健康

また一難

ある日、突然歩けなくなった。 朝起きて、歩こうとしたら歩けない。激しい痛みが左半身に起きた。一歩足を踏み出すと、激痛が走り、立ったままうめき声を発す。 椅子に座ると、やっと痛みが治まり、安堵。 家内の運転で近くの整形外科医へ行く。医師の診断、…

突然、肺ガンがやってきた <4>

病室604号室は、四人部屋。四台のベッドはカーテンで仕切られて、互いのあいさつも何もない。どんな人なのか。顔も分からない。医師、看護師と会話している時の声は聞こえるが、患者同士は断絶している。これもコロナが影響しているのかな、と思う。 そこで…

突然、肺ガンがやってきた <2>

黒豆の葉が少し色づいてきたが、トマトはまだ実をつけていた。ぼくは信州大学医学部付属病院に入院した。 病院は大きく、複雑な建物配置で、迷路のようだ。病室は四人部屋、それぞれカーテンで仕切られていて廊下側は薄暗い。 僕は、体力を維持するために、…

精神病医療政策の遅れ

今朝の新聞。次のような記事が社会面トップにあった。 <約40年間、精神科病院に入院していた統合失調症の男性が、国に賠償を求めて提訴した。 原告は16歳で入院し、40年間精神病院から出られなかったために地域で自由に暮らす権利を奪われた。 日本で…

熱射のなかで

熱中症にはならない、と自分では思っていたけれど、昨日畑で草取りをしていたら、あまりの暑さで、これは異常だ、危ないと感じて、中止して帰ってきた。 青年期の山岳活動の体験があるから、これぐらいの暑さなんかへっちゃらという意識がある。過去の体験記…

視力

朝、五時過ぎにラン散歩に出た。ぐるっと野を一回りしてきて、久保田の公園のベンチに腰を下ろした。やれやれ、よっこらしょ。 足を伸ばし、ひざをぐいぐい押して伸ばし、 次に思い切り両手で引き寄せて曲げる。 何度も繰り返す。これが痛み解消法。 正面に…

畑の会話

今朝は5時に起きた。朝飯まで2時間はある。気温が低い。そうだ、あれをやってしまおう。ランとの散歩で、遠くまで歩くのをやめ、近くに借りている畑に行った。ランは畑の横につなぎ、ジャガイモの芽かきをやりきることにした。あれこれやることが多くて、…

オステオパシー

ほぼ毎日、朝の一時間ほど整骨院へ行く。 院内に本棚があり、そこに「いのちの輝き フルフォード博士が語る自然治癒力」(翔泳社)という本が三冊並んでいる。「貸出します」ということなので、借りて帰って読んでいる。「オステオパシー」という考え方が書…

 整骨院へ行った

一昨年、左ひざの軟骨を傷めた。腫れや痛みが出て、歩行に支障が出るようになり、二、三カ月は整形科の医師の治療を受けたが、軟骨の擦り減ったのはどうしようもなく、あとは自分で筋肉を鍛えて関節を保護するしかないということで、筋肉を鍛える運動を適度…

 膝の故障、脚の筋肉を鍛える方法

このごろ太ももの筋肉が付いてきた感じだ。 一年前から、左脚のひざ、軟骨がすり減って、治療を受けたけれど、軟骨が復活するはずもなく、痛みは続いていた。グルコサミンとかコンドロイチンが入ったサプリメントを何ヶ月間か飲んだものの、効果があるのかど…

 「あるく ウォーキングのすすめ」(宮下充正著 協力 暮らしの手帖編集部)という本

ストックを右手について歩く、ランと一緒に痛むひざを引きづりぎみに、朝の道を。 NHKテレビの朝の人気ドラマは、花森安治編集長の雑誌「暮らしの手帖」が舞台になっている。蔵書を整理していたら、ひょいと暮らしの手帖社の本が現れた。「あるく ウォー…

 奇跡を祈る

兄が入院し、容態が悪化しているという電話が甥からきたのは先週だった。数日前まで元気に働いていた兄なのに、突如敗血症にかかり、内臓の機能が壊れていっている。土曜日朝から、病院近くのホテルを予約し、すぐに電車に乗った。久しぶりに乗る大糸線は一…

 視力とめがね

ぼくの人生、前半世紀は眼がいいのが自慢だった。奈良盆地の西の端、越えれば大阪側という信貴山麓の我が家から、奈良盆地の東の端の天理の自動車道を走る車を見つけることもでき、ブッシュマンなみの視力だと自賛していた。 その視力にかげりが出てきた50…

 風邪

この十数年、風邪を引いたことがない。記憶をたどってみたがない。 それが一昨々日から風邪の症状が出た。ありゃりゃんらんらん、鼻水が出る、ときどき咳が出る、くしゃみも出る、食べものの味があまり感じない。体がだるい。 数日前、氷点下9度の日に、早朝…

 記憶が消えた

もらってきた木のチップを庭の土にいれ、家に入ったところ、どうも頭の調子が変だなと思う。昨日の夕方のことだった。なんとなく頭がぼんやりして、霞がかかったような感じなのだ。5時を過ぎて外は暗くなっている。インターネットを開き、ワードで文章を書…

