2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 ジャガイモ植えて、薪作り

村のスポーツとバーべキューの集い 種ジャガイモを5畝全部植えきった。種ジャガは北海道でつくられたもので、元肥は、秋男さんがもってきてくれた鶏糞を入れた。 伐採したクルミの木を薪ストーブの薪にいただけることになり、早く木を薪の長さに分断したい…

 遊びとは何か

公園のケヤキの木に男の子が二人登っている。隣の木に、女の子が登っている。 今日は地区のスポーツとバーべキューの日、ぼちぼち炭火の肉が焼けそうだ。 「ありゃ、あぶないんじゃねえか」、離れたところでの木登りを見ていたおじさんの一人が言った。 「あ…

「地域回想法」の講座は楽しかった

「子どものころ、どんな遊びをしましたか。」 このテーマになって、輪になった6人が順に話しはじめた。出るわ、出るわ、このテーマでしゃべりましょう、という時間は20分、それを超えても止まらない。 子ども時代を山口県岩国の海辺で育った富美恵さんは、夏…

虫を愛するお姫様の話

シロアリの巣があった。公園掃除で。 平安時代の中期から鎌倉時代初期にかけての短編を集めた「堤中納言物語」のなかに、虫を愛するお姫様の話が出てくる。世に名高い「虫愛(め)ずる姫君」という愉快な物語である。 中村真一郎の現代語訳が楽しい。それを…

 ブッシュマンと虫

イナゴやジバチを食べる信州の食文化のように、アフリカのカラハリ砂漠の住民も昆虫を食べる。ではどんな昆虫を食べているか。ブッシュマンの昆虫利用について人類学者の田中二郎さんはこんなことを書いておられる。 「カラハリは乾燥していて植生もアフリカ…

 虫と遊ぶ

信州には、イナゴのつくだにや、ジバチの幼虫のつくだにがある。ジバチは黒スズメバチで、その巣を見つけてきて、幼虫をとる。この食文化を維持してきた高齢者がいなくなれば、これもそのうち消えてなくなるかもしれない。 虫と人間の関係は、とみに薄くなっ…

 日本語を教えるということ

昨夜で3回目の講習会が終わった。 元5町村が合併した安曇野市内には元の5町村それぞれの公民館が5箇所ある。その五つで外国人のための日本語教室が開かれている。そこでのボランティア教師をやりたいと希望してきた新しい人たちは十数人いて、その人たち…

 ブッシュマン、永遠に

世界のどの民族も、グローバルな文明の変遷に翻弄されて、その民族なりに生き方を変えざるを得なかった。アフリカ・カラハリ砂漠の少数民族、ブッシュマンも、長い長い歴史を生きてきた狩猟採集生活が破綻し、政策によって定住という生活を強いられてきてい…

 北海道から新しい先生

「北海道から来ました」 日曜日夜、日本語教室に行くと一人のご婦人が、ストーブの前にお尻を暖めるように立っておられた。公民館でのこのボランティア活動の存在を知った、自分にもやれるかなと、今日初めて外国人の学習の様子を見に来た、とおっしゃる。昨…

 春の雪

去年の秋の子ども会サツマイモ収穫。 朝方、トイレに行くと、窓の外が白かった。雪だ。昨夜みぞれが降っていた。それが雪になったのだ。チューリップの花も咲き、ライラックのつぼみもふくらみ、野菜が芽を出している。25度まで気温が上がった日もあったここ…

[教育]大川小学校の悲劇、その原因

昨年夏の福島の子どもキャンプ 録画しておいた、石巻市の大川小学校の悲劇を報道するNHK番組を見て、不可解な思いが募った。大川小学校の悲劇からの2年間を撮ったという映像には、子どもを失った親や、児童とともに死んでいった教師の親が登場し、亡き子…

 短い春

ぼちぼち田んぼに水が入りだすころだ。自転車で田んぼを見回っている人と挨拶を交わす。 「今日は寒いですね。昨日は7月上旬の気温で夏でしたねえ、それが今朝はまた冬ですね」 「山に雪降っていますよ。これが信州ですよ」 里山も北アルプスも雪雲がおおっ…

 陸郷の山桜と夢農場

「西の吉野、東の陸郷」と称して、一目千本の山桜の名所が安曇野のすぐ隣、池田町にあると聞いたのはこの春、各地の桜が話題になっているときだった。天下の桜の名所、大和の吉野山に比べるとは、よほどの桜の名所に違いない。しかし、安曇野に来て7年になる…

 巨木の贈り物

アルプス公園へ上っていく途中に、伐採した木材の置き場がある。そこに二抱えほどのケヤキの大木が2メートルほどに輪切りされて置かれていた。そのなかに、おもしろい形のものがあった。幹の中心が空洞になり、一方がぱくりと空洞部分を見せるように開いてU…

 水仙の花

水仙の花2番目の梅が咲いて、 1番目の梅が散った。 4番目の桜が咲いて、 3番目の桜が散った。 6番目のコブシが咲いて、 5番目のコブシが散った。 8番目のアンズが咲いて、 7番目のアンズが散った。 9番目のジョウビタキが去って、 10番目のシジュ…

