2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

家と樹が調和する、うるわしさ

家の周りに屋根を超す樹木があると、景色に潤いが生まれる。建物が裸にならず、木々に守られているこのような景観が、道行く人の心を和ませる。 古くからこの地に住んでいる人の家。養蚕農家だった。その家は今も使われている。高木が調和する。家の二階で蚕…

 種まき、苗植え

ツキヌキニンドウが咲いている。もらってきた古材でつくった柱のアーチに、モッコウバラと白薔薇がからみつき、今年はうっそうと茂って花をつけてくれた。その反対側からスイカズラ科のツキヌキニンドウがはいあがるが、バラの勢いが優っている。 サツマイモ…

 国民の知らないところで進められていること

秀さんが田植え機で稲を植えていた。速い速い。時速6キロぐらいのスピードで、10条ほどの苗が植わっていく。昔、家族総出、さらには親族から地域共同で、水田に一列に並び、手植えしていた時代は一日がかりだった面積も、今や数十分で終わってしまう。 スズ…

 種に見る日本

遅霜の心配がなくなり、昼間は夏日になる日が多くなった。野菜の種まきや苗の植え付けが一度にやってきて、いそがしい。 トマト、シシトウ、ピーマン、トウモロコシ、ナス、キュウリ、ルッコラ、ササゲ、ニンジン、コマツナ、ゴーヤ‥‥と植えて、まだこれから…

 政治家の言葉

写真:烏川渓谷緑地の事務所でみた鳥の巣 官房長官が、「辺野古の基地建設を粛々と進めるだけだ」と言った。 沖縄県知事は、沖縄県民の意思をふみにじる、上から目線の言葉だと怒った。 官房長官と知事が対話した。 「粛々はもう使わない」 と官房長官は言っ…

 今、日本はどこに向かっているのか <2>

安倍首相は「絶対にない」と断言する。 「米国の戦争に巻き込まれるのではないか、はっきり申し上げます。絶対にありえません。」 「自衛隊が、かつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことは今後ともありえない。」 「絶対」という言葉は主観…

 翁長さん、143年間の沖縄の心を伝えられんことを

島尾敏雄の両親の故郷は福島県相馬郡小高町だった。九州大学の学生だった島尾は昭和18年に海軍予備学生になり、特攻隊要員になった。 1944年(昭和19)10月、震洋隊指揮官として奄美群島加計呂麻島に駐屯した。その特攻とは、ベニア板で作られた魚雷艇に乗り…

 今、日本はどこに向かっているのか

今朝、野歩きでカッコ―の声を聞いた。今年初めての声、五月野の緑のしじまに、カッコ―の声は遠くまでとどく。 憲法記念日に、石川健治(東大教授・憲法学)が、清沢洌(きよさわきよし)のことを書いていた。 明治の時代、小学校教師だった井口喜源治が穂高…

 不整脈

夜中に目が覚めた。なんとも名状しがたいこの感じ、苦しくはないが正常ではない、胸のあたりにぼやんとくる不快な圧迫感。不整脈だな。脈を診るとやはり脈が跳ぶ。 ここ三年ほど不整脈は克服したと思っていた。去年は蝶ガ岳、一昨年は常念岳にも登った。最後…

 山靴の話

浦松佐美太郎は、青春時代スイスで過ごした。 1901(明治34)年生まれ。大正時代から昭和の初めにかけて、ロンドンに留学した浦松はアルプス登山に熱をいれ、西山稜からのウェッターホルン初登頂に成功している。ぼくは彼の随筆「たった一人の山」を、登山に…