2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 人間魚雷を生み出した社会

その時代の歴史を知るためには、その時代に書かれた文学作品を読むことが欠かせない。昭和23年に、芹澤光次良は「死者との対話」という小説を書いている。人はその時代をどのように考え、どのように観ていたか、いかに生きようとしていたか。 昭和23年(1948…

 市議会と市民の意見交換会には失望した

<ターザンごっこをする女の子たち(福島の子の保養ステイ。どあい子ども冒険クラブのキャンプ場で)> 議会改革の一環で開催された「市議会と市民の意見交換会」に参加した。意見交換会といいながら市民の意見を出せる時間は30分足らず、6人が発言すれば…

 遊びに遊んだ被災地の子どもたち  <安曇野保養ステイのキャンプ物語 2>

緑が香る森の道は涼しい。川に向かう道。 倒木にサルノコシカケがあった。キノコの一種です。固い固いキノコです。 こんなところに魚が隠れているんだと、マコが教えてくれた。 いたいた、とれたぞ。イワナ、カジカ、サワガニ。マコは魚とりの名人だった。 …

 遊びに遊んだ被災地の子どもたち <安曇野保養ステイのキャンプ物語>

カブトムシの雄と雌、それにノコギリクワガタもとれたよ、真っ黒に日焼けした青年男性スタッフのマコちゃんと一緒に自然公園の木々を回ってきた健太が、興奮して帰ってきた。虫かごを見ると、ほんとだ、カブトの角とノコギリクワガタのぎざぎざのはさみが見…

 野外体験・マスつかみ

8月15日は、地区の子どもたちのマスつかみ大会だった。公民館の横を流れる水路の水を上流でせきとめ、ひざ下ほどの水位にして、ニジマスを300匹放した。これは地区の子ども会育成会と地区の体育部、そして小学校の親の会で準備してきたイベントだ。 保育園…

 盆踊り

お盆がくると、遠くから河内音頭が聞えてきた。昼のほてりが少しさめた夜風に乗って河内野を流れてくるスピーカーの音は、波のうねりのような語り口調の河内節である。大阪の河内地方や大和平野の盆踊りには、河内音頭と江州音頭が欠かせない。盆踊り会場の…

 ロンドンオリンピックのサッカースタジアムから連想したこと

ロンドンオリンピックのサッカー競技場の報道記事が目に留まった。 サッカーの六つのスタジアムに共通するのは、見る側の心地よさだとある。手の届きそうなピッチの近さ、芝生の匂いがする、ボールを蹴る音が聞える、即座にプレーに反応する観客と、それに呼…

 いじめ自殺について思うこと(6)

カウンセリングの研究実践をしている同僚のS先生から「こころのルネッサンス講演会」が開かれると聞いて、参加してみたいと思った。以前から聴いていた「NPO法人日本精神療法学会」のカウンセリングは、昔ぼくが受けた講習会のロジャースの理論が頭の中…

 早起き社会に変われ

一日のなかのいちばん快適な時間は太陽が昇るまえの数十分、すでに山は眠りから覚め、田の水見をする農夫の姿が遠くに見える。朝露の野道を深呼吸しながら歩く至福の時間はこのうえもないすがすがしさで、身体に力が蘇ってくる。一日のうちのもっとも価値あ…