2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 樹木の持つエネルギー、樹のいやし

神社を通り抜けて、山のほうに登っていく。 林業会社の材木置き場に来ると、伐採されて玉切りされた大きなケヤキの木が置かれていた。 その太さは、大臼を作れそうなほどだ。 どうしてこんな木を切ってしまうのか、どうして残せないのだろうか。 クルミの大…

 音楽の力と音楽療法

「音楽からの贈り物」(家の光協会)という本を読んだ。音楽療法士の高本恭子さんが、音楽で人の心を癒やし、病や障害をやわらげたり克服したりしてきた数々の実践を書いている。 僕が五年前まで住んでいた御所市から明日香に抜ける裏道の途中に、高本さんが…

 これから生まれ出てくる人々

論壇時評(朝日、5・26)のなかで、作家・高橋源一郎の書いていることが、ぴぴっと頭に反応した。 「非正規の思考」。 東日本の大震災と福島原発の事故は、それを知った多くの被災地以外の人たちの精神の状態をも変えていった。 アメリカにいて情報を知っ…

 がれきの中に鳥が巣づくり

震災ボランティアから帰ってきたシンちゃんの奥さん・ミオさんのブログをのぞいた。 ミオさんは一度お顔を拝見したことがあるけれど、話したことがない。 インド舞踊をやっておられることぐらいしか知らない。 そのミオさんもシンちゃんと一緒に、震災地でボ…

 朝の会話

「芽の出ている、それ何ですか。」 「これは、トウモロコシで、糖度25.5ですよ。」 「へえっ、それはすごい。」 「甘いよ。生で食べられるよ。」 おやじさんは、芽吹いたトウモロコシの周りに、ワラを敷き詰めている。 「このワラも、今年限りだね。今の…

 子どもたちを放射能から守ろう、夏休みキャンプ

昨日、地元の中学校へ出向いて、校長さんと話してきた。 「一校ひとくみ・ながの」の運動の現状と、安曇野から被災地へ赴いているボランティアの人たちのことを話してきた。 シンちゃんは、明日被災地から帰ってくるかな。予定ではそうだった。 学校の職員の…

 「子どもたちを救え!」

被災地の子どもをマイホームに受け入れるホストファミリーに我が家も登録して一月になるが、子どもたちがやってくる段階にまだ至らない状態にある。 「一校ひとくみ:ながの」の運動が、多くの市民に伝わっていないため、なかなかホストファミリーが増えない…

 夏鳥がやってきた

朝、カッコーが鳴いていた。 今年初めて聴くたった一羽、小雨そぼ降るなか、声は厳さんの家近くだ。 カッコーはどこから、どのように渡ってくるのか、よくわからない。 南の国からやってくるらしいが、渡りの姿を見ることがあまりないという。 カッコーの声…

 被災地へ行ってきた大ちゃんの報告

これは3年前、我が家の工房の棟上げをしてくれた大チャン、シンちゃん、タカオさん。 飛騨から安曇野に移住してきて、そこですてきな娘さんに出会い結婚した大工の大介君、我が家の工房の棟上げをやってくれたその人も震災ボランティアに行ってきた。 彼の…

 避難・疎開・移住

望さんの地球宿に、何組かの家族が疎開してきている。 乳幼児を連れた家族ばかり。主に原発事故からの短期間の避難者だ。 母親だけが子どもを連れてという人が多い。 その中から、安曇野に移住したいという人も出てきていて、それなら相談会をやりましょうと…

 震災ボランティアと喜び

シンちゃんは、近々また被災地へボランティアで行くという。 5月3日に、自分のブログにこんなことを書いていた。「Y君、もう一ヶ月以上になりますが、今日から気仙沼に行ったようです。 とっちゃん、あみちゃん、4/28に出発。石巻で炊き出ししてたようで…

 アグネス・チャンと歌の力

毎年「緑の日」は不思議にいい天気になる。今年も、雪の常念岳が青空にそびえたち、鯉のぼりが泳いでいる。 イワオさんの車でアルプス公園に向け8時40分に出発した。今日は「早春賦音楽祭」、愛を込めて、震災地に歌をとどけようと、この日に向けて練習し…

 失ったもの 訪れるもの

福永武彦の詩と伊藤整の詩、二編の詩を贈ります。 愛するものを失った人たちと、愛するものを失った人たちに心を送る人たちへ。 ひそかなるひとへのおもひ 1 みんな行ってしまった あの松の林をわたった風のいぶきも 輪まはしをしてゐた 少年の姿も 港を出…

 辺見庸・『ペスト』・大震災

辺見 庸が1時間ほど語った。(NHK) 彼は、宮城県石巻市出身だった。 「わたしは畏れかしこまり、あふれでる涙ごしにテレビ画面のなか、母や妹、友だちのすがたをさがそうと必死になった。 生まれ故郷が無残にいためつけられていた。」 辺見はブログにも…

 人間の春

福島県の、阿武隈山(あぶくまさん)のふもとにある荒地を、せいさんは夫と二人で長年たがやしてきました。 長い冬が終わって、春が来ました。 せいさんは、くわをかついで、開墾地(かいこんち)に向かいます。 水はけの悪い湿地にみぞを掘り、高いところの…