上り、日没…

 地震のとき生物たちは?<高村薫の小説「土の記」>

高村薫の小説「土の記」を読んだ。舞台は奈良県の大宇陀、描写の緻密で豊かな表現に感嘆する。 下巻のなかに、東日本大震災のときのカエルの話が出てくる。次のような描写だ。 <昨夜は、両方の耳の外耳道にシュレーゲルアオガエルが潜り込んできた。ヒロロ…