2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 木曾三川

木曽川と長良川と揖斐川、 三つの大河が一つのところに集まって並走すれば、 風景はどれほど雄大だろうかと、 運動がてら見に出かけた。 岐阜県南部の三川が並走するところに河川公園ができていることは知っていたが、まだ行って見たことがない。。 雲ひとつ…

 大笑いしなさい

「子供がうっかりウソをついた場合、 すぐ叱ることは有害である。 そうかと言って信じた顔をするのもよくない。 又興ざめた心持を示すのもどうかと思う。 やはり自分の自然の感情のままに、 存分に笑うのがよいかと考えられる。 そうすると彼等は次第に人を…

帰る家

NHK短歌大会が信州・塩尻で開かれ、その様子を日曜日の今日、放送していた。 最優秀賞に選ばれた歌の一つに、次の歌があった。 作者は、地元の塩尻の人だった。 橋上の 駅の階段 おりてゆく 夕焼けの街に 帰る家あり 雨宮かず子 JRになるまでの国鉄の時…

 教師と教師、教師と子どもの人間関係

教師になって初めて教壇に立ったときのこと。 担任するクラスにS君がいた。 Sは口から生まれてきたような子で、思ったこと感じたことをすぐに口に出す。 授業中も、ぼくがしゃべっている最中であろうとなかろうと、お構いなしに発言する。 いきなり椅子か…

綿の栽培から機織物に <美濃縞>

羽島市の大寺、竹鼻別院の山門を出ると右に古民家が軒を連ねている。 その一軒で、機織りをしている伝承会があることを知っていた。 訪ねてきた愉理ちゃんに見せようと、そこをはじめて見学することにした。 入口に円空仏の木彫りが置かれている。 木の引き…

 茨木のり子 『はじめての町』

はじめての町 はじめての町に入ってゆくとき わたしの心はかすかにときめく そば屋があって 寿司屋があって デニムのズボンがぶらさがり 砂ぼこりがあって 自転車がのりすてられてあって 変わりばえしない町 それでもわたしは十分ときめく 見なれぬ山が迫っ…

 景観と環境

万水川 安曇野の三郷地区、リンゴの農場が広がる山麓地域に、民間の産業廃棄物処理場が突然建設された。 6年になるだろうか。 驚いた住民が反対運動を起こしてから、 市から県へと問題は広がり、反対する住民と業者との争いは裁判沙汰になっている。 手続き…

 牧の草競馬

「安曇野の牧に、草競馬があるだ。このあたりじゃ、塩尻のタカボッチの草競馬もあるがね。 農耕馬が出て、おもしろかったね。反対方向に走ったりしてね。」 と、以前に地区の人から聞いたとき、へえ、そんなものがここにあるだか、 へえ、それは見たいもんだ…

 信越放送テレビのドキュメント「清沢 洌」

たまたま新聞の放送番組を見てみたら、 午後8時から清沢 洌(きよさわきよし)のドキュメントが眼に飛び込んできた。 えー、どこの放送局だ? ほう、信越放送テレビか。 時間はすでに8時半近くになっていて、しまったと思いながらかけてみた。 半分しか見…

 朝河貫一『日本の禍機』

<コメントをいただいた記事> 「拾ガ堰」にかかる橋。 北穂高村出身のジャーナリストにして外交評論家であり、 『暗黒日記(戦中日記)』を書いた清沢 洌(きよさわきよし)の思想に影響を与えたのは、 清沢の恩師である研成義塾の井口喜源治、内村鑑三の無…

 万水川の源流を探る

秋晴れの日曜日、穂高の小学校は運動会をやっている。 子どもたちのかん高い声が聞こえてきて、いい天気になってよかったなあと、自転車をこぎながら思う。 万水川(よろずいがわ)の源を訪ねてみよう、今日は最適の日だ。 明治のころ、相馬黒光がエッセイに…

野菜たち、生き切る

蔓に残った最後のゴーヤ 夏の野菜たち、すっかり衰えてしまった。 畦の上から取りかたづけてしまったのと、ぼくの未練でまだ畑に残してあるのと。 インゲンは緑の葉っぱを少し残して、ほとんど枯れてきたから、近々片づけよう。 ゴーヤも、3株は支柱も取り…

 学校の教具は活用されているか

政権が交代して、予算の見直しが行なわれ、教育予算の執行猶予による学校現場の様子をNHKが報道していた。 ある小学校では、理科実験室の人体模型が破損していて、胸の辺りに補修テープが貼られ、腸の一部が少し欠けている。 電気の実験用送風機は古くなって…