2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 対話を拒否する感情

「まるで米国に戦争をさせたがっているようだ。」と中国の外交当局者が日本の安倍首相を批判しているというニュースが目にとまった。安倍首相が、アメリカのニューヨーク・タイムズへの寄稿に、「北朝鮮と対話しても行き詰まる」と訴えたことも、好戦的だと…

 対話が生まれるとき

1944年、硫黄島を守備する日本軍は圧倒的なアメリカ軍の攻撃を受けつつ、徹底抗戦をする。アメリカ映画「硫黄島からの手紙」を監督したイーストウッドが語っていたのは、「日本兵の側に身を置いて硫黄島の戦いを描く」ということだった。個人としての日本兵…

 野菜の力

おいしいトマトを今も食べている。夏の盛りから毎日のようにトマトとキュウリを食べてきたが、トマトとキュウリがこんなによく実り、こんなによく食べたのは生まれて初めてだ。トマトは歯科医の布山さんからいろんな種類の苗を十数本いただき、それはみんな…

 画廊カフェ

敬老の日に、村の合唱団「扇町コーラス」がデイサービスセンターで歌ってきた。高齢者40人ほどが座って静かに聞いてくれた。「いっしょに歌おう」の時は、7割ほどの人が声を出してくれた。歌っているぼくには皆さんの声は聞こえないが、口の開け方でその…

 目や耳に飛び込んでくるもの

昨夜、公民館の部屋でベトナム実習生に日本語を教えていた時、スタッフの三人が少し離れたところで雑談をしていた。こちらは教えることに集中していたから、雑談の中身は耳にとまらない。ところが、その雑談のなかから一つの言葉が耳に飛び込んできた。「ヨ…

 大岡昇平「俘虜記」と「野火」2 銃を捨てる

「野火」の主人公、田村は銃を撃って女を殺した。何故撃ったのか、そのことを作者はどう描いたか。 敗残兵の田村は山から下りて行って人家の中でフィリピン女性に出会い、マッチをくれ、と言った。女は田村を見て悲鳴を上げた。獣のような声で叫びつづけた。…

  大岡昇平「俘虜記」と「野火」 1 アメリカ兵を撃たなかったわけ

「私は昭和二十年一月二十五日ミンドロ島南方山中において米軍の俘虜となった。」と書き始める大岡昇平の小説「俘虜記」に、「私」が米軍兵士に遭遇した時、相手を殺さなかった心の動きについて書いている。 ミンドロ島はルソン島の西南にある。フィリピンの…

共存共生

畑を歩いて、今日は何を持っていけるかな、キュウリは二本、ピーマン一個、シシトウは二つかみ、ササゲ二つかみ、これだけあれば今日と明日の分になるだろう。ゴーヤは明日、もいで持っていこう。ナスはつやつやナス色に光っている。ピーマンもぴかぴか緑色…

 ベンチがほしい

今朝は五時半ごろ、ランと散歩に出た。小ぬか雨が先ほどまで降っていたが、ちょうど止んでいた。道は少し濡れている。西の里山には雲が低くかかっている。東の空は雲が高く明るい。傘なしでも大丈夫だろう。 出かける前に、左ひざのストレッチをしたから、痛…

 Jアラートが鳴り響いた

朝のランとの散歩で、半年ぶりぐらいになるか、Hさんに会った。黄色く色付いてきた稲が頭を垂れている。Hさんのつくっている畑には、里芋、秋ジャガ、キウリ、松本一本ネギ、ダイコン、ササゲなどいろんな作物が育っていた。その作物のどれもに、Hさんの…