2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧
子どもの世界に起こるさまざまな問題は、子どもの世界特有の問題ではなく、大人社会すなわちこの国の社会の問題が子どもの世界に影響している。 ヘイトスピーチ(憎悪発言)が大手を振って行われる国の姿、それはとても暗く陰惨だ。「死ね」とか「殺せ」とか…
いきなりの噴火だ。紅葉も始まろうかという絶好の秋晴れの日に噴火、登山客も多くいた。命からがら逃げただろうな。 御岳山は名古屋圏に最も近い3000m級の山で、とっつきやすい。 5月の積雪期に単独行で、王滝から登ったのは、1960年ごろだった。屋根まで雪…
アナウンサーが絶叫している。金メダル、金メダル、‥‥ アジア大会の水泳競技、日本の怪物、萩野のメダルラッシュ、アナウンサーが興奮している。 日本人のための日本の実況放送、だから日本選手の活躍一点に絞られている。克明に競技のなかの日本選手に集中…
有賀さんから、庭の栗の実が落ち始めたので取りにおいでと電話をいただいた。以前から声をかけてもらっていたので、二つ返事で自転車に乗って、手袋と火ばさみをたずさえ、有賀さんの家に行った。有賀さんは仕事で出かけてしまい、奥さんもこれから出かける…
教室に金木犀の小花を持ち込んだのは、ジャガイモだった。中学3年生の教室はトイレの隣にある。男子の小便をするところには便器もしきりもなかった。 二学期に入ったある日、3時間目の授業が終わって先生が職員室に帰っていくと、ジャガイモは平屋の木造校舎…
<安曇野市議会で> 9月16日、増田望三郎議員は安曇野市議会で市長に次のような主旨の質問をした。 「市長が初めて大型パチンコ店の出店を知ったのは、本当に3月28日だったのですか。市長の支持者の方から聞いた話では、市長は昨年10月から知っていた、との…
「昭和万葉集」(講談社 1980年出版)は、昭和の時代を生き抜いてきた人々の想いを、四万五千首の短歌に託した国民の昭和史、全20巻である。収録されている短歌は、4万5千首にものぼる。奈良時代に編纂された万葉集は同じく20巻であるが、歌の数は4500。「…
稲の稔りを見回るHさんに、諏訪神社の手前で出会う。Hさんには二人の男子の孫がいて、五月の幟旗(のぼりばた)にはその子らの名前が書いてあった。その孫も小学生になっている。Hさんとは、2年ぐらい前から時々出会って挨拶を交わして話をするようになり、…
有明の月が 西空に残っていた。 谷に着くと 月はもう常念山脈を越え、 朝日が稜線を染めている。 森と谷川の気を胸いっぱいに吸いこめば 朝のみそぎだ。 野の道を帰る。 朝露にぬれた草むらに吾亦紅(ワレモコウ)が咲いている。 吾も紅、これでも私は紅色で…
デング熱発生のニュースがこのところ毎日のようにある。とうとう今日で確認は98人とか。 ぼくが初めてデング熱という熱帯地方で蚊に刺されて発症する伝染病を知ったのは、学生のころ太平洋戦争の戦記を読んだときだった。ニューギニアなど南方戦線で戦う日本…
土曜日の夜に原告団総会があり、出席してきたが、10年に及ぶ運動にとって画期的な講演を聞くことができた。総会は、安曇野の果樹栽培地域に建設された産業廃棄物処理施設と一般ゴミ処理施設の撤去を求める裁判の原告団総会である。 講演は、総会のあとに続…
朝6時ごろ、烏川渓谷を歩いた。 久しぶりの秋晴れ、家からランと一緒に野の道を登った。半そでシャツでは腕が少し肌寒かったが、歩くうちに汗ばみ、40分足らずで渓谷緑地公園の烏川にかかる下の橋に着いた。途中サルの親子がいて、たちまちランが緊張して…
<写真・黒豆> 雨続きで草がぼうぼうと生え、今年の夏は何度も草刈りをした。8月の終わりごろから、草刈りができていなかったが、昨日はさわやかに晴れ、今朝は気温も低く、久しぶりで、肩から吊るした草刈機を回して刈った。 草刈機は、二年前から円盤をは…
昨夜、工房の室内を、コウモリが一羽飛んでいるのを目撃した。初めての実物の確認だった。 工房の中にコウモリが入っていることは一昨年から分かっていて、糞が落ちているのを発見したし、干からびた死骸も何度か見つけた。 昨年ドクダミの花の咲くころ、庭…
1960年、ハギさんとぼくとが赴任した淀川中学校は新設校で、校舎建設は未完成、講堂・体育館はなかった。3年の月日がたって卒業式を迎えた。ハギさんとぼくらは、初めて卒業生を送り出す。その式は、運動場に椅子を並べた青空卒業式だった。式は今も心に残る…