2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 秋、生命

庭の白樺の一本、 葉がまだ色づいてもいないのに、ほろほろ舞い落ちて、 わずかに木に残っている葉ももうすぐ散るだろう。 木が弱っているのか、カミキリムシなのか。 カミキリが幹に穴をあけて卵をうみつけないように注意して、寸前に三匹この夏つかまえた…

 NHKスペシャル「縮小 日本の衝撃」

昨夜のNHKスペシャル「縮小 日本の衝撃」は、そのとおり衝撃的だった。百年近い国勢調査史上初めて、今年は日本の総人口が減少に転じた。東京都も五輪開催の2020年に減少に転じるという。人口の年齢構成も、これからますます高齢化が加速し、出生率が低下す…

「国際化」から「民際化」へ

探検家でもあった文化人類学者の梅棹忠夫と歴史学者の上田正昭が1999年にこんな対談をしていた。梅棹 「民族間の紛争というものは、人間の業みたいなものですが、必ずしも歴史全体を通してあったわけではありません。激しくなったのは、ここ数百年のことです…

 「歌集 小さな抵抗  殺戮を拒んだ日本兵」<2>

天皇(すめらぎ)の赤子(せきし)の軍になぶり殺しうくるとも吾(あ)は踏みたがうまじ ありとあらゆるリンチをうけて、良三は思う。兵は天皇の子どもだと称し、天皇制軍国主義は将兵・軍を鼓舞した。その天皇の軍によって、自分はなぶり殺しにあいつつある…

 「歌集 小さな抵抗  殺戮を拒んだ日本兵」を読む<1>

「歌集 小さな抵抗 殺戮を拒んだ日本兵」(渡部良三 岩波現代文庫)を購入して読んだ。このような歌集があったことをぼくは知らなかった。新船海三郎君の労作「戦争は殺すことから始まった ――日本文学と加害の諸相」(本の泉社)を読まなかったら、渡部良三…

 膝の故障、脚の筋肉を鍛える方法

このごろ太ももの筋肉が付いてきた感じだ。 一年前から、左脚のひざ、軟骨がすり減って、治療を受けたけれど、軟骨が復活するはずもなく、痛みは続いていた。グルコサミンとかコンドロイチンが入ったサプリメントを何ヶ月間か飲んだものの、効果があるのかど…

 開高健の小説「パニック」……行政関係者はこの小説を読んでほしい

120年目に笹が開花し、実を結び、枯れる。すると、その実を食べるネズミが大繁殖して、農作物も森林も怒涛のようなネズミの大軍に襲われ、大打撃を受ける。120年目の到来が近づくと、それを予測した一人の県職員、俊介が、これまでの動物学の研究にもとづく…