2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

年賀状

大阪の兄から電話があった。 「森君から、電話があったで。年賀状が今年は来なかったから、なんかあったんですか、そう言うてたで。」 こちらに電話してきたらいいのに、電話番号が分からんかったかいな。森君に電話した。 「兄のところに電話してくれたそう…

カラス・モズ・セグロセキレイ <2>

風が強かった。雪も少しまじって吹き付けてくる。食べ物の少ないこの時期、鳥たちは何を食べているのだろう。 モズは木の枝にとまって、動くものを探すが、どこにも虫はいない。それでも何かを見つけたかのように枝から地面に一直線に飛び降りて地面を探り、…

カラス・モズ・セグロセキレイ

雪の常念岳にまだ朝日が射していない。振り返ると日はまだ東山の陰を、姿を見せずにゆっくり昇ってきており、山際がオレンジ色になってきた。 常念を眺めながら、その方向にまっすぐ伸びる道をランちゃんと行く。 道路際の水路からセグロセキレイがぴょんと…

「さようなら、おやすみ」

朝、ランと散歩に出る。日の出はまだだ。軽く雪が積もっていて、冷たい風と共に吹き付ける。新雪のところは滑らないが、雪が融けて凍っているところがあり、何度か滑って転びそうになった。今朝は氷点下8度ぐらいか。雪の上に足跡があり、その横に犬の足跡…

一冊の書

随筆家、故串田孫一は、カロッサの詩集を携えて旅に出たことを書いている。詩集は旅の悦びを深めてくれる。関東大震災で家は丸焼け、それから22年後、東京大空襲でまた焼け出され、蔵書も焼けた。 戦後、戦災で失った本を、再びぽつぽつと手に入れ、真の悦…