困難のなかで

曲がりくねった道

先日、明石に住む息子が信州にやってきて、単独行で、上高地から蝶ヶ岳に登った。稜線に出ると、猛烈な強風に襲われ、風速、25メートルだったとか、ほとんど前進かなわず、吹き飛ばされそうだった。体を丸め、地を這うように歩いた。 息子は蝶ヶ岳から常念岳…

 弱音を吐いてよい

最近、自分のやってきた活動の困難に関して、一人の男にちょっと弱気を吐いた。同士がなかなか出てこない、運動が広がらない。そう思う複雑な心境については言葉足らずであった。聞いていた男の感情は冷たかった。態度はともに考えることを否定していた。こ…

 わが骨をあの海へ――Tさんの希望

いつもの部屋にやってきたのは4人の指導者、生徒は開始時間になっても、ひとりも来ない。正月明け6日(日)夜の日本語教室、公民館でのことだった。やっぱり予想したとおりだ。K社の中国人女性たちは連絡もあり、この日仕事が入っているから来ない。主婦のT…

 ニュースの中の事実と主観

ニュースは事実を報道するものであるが、完璧に事実をとらえて報道することはきわめて難しい。 ひとりの記者が「事実」を観たり聞いたりして、一つの認識を得たとしても、その認識は「事実」とは別のものである。 「山のような津波が押し寄せた。」という文…

 腰を落とす

公民館で正月のしめなわ、松飾り作り 先日、白鵬が菅首相を訪問して、励ました。 「相撲では、腰を落として土俵際でこらえるんですよ。」 首相も腰を落としてやんなさいよ、と。 「腰を落とす」という方法、その言葉に託したものがある。 重圧に押しひしがれ…

 苦難に対処する思考

桑の実 就寝した後、いつもはすぐにぐっすり寝込んでしまうのだが、その夜は頭が冴えていた。 今の仕事の難局が頭に浮かぶ。 試行錯誤しながらやってきた困難な場面が頭につぎつぎ展開する。 問題点が浮上してくる。 この困難な状況は仕事への自分の厳しさが…