2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 「第一回教育創造ミーティング」<5>

黒沢川のほとりで行なわれている民間野外教育「どあい冒険くらぶ」のキャンプ地のすぐ下に河川敷の自然公園がある。この自然公園は旧三郷村時代に、三郷中学校の生徒たちが設計して、実際に労力のうえでも手伝って創られたものだと聞いている。特別なものは…

 「第一回教育創造ミーティング」<4>

「ミーティング」で、本の読み聞かせや紙芝居をやりたいという人がいた。学校や地域で、それがもっと盛んに行なわれるといいなあと思う。さらに人形劇や演劇も含めて‥‥。ぼくの子ども時代には、紙芝居屋のおっちゃんが、自転車に紙芝居を積んでやってきた。…

 「第一回教育創造ミーティング」<3>

「教師もまた右に倣え、管理職も右に倣え、教育委員会も右に倣え、そんな教育界では、子どもも右に倣え」と書いたのは、現場には現場のどうしようもない力学が働いていて、学校という世界の中で個々の教師が思いきった改革や実践ができない状況にあるからで…

 「第一回教育創造ミーティング」<2>

「第一回教育創造ミーティング」のなかで出てきた意見で、よく状況が理解できないところがあるのだが、野外保育で育った子らが小学校へ入ると、他の子らとの違いが出てきて、小学校の先生からいろいろ言われることがあるという。小学校の先生がその子らの行…

 「第一回教育創造ミーティング」<1>

<写真:「どあい冒険くらぶ」のドラム缶風呂> 地球宿の8畳二間を一室にして、ぐるっと輪になって座った人たち、27人。よくまあ、集まってきたもんだ。雪が深くて、地球宿の向かいの空き地につくられた駐車場のスペースも限界がある。 小高さんからメー…

 「隠す」生き方

硬く口を閉ざして、人には言えない秘密を持っている。これだけは口が裂けても言えないと心にもち続ける、そういう人がいる。人にはそういうものがある。 ふるさとをかくすことを 父は けもののような鋭さで覚えた ふるさとをあばかれ 縊死(いし)した友がい…

 慰安婦問題を乗り越えていく道<2>

<写真:愛馬の碑だろうか。大東号という名前は馬だろう。軍馬として戦場へ駆り出されたのか> ベトナム戦争から帰還したアメリカ兵の中に、精神症状の苦痛を訴える人が大勢現れた。殺すか殺されるかといった生命の危険にさらされると、強いストレスがかかり…

 慰安婦問題を乗り越えていく道

国会・衆院予算委員会の中継をテレビで見た。日本維新の会の山田宏氏が質問に立っている。「アメリカの各地で、韓国系アメリカ人の運動によって慰安婦像が建てられている、アメリカの学校に通う日本人の子どもはつらい不名誉な思いで、日本人であることを隠…

 まさかのことが起こる

山梨が大雪で大変だとニュースで知り、道志村に電話をかけた。息子の嫁の両親が住んでいる。 「雪が1メートル10センチ積もってまーす。1週間前には70センチ積もりましたあ。」 「わあ、それじゃ家が埋没ですねえ」 「はい、埋没ですー」 「外へ出られます…

 反日と反中のはざまで

雪ちゃんは中国の大学で教えている。「雪ちゃん」はニックネーム、ぼくが武漢大学で教えたとき、雪が好きで好きでと言っていたのを聞いた日本人留学生が、彼女にそのニックネームを贈った、と聞いた。今年2月初めに春節のあいさつを雪ちゃんに送ったところ、…

  謎

玄関の錠を閉めようとしてポケットを探ってみたら鍵がない。部屋に置き忘れてきたか。まあいいや、この雪だから遠くまで行けない、近くをウォークすることにして、玄関の戸の鍵はかけずに行こう、とランを連れて出かけた。20分ほど歩いて帰ってきた。戸を開…

 雪を捨てる

秀武さんの田んぼに我が家の雪を放(ほ)らせてもらうことにして、道の際にできている雪の障壁に通路を開け、田んぼのなかに円く雪を放る場所をつくった。秀武さんに無断では具合が悪い。声をかけておいたほうがいいだろうと思い、電話をした。 「田んぼに雪…

 雪が生活と都市機能をマヒさせる

午前中は雪かき・雪捨てで疲れ果て、午後は仕事で片道1時間かけて職場へ行き、行き帰りの車の運転では雪道に気を使い、夕方、帰ってきたらぐったり。夜の日本語教室へは行くつもりだったが、夜の道路事情も加わり、休ませてもらうことにした。事務局を担当し…

 雪深し

除雪車の灯り来たりて闇に消ゆ 雪かきの途方にくれて高話(たかばなし) 落雪の鈍き音せりふくら鳩 よくもまあ降りましたねと雪の道 雪止みて雪かきの人出で来る

 人間を作り変える軍隊 <野間宏『真空地帯』>

おそらく戦後生まれの現代人には旧日本軍の組織がどんなものであったか、想像もつかないだろう。野間宏は小説「真空地帯」のなかで、自分の体験をもとに実態を詳細に描いた。国内に駐屯する大阪歩兵第37連隊歩兵砲中隊、内務班の生活。 経理事務の任について…