 歩きましょう、会話しましょう

お隣のミヨ子さんは、犬のマミの散歩に毎日出かけるようになって、元気になってきた。 「マミのおかげだよ」 マミを見る目がやさしい。 「マミ、今何歳?」 「14歳だよ」 「へえー、長生きしてますねえ。人間なら80歳ぐらいだねえ」 「そうよ、私と同じ…

 腎臓の結石が出てこない

昨年1月に、腎臓内に結石ができていることが分かって、病院で衝撃波を当てて結石を割ってもらい、その後経過をみているが、石は腎臓の中にとどまったまま出てこない。先日、半年振りに、日赤病院でCT検査を受け、その結果を知るために病院へ行った。予約では…

 昼寝

このごろ毎日昼寝をすることにしている。その日のスケジュールに合わせ、昼食前か昼食後に昼寝をする。昼食前にする日は、昼食後すぐに家を出るスケジュールの日である。五分でも、十分でも、昼寝をするとその後の仕事が楽になる。 今日は、スクーリングの指…

 ロングブレスとウォーキング

以前太極拳の教室で、インナーマッスルを鍛えることの大切さを指導者から聞いたことがある。太極拳はそれに役立つということなのだが、インナーマッスルっていったい何だ?とそのとき思った。調べてみると、インナーマッスルというのは体の奥のほうにある筋…

 雪道の対話

道祖神の御柱。五穀豊穣を願う。初めて見た。 カーテンを開くと、雪原を疾走する黒い影があった。西へ視界を横切っていく黒い一本の頭・胴・しっぽは、キツネだ。 野性の確かな力感に、人の野性は刺激され、幾ばくか興奮が湧く。 夜が明け、山へ帰っていくの…

 快復

心臓の検査の結果を電子カルテで見ながら、医師は言った。 「五十台の心臓ですよ。きれいですね。若いです。」 医師の机に置かれたモニターにぼくの心臓が映っている。たこの足のような大動脈や細めの血管やら、くっきり出ている。 へえ、なんとまあ、こんな…

 ストレス、疲労が引き起こす症状

左わき腹に赤い発疹が現れ、広がってきた。 これはてっきり先日、ホルター心電図の機器を貼り付けたばんそうこうが原因だと思った。 不整脈を調べるために24時間胸につけて、病院で看護師さんにはずしてもらったとき、肌から引き剥がす粘着テープが痛かった…

 音楽の力と音楽療法

「音楽からの贈り物」(家の光協会)という本を読んだ。音楽療法士の高本恭子さんが、音楽で人の心を癒やし、病や障害をやわらげたり克服したりしてきた数々の実践を書いている。 僕が五年前まで住んでいた御所市から明日香に抜ける裏道の途中に、高本さんが…

 指を怪我した

幅3センチの木に電気カンナをかけていた。 家庭用の電気カンナ、それを右手に持って、木を左手に持って、2ミリほど削る。 スイッチを引いてブルーンと回転するカンナを木に押し当てたとき、バンと衝撃があり、左手の手袋の人差し指がちぎれて飛んだ。 やっ…

 ヒポクラテスの樹  

――入院・手術・療友―― ヒポクラテスの樹 9日に入院し、10日に喉の中のできものを摘出するという急ピッチでしたが、 安心してお任せした最上先生の確かな腕で手術もうまくいき、全身麻酔から覚めた翌日の11日にはもう院内を歩き回り、 廊下の端から雪の…

 とうとう手術となった

医師は女医さんだった。 「自覚症状が出てきたのは一年ほど前ぐらいですか。どんな症状でしたか。」 「食べたのを飲み込むときの抵抗感と、咳払いがときどき出るのと。」 それで町の医者に診てもらうと、できものができている、手術したほうがいいと、病院を…

 ストレス

あまりにも寒さが厳しすぎる、暑すぎる、というのもストレスになる。 今はマイナス6、7度。これがマイナス10度、20度となっていくと、こたえることだろう。 新聞に、雪に覆われた白い島の衛星写真が載っていて、これはどこかな、見たことのある島だな…

 三度の食事

しばらく仕事で我が家を離れ、 今、自炊生活をしている。 メニューはきわめて単純なものばかり。 スーパーで購入した食材を使ってささやかに作っているが、それでもおいしい料理になる。 妻がときどき我が家の野菜や家で焼いた天然酵母パンを送ってくれた。 …

 のどの異常

このごろ、食べ物のなかでも水分の少ないものを食べると、 一口の塊が少し大きめだと、呑み込むときにのどにつまるようになることがある。 パン、ふかしいもなどは、のどを通過しにくくなっている。 だれでも高齢化すれば、体の機能がそうなるらしいから、 …

 野菜の力

近くの土手焼きの灰がちらちら空から舞い落ちる葦の茂みに、 まだヨシキリの声はなく、 鯉たちの遡上まではまだ日があるようだ。 土手の草原は水際にかけてなだらかに傾斜し、 そこに枯草を保護色にした土筆がつんつん生えていた。 いつのまにやら黙ってこっ…