 焼け跡に新憲法 <絶望・苦悩の中に芽生える希望 2> 

1946年公布、1947年5月3日施行された日本国憲法を当時国民はどのように受け止めただろう。「昭和万葉集」(講談社)から歌を拾い出してみる。 われらとはに 戦はざらむ かく誓ひ 干戈(かんか)はすてつ 人類のため 「われらは、永久に戦争をしないだろう、…

 焼け跡に詠う <絶望の中に芽生える希望>

昭和20年、国土は空爆と戦闘で焼け野原になり、無辜の民は家を焼かれ、命を奪われた。兵士は戦場に屍をさらし、異国の荒野に虜囚となり、食なく、着るものなく、悲惨のきわみを人は生きた。絶望しても、生きようとして小さな夢を抱き、目的をかかげ、それに…

 ツバメが減っている

昨夜、子ども会育成会の総会を終えて堀金公民館から出てきたとき、なんとまあ、雪が降っていた。20度を超える日があるかと思えばこの雪。ところが家路につく途中、降雪は消え道路は乾いていた。局地的なにわか雪だった。今朝は、空かんかんと晴れ渡り、常…

 フラッシュ・モブというサプライズ

人間には人を驚かせておもしろがる性質がある。 「びっくり箱」というおもちゃがある。人を驚かせようと、かわいい箱に仕組みをつくる。イベントで作られる「お化け屋敷」は、驚かせる楽しさと驚く楽しさを目的にした仕掛けである。 人を驚かせる、遊びとし…

 董さんのスピーチ「春節」

日本語教室の董さんが、安曇野のスピーチコンテストで発表したのは、中国の春節の話だった。中国の春節は旧正月である。春節、そのときばかりは、故郷を遠く離れている人も、何を置いても実家に帰る。背中に両手に、持てるだけ持って列車や長距離バスに乗り…

 みんなが元気になる日本語教室

安曇野市内の4箇所の公民館で、外国人のための日本語教室が行なわれている。学習者はいっさい無料、指導者はボランティアである。主催する教育委員会の社会教育課からの依頼で、指導者に応募してきた人たちへの講習会の講師を引き受けてから、ずいぶん考え…

 おれはさまよっていた

木は高く伸び、ブッシュが行く手をさえぎる。けもの道らしきものが蛇行していた。自分はいったいどこに向かっているのだろう。さまよい歩くうちに、空が明るくなり、森から出ていた。草がぼうぼうと茂っていた。どこにも人間の道はなかった。あてもなく歩く…

 常念燦爛

レンゲを植えよう、レンゲを復活させようというプロジェクトが斎藤農園の彰久さんたち農家と市民有志で行なわれてきた。今はレンゲの花の一面に咲く田んぼは見られなくなっている。ここもちょっと寂しいレンゲ畑だ。 道祖神桜が開花した。朝早くから写真を撮…

 安曇野ひかりプロジェクトの、福島の子どもを放射能から守る保養ステイ

午後、安曇野地球宿へ行った。「安曇野ひかりプロジェクト」の集いである。その第二部はボサノバの演奏家によるライブだった。 「ひかりプロジェクト」では、今年の夏も福島の親子を受け入れる保養ステイを実施する。それに向けての出発の会とも言える。昨年…

ジグーリ

大学山岳部に所属して山に登っていた学生時代、幕営の夜はよくみんなで歌った。テントを揺らして吹雪く冬も、満天の星を仰ぐ夏も、みんなで輪になって二部や三部の合唱をした。部員のなかに音楽サークルをやっていた武田君がいて、彼が合唱指導をしてくれた…

 ツバメ巣箱モニターになった

「ツバメ巣箱モニターにご参加の皆様」というメールが来た。日本野鳥の会からだ。 「この度は、ツバメ巣箱モニターにご協力いただき、誠にありがとうございます。全国各地からツバメが飛来しているという情報が入ってきています。皆様のお近くにも、飛来し始…

 実習生の作文

市の教育委員会社会教育課から要請があった。市内数箇所で開かれている外国人のための日本語教室で、新たにボランティアとして指導に参加したいという人たちが出てきているので、その人たちに役立つような講習会を開きたい、その講師にということであった。…

小布施町には127軒のオープンガーデンがある

自分の家の前に椅子を置いて、腰をかけているお年寄りがいる。何をするでもなく、通りを眺めている。中国の古い街でそういう姿を見ることがよくあった。漫然とどこを見るともなく、腰を下ろしている老人がいる一方、数人で囲碁か将棋かマージャンかをしてい…

 頭の中に農事暦ができていない

ホームセンターに立ち寄った。ジャガイモの種芋があるかもしれないという気がして、駐車場へ入る。苗置き場に行ってみる。バラの苗が出ていた。トゲなしのバラの苗がいくつかあった。ちょっと心ひかれる。が、買わなかった。昨年の秋、モッコウバラの小さな…

 日本語の力

日本語教室に来ている王さんは、市内で開かれたスピーチコンテストで5位、董さんは入賞しなかった。王さんは昨年優勝している。今年二人は原稿を全く見ないで発表し、自信をもっていたのだが、思いがけない結果になって落胆と失望しきりだった。「入賞のチャ…