2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 小布施で体験したこと

小布施に行ってきた 北信濃に小布施という町がある。 長野市より北にあり、志賀高原や野沢高原に近い。 秋晴れの一日、小布施の祭りに行ってきた。 リンゴ畑の道を通り抜けてたどりついたそこは、 古い家並みも残る美しい町だった。 歩行者天国の通りに、 地…

 辺見庸の本

時代の変化 松本市の中央図書館へ行ってきた。 図書館には顔があり、考えがある。 なかに入ると、そこがどんな図書館であるか感じるものがある。 入った正面に、平和教育コーナーがあり、 戦時中の軍事に関係する松本の施設の写真、文献、遺品、遺跡の模型が…

 心に残る子どもたち (2)

二つの学級通信 その年、ぼくの発行していた学級通信は「ていてつ」というタイトルでした。 学級通信の名前は、毎年変えていて、 「またさぶろう」というタイトルもあったし「峠の茶屋」という年もありました。 「ていてつ」は蹄鉄、小熊秀雄の詩「蹄鉄」に…

 犬は敏感

久しぶりの帰宅 お父ちゃんが今日、帰ってくるよ、と母ちゃんが言ったら、 ランはぴょーん、ぴょーんと飛び上がって喜んだ。 一箇月ぶりにぼくの帰宅することが、ランには分かる。 不思議に言葉にこめられた心が通じる。 夕方、特急列車に乗ってぼくは帰って…

 技能研修生たち

志を果たして いつの日にか帰らん ――研修所から彼らは出発して行った―― <式の最後にみなさんは「ふるさと」を歌います。 その3番は、「志を果たして いつの日にか帰らん」でしたね。 心に決意したこと、それをやり遂げてふるさとにいつの日か帰ろう、 山は…

 心に残る子どもたち(1)

落語 モリムラくんは、体が小さい。 モリムラくんの声は、かすれている。 モリムラくんは、運動が苦手。 勉強はまあまあ、普通。 モリムラくんは、落語が得意だ。 モリムラくん、学級寄席をやりたいと言う。 じゃあ、モリムラくんの落語会やろう。 学級活動…

 鎮守の神の獅子踊り

伝統を子どもたちが受け継ぐ 長良川のほとりにある、小さな神社だった。 中国の農村青年たち6人と散歩して、その神社にやって来た。 丈高い幟が二さお、強風になびいていた。 県の重要無形文化財に指定されている獅子踊りが行なわれる祭り、 近々それが行な…

 北海道の事件に思う(2)

遊ぶ先生、遊べる先生 先生、もっと子どもと遊びなよ。 遊べば見えるよ、 この子は、こういう子だったんだ、 と思うようなことを感じる、分かる。 観察しようとして目を光らせるよりも、 子どもの丸ごとが分かる。 そして、子どもと子どもの距離、 先生と子ど…

 北海道の事件に思う

子どもを観る眼 「お詫び」という「形」の報道は、もういい。 見たくも聞きたくもない。 生の声、 生身の人間の声を聞きたい。 田んぼの畦を歩きながら、 何千何万の稲の穂を漫然と眺めていても、 見えはしない。 観る眼をもった農民は、 稲穂の海の一点の、…

 「銀河鉄道の夜」ブルカニロ博士の言葉

ほんとうの考えと うその考え(2) 吉本隆明は十代のころから、 宮沢賢治の心にかかわりつづけてきました。 彼は、「銀河鉄道の夜」のブルカニロ博士の言う、 「ほんとうの考え」と「うその考え」について、 こんなことを書いています。 「宗教やイデオロギ…

 桃子ちゃんのこと

つづいて考えました 桃子ちゃんのことで、いろいろコメントありがとうございます。 考えるいい材料になりました。 もっと意見を出し合えたらいいな、と思います。 私はこんなことを考えました。 桃子ちゃんは先生に頼まれたことをしませんでした。 すると、…

 「銀河鉄道の夜」ブルカニロ博士の言葉

ほんとうの考えと うその考え(1) 「ああ、わたくしもそれをもとめている。 おまえは、おまえの切符をしっかりもっておいで。 そしていっしんに勉強しなきゃあいけない。 おまえは化学をならったろう。 水は酸素と水素からできているということを知ってい…