2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 ユートピア主義と現場主義

昨日、養老孟司と建築家の隈研吾の対談について書いたが、世界の現場を歩いてきた隈研吾は興味深いことを述べている(「日本人はどう住まうべきか?」日経BP社)。 1755年、ポルトガルのリスボンでマグニチュード9の大地震が起こった。死者5〜6万人、「神…

 長期休暇をとるべきだ

津波によって根こそぎ生命が奪われた所で、生き残ったのがあり、それは地中に入って難を逃れた小動物、虫たちであるということを、養老孟司と建築家の隈研吾が対談で語っている(「日本人はどう住まうべきか?」日経BP社)。 そういうところに眼が行く、発見…

 今日は沖縄慰霊の日 <琉球出身の山之口貘の詩 >

今日は、「沖縄慰霊の日」だ。 山之口貘の友、金子光晴は、こんなことを書いている。 「僕がまっ正面な抗議のような詩を書けば、彼は、日常のなかのユーモアでそれとなく反戦を仮託する。貘さんの反戦のイデーは、イデオロギーなどといういい加減な、反戦が…

 敗戦と共に書かれた冊子「民主主義の話」

1945年8月15日に終戦を迎えた日本が、急転直下軍国主義から民主主義へと変化していく、その転身のなかでの国民の順応を示した記録を見つけた。 奈良の金剛山麓の村に住むことになった2000年、家主の木村さんは、「居抜きと言いましてな、いろんな…

 夜明けに咲いたカボチャの花

麦秋 上高地のウエストン祭が6月の第一日曜に行なわれたことを今年も後からニュースで知った。毎年それを聞くと、祭りに行きたかったなと思うが、その思いはすぐにあぶくのように消えて年が過ぎてゆく。 兵庫の灘中学・高校の老教師が、中勘介の「銀の匙」…

 生きる樹、死んでいく樹

庭にある二本のライラックの樹のうち、紫花一本が生き残り、白花のほうが完全に枯れてしまった。5年前に苗を植え、2メートルを越す樹に育って花は芳しい香りを放ってくれていたのが、その一本が去年の秋にみるみるうちに元気をなくし枯れた。原因は多分根…

 イチジクの葉のトイレットペーパー

アフガンの六月の朝のこと。ペシャワール会の山口敦史が当時のささやかな体験を書いている。ダラエヌールの試験農場へ行く途中、山口は便意を催した。ところがトイレットペーパーを持ち合わせていない。アフガンの友人は木の葉を使えという。 「切迫感が募っ…

 2億円あれば何をする?

高速道路・長野道の「豊科インターチェンジ」を「安曇野インターチェンジ」という名称に安曇野市は変えた。そのために2億数千万円の金がかかった。 この不思議な出来事がすいすい進んでしまった。このことを不思議に思わない市民が多いのか、それとも変だと…

 スギナ茶とドクダミ茶

金環日食のとき、ヤマボウシの木漏れ日 「スギナ茶はカルシュームが多いね」と進さんが言うのを聞いて、いっぱい生えているスギナをとって、今年はぼくも、スギナ茶を作っている。おととし、進さんはスギナ茶とドクダミ茶を送ってくれたことがあった。それが…

 小さな市民の起こす小さな運動、そこから始まる

レンゲの里で、レンゲ祭 小田実はすごい男だった。彼が亡くなって今、彼の言ったことを吟味して、改めてこれはすごい人物を失ってしまったと思う。 小田は作家であると同時に思想家であり、市民運動家であった。彼は、古代ギリシャのソクラテス、あの死刑に…

 ほうき草、もらってください

公園で。「シロアリだぞ」と子どもたち。 今年のグリーンカーテンはどうするかなあ。去年は、南側の窓下には、朝顔とゴーヤ、西側の窓には夕顔にヘチマ、東の窓辺には夕顔とゴーヤを植えた。今年は、趣向を変えて、インゲン豆を西側に植えようかと考えた。豆…