2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 社会は進んでいるか、変革しているか

1982年に、ミヒャエル・エンデとエアハルト・エプラー、ハンネ・テヒルの三人は、オリーブの森で語り合った。 その記録「オリーブの森で語り合う ファンタジー・文化・政治」が当時出版され、多くの人が読んだ。 エンデはドイツの作家、エプラーはドイツの政…

 扇町サロン

なんとも虫は不思議、奇跡だなあと思う。 第二回「扇町サロン」を一昨日、公民館で開催した。第一回が「人間のの眼で観た安曇野の景観」だったから、今回は、「虫の眼で観た安曇野の自然」がテーマ。市役所の昆虫の研究家・那須野雅好さんに昆虫の写真をスラ…

 石垣りん 「行く」 

木が 何年も 何十年も 立ち続けているということに 驚嘆するまでに 私は四十年以上生きてきた。 草が 昼も夜も その薄く細い葉で 立ち続けているということに 眼をみはるまでに さらに何年ついやしたろう。 木は 木だから。 草は 草だから。 認識の出発点は …

 山で道に迷ったら「十箇条」

五頭連峰で遭難したとみられる、新潟市の渋谷さん(父)と小学1年の長男・空くん。2人は5月6日の朝、「下山する」と家族に電話した後、連絡が取れなくなっている。大規模な捜索が行なわれているが、一週間になるが発見できない。父と子の山がこんなことにな…

  ゲーテと立原道造の「旅人の夜の歌」

旅人の夜の歌 立原道造 降りすさんでいるのは つめたい雨。 私の手にした提灯はようやく 暗く足もとをてらしている 歩けば歩けば夜は限りなくとおい。 私はなぜ歩いて行くのだろう。 私はもう捨てたのに 私を包む寝床も あったかい話もともしびも――それだけ…

  丸山薫「原子香水」

原子香水 わずか一個かの爆薬で 地表の半分を吹きとばすより たった数滴の香水が 世界の窓を 野を 海を われらの思想と 言葉の自由を匂わしてほしい ああ 誰かそんな香水を 発明しないものか 貴重なその一ビンをめぐって 国際管理委員会を設けよ 人類のもっ…