2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

 会話を成立させる心境

注意 ぼくの向かい側に女の子が二人、 ソナチネの楽譜をひざに置いて、 鍵盤をたたくように指を動かしている。 音楽学校の生徒かな? 「あの紙芝居ね‥‥」 女の子たちはおしゃべりを始めた。 へえっ、紙芝居、めずらしい。 話は童謡に移った。 どうも音楽学校…

 パブリック・フット・パスの思想

中国・武漢の教え子が来た 犀川の、白鳥の飛来地へ、まずは行ってみよう。 車に四人を乗せて、近くまで来たところが、昨年の大水で、 飛来地になっていた河川敷の白鳥湖が埋まってしまい、 鳥たちは他の場所に移っているという標識が出ていた。 しかたなく、…

 歴史を知ること

二つの詩 歴史の勉強をしましたか。 何年に何があった、 誰がなにをした、 そんなのを覚えるのが歴史の勉強? そうではありません。 人がどのように生きてきたか、探っても探っても、探りきれない、 気の遠くなるような、膨大な人間の歴史があって、 今があ…

 ホームレス難民キャンプ

新たな文化の発祥地 フランスでもホームレスが増えており、 ニュースで見るパリの川沿いには、ドーム型のカラフルなテントがえんえん列をなして並んでいる。 仕事があっても住宅がない、家賃が高くて借りることができない、 そういう人の多いのがパリの特徴…

  二つの話

穂高岳・単独行 年の暮れ、 中央線を普通列車で木曽路を帰ってきて、塩尻を過ぎた頃、 隣の席の老婦人が、じっと窓外の一点を見つめている。 遠く彼方に、一塊の連山が、頂上に夕日に染まった雲をまとって、黒々とそびえている。 「あの山は」とぼくは、話し…

  赤ちゃんが訴えている

子どもという自然 列車が塩尻を過ぎて、木曽路に入った頃から、 赤ちゃんの泣き声が耳につきだした。 数両連結の列車の、最後尾の一ますに、子ども二人連れの若い夫婦が座っている。 昼の木曽路、うっすら雪の積もった冬枯れの落葉樹林が、窓の外を通過して…

 白鳥を見に行く 

白鳥と穂高神社 白鳥を見に行こうか、それから穂高神社の初詣しよう、 元日の午後家族で出かけた。 白鳥は、車で十分ほどの川と田んぼに来ているらしい。 地図で確認して出かけたが、現場近くまで来て地図を家に置いてきたことに気づいた。 この辺りと思しき…

  子孫からのあずかりもの

2007年 新年にあたって 「人間の大地」(犬養道子)は、 1983年に中央公論社から出版された本だが、 今にいたるまでこの本は、多くの読者をひきつけてきた。 この本は、過去のものではない。 ますます深刻さの度合いを深めている現代の書である。 「…

  2006秋

無言館・上高地・安曇野 [:] 無言館 戦没画学生の記念館[:] 上高地・落葉松 [:] りんご [:] 虹 [:] 常念岳 [:] 愛犬・ラン