2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 熊出没注意

「お種神社」と「お種の水」 これがお種神社への道かい。 林道から丸木橋を渡って、それからの道は、とても神社への参道とは思えない。 丸木橋そのものも、落葉松の木を2本切り倒し、皮もはがずにそのまま川にかけたものだ。 たぶん去年の大水で橋が流され…

 ペンション『ひこう船』

いっちゃんが、ペンションをオープンすると聞いて、洋子とYさん、3人で行ってきた。 場所は蓼科高原、北八ヶ岳の中腹にある。 空はピーピー晴れ渡り、行くならビーナスラインを通っていこうと、車で松本から美ヶ原に登り、 そこから蓼科をめざした。 標高…

 今日はゴミ当番

Kさんのばあちゃんと二人で 「初めての『ゴミ当番』です、よろしく。」 今日の相棒のKさんが当番小屋に来ておられたから挨拶した。 午前7時から8時まで、この地区の「燃える家庭ゴミ」が公民館横の集積場に集まってくる。 自治会では輪番で、ゴミ集積の…

 サイトウキネン フェスティバル松本

ロストロポーヴィチ・メモリアルコンサート 黒い衣装に身を固めた銀髪の小沢征爾さん、その後姿をぼくは息を呑んで見つめていた。 タクトが上がらない。 頭を垂れて、黙祷をしているような、 9秒、10秒、 オーケストラの演奏家たちも動きを止め、 指揮者…

 砂漠化が進行するネパールで

ネパールの子どもと環境 3人の少年が荷を入れた大きなかごを背負って、峠を登ってきた。 3人とも汚れた衣服にはだし、十代前半ぐらいだろうか。 彼らは、ぼくらのテントを見つけると、近づいてきて、一人が黙って片手を差し出した。 見ると、手のひらの真…

 ツチノコ探検隊

夏休み、クラスの子らと 「ツチノコって、知ってる? ノヅチとも言うんや。」 夏休みが近づくと、クラスの子らに話しかける。 「こんな太くて短い蛇やで、‥‥」 ぼくは両手を広げる。 「そいつが跳ぶように走るんや。追いかけてきよる。山の中におるんやで。 …

 庭の水やり

水やりの効果 猛暑日がつづき、植物が悲鳴を上げている。 毎日の庭への水撒きは夕方の一仕事だ。 去年引越しして来たとき、庭は草も生えないような石ころだらけの無機質の土がむきだしで、 そのなかに、松とツツジ、ハナミズキ、梅が少し植わっていた。 保水…

 軍隊の特徴

ビンタ 『レイテ戦記』を書いた大岡昇平が、こんなことを語っている。 戦場をつぶさに体験した者の、証言のひとつ。 「ヨーロッパの軍隊でも、むちうちということがありました。 いうことをきかない兵隊を懲罰して、むちでひっぱたくってことが、 ロシアはも…

 本当のこと

本当のことを言う 8日の「声欄」にこんな記事が載っていた。(朝日新聞) 投書の主は、青森の75歳の人だった。 「いきなり、『この戦争は勝つと思うか』と担任に問われた。 私はとっさに、『はい、勝ちます』と答えた。 30代半ばの担任は、『どうして勝…

 夏の朝

午前4時40分、東の空が見事な茜色に染まっている。 色は刻々変化して、最もはなやかな神秘の天空は瞬く間に過ぎ去っていった。 穂高の田園地帯を山に向かって歩く。カメラが捉える映像も最高時点から少しずれてしまう。 1 水をはった休耕田 2 桑の古木 …

 水を張った休耕田

動物が戻ってくる 近くの農家は、休耕田に水を入れて代田のようにしている。 そこは穂高の久保田地区、何枚もの休耕田が水をたたえ、 空を映し、雲を映し、 真夏の今、田植え前のような景色だ。 豊富な山の水を使って、休耕田に水を張れば、ぼうぼうと生える…

 朝顔の話

あの日の朝 浅草の朝顔市からヤンさんが、四色咲きの鉢植え朝顔を宅配便で送ってきてくれた。 「日本人なら朝顔という花はどこにも売っているかもしれませんが、 7月7日の入谷市場で売っている朝顔こそ大事な意味をもっていますから、 もらう人はきっと喜ぶ…

 犬にも意志がある

ランの意志表現 午前5時前、日輪が東の山から姿を現す。 窓の外が明るくなると、ランは起き上がり、とことこ軽い足音を立てて部屋に入ってきて、 僕の寝床に近づき、足をぺろっとなめ、ベッドの真横に来ると鼻を僕の体に押し付けてくる。 「朝だよ、起きて散…

 玉砕しなかった兵士

判断の分かれ道 横田正平は、1912年に愛知県に生まれた。 1938年、従軍記者として中国戦線に赴き、1941年、召集されて兵卒になった。 彼は日本軍のなかに身をおき、華中、満州、そしてサイパンと転戦、 最後、グアム島攻防戦での玉砕一歩手前で…