 子ども会

昨夜は公民館で、各区の子ども会育成会長の会議があった。議案の最後のほうで、各区の一年間の活動を振り返って活動の状況を出し合うことになった。今日の会議は短時間ですませたいと議長が言う。 各区の報告を聞いていると、そのなかに、興味ある報告があっ…

 かまくら

車のわだちのところだけ雪が融け、アスファルトが露出している。両側の雪は凍って、足で踏めばバリバリ音がする。穂高地区に入ると路面はきれいに除雪され乾いていた 小学生の甲高い声が聞こえた。この「甲(かん)」の意味は、「音楽で、高い音、多く1オク…

 「力」(西条八十)

力 二月の朝の青空のもと しづかに、美(うる)はしく はろばろと林野をつつむ 残んの雪をいとほしめ。 されど更に智恵ある者は 今しそのうへを黒き翳(かげ)して 大胆にかけりゆく子供らの 汚泥(おでい)の足をいとほしめ。 ああ、そは純浄なるものをけが…

 今年も餌台に米糠を置いてやった

去年の冬つくって、ヤマボウシの枝に取り付けた小鳥の餌(えさ)台は、緑の葉を茂らせる夏場は取りはずしておいたが、今年の冬もスズメたちの餌が少なくなる雪野になったから、先日取り付けた。 直立して上に伸びるヤマボウシの4本の枝にまたがるように、木…

 現実を見つめ「なぜ?」と問い返す力―ー生活綴り方教育の再興を

ぼくのポンコツ車が雪に埋まった 昨年12月18日、「聞こえる、聞こえない、音や声」のタイトルで書いた記事のなかに、ぼくは一編の児童詩を紹介した。それについて、ニックネーム「じゅげむ」さんから、とても参考になるコメントをいただいた。 尼崎市在住の…

 雪降りやまず

朝起きると外が白い。雪が降り続いている。30センチほどの積雪があった。ランと雪道ウォーキングしてから戻って雪かきをする。隣の地区は除雪車が出ていたが、我が地区は来ない。我が家の横を通る道路の除雪をする。Oさんも雪かきしている。同じ並びの3軒の…

 学校の中に残り続ける暴力性

戦前の教育が戦後の学校教育の中に生き残っている、それは体罰である、軍国主義教育の軍事教練と軍隊内の上下関係の中にはびこった体罰は、戦後も学校に生き残った。自分が体験してきた学校を振り返ると、先輩教師から後輩教師へ、強い指導のひとつとして、…

 日本人の歴史認識と小説「真空地帯」

今朝、89歳の人の投書に注目した。福島県の人だった。 <戦後間もなく見た映画『二等兵物語』の一場面を今も鮮明に覚えている。軍隊の内務班で食事の場面だった。二等兵がアルミの食缶を提げて入ってきて何につまずいたのか転んで、床一面に汁をまき散らした…

 「おしゃべりcafé」

今日は「おしゃべりcafé」をした。昨年一回やって、今日が二回目。「アフタヌーンティ」と言ってみたり、「お茶会」と言ったり、「おしゃべりサロン」と称したり、要するにコーヒー豆を挽いて、コーヒーを淹れ、手づくりのケーキを食べ、おしゃべりをし、お…

 滅び行くもの移り行くもの

<写真 農業高校の牛> 新聞掲載の朝日花壇と俳壇を読んだ。選者、馬場あき子が「夕張から福島に移って被災した」と記している人の歌である。 廃鉱の街に住みにし歳月を廃炉の地にて思えば小雪 福島市 美原凍子 夕張炭鉱は北海道石狩炭田にあった。夕張が市…

 「凍ばれる」

大震災後、ご近所のOさんが福島の出身で、大震災と原発事故によって親族が避難住宅にいるからと、何度か車で現地へ行かれたことがあった。Oさんと立ち話をしたとき、どういうきっかけだったか忘れてしまったけれど、阿武隈山地で開拓生活を送り、すぐれた…

 凍土

工房の北側の畑は、日陰の畝が凍土になっている。工房にいちばん近い一畝は、秋に大根をつくった。大きい大根は収穫して、葉を切り落とし、冬用に新聞紙にくるんで発泡スチロール箱に保存した。それは今も料理に使っている。 畝にはまだ小さ目の大根が10本…

 ハクビシンが電線の上を走っていた

電線の上を一匹の動物が走っている。電話線を束ねた太めの黒い張り線の上を、そいつは器用にちょこちょこ綱渡りしていく。朝のウォーキングのときだった。初めはネコかと思った。が、顔が尖っているからネコではない。一緒に付いてきていた登校中の小学生